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2012年03月14日 イイね!

209:本の紹介「韓国の歴史」

209:本の紹介「韓国の歴史」 韓流ブームもすっかり定着し、一方では嫌韓という言葉も耳にするようになって久しいのではないかと思います。歴史的な経緯もあって日本と韓国双方にアンビバレントな思いがあるのは間違いないところでしょうが、今回はそういった現状について何事かを物申すのではなく、私が読んだ一冊の本について取り上げたいと思います。

 人間関係についても、おおよそ、その人のことを知りたい場合には、生い立ちや学歴、職歴といった過去からのその人の来し方について客観的な情報を把握しようとすると思います。国と国との関係においても、それは基本的には同じであって、この場合はお互いの国の歴史を正しく理解することが、その第一歩になるのではないかと思います。

 振り返って我々が韓国の歴史をどこまで知っているかというと、これが甚だ怪しいのではないかと思うのです。少なくとも自分はそうです(でした、であって欲しいですが)。今回取り上げたこの「韓国の歴史」は、日本人が書いた韓国の「歴史の入門書」といった趣の本で、かの国の歴史を簡潔、ニュートラルかつ分かりやすく概説した内容になっています。

 若干内容に触れると、成立した政治体制毎に時系列で章立てされているのは一般的ですが、各章は概説部分と、それに続くもう少し踏み込んだ本文の組み合わせの構成になっており、全体像が把握しやすいように配慮されています。また頁下部に脚注が付されており、読者の興味レベルにあわせて詳細を理解できるような工夫もされています。

 作者も前書きで書いておられますが、客観的で公正な歴史理解を助けるためにこの本を出したとのことで、その目的には十分かなった本ではないかと思います。巷に溢れているいろんな情報について、是非を問う前に一読されるのも有用ではないかと思って紹介する次第です。

 この本を読んでの感想ですが、同じ極東の国でありながら、韓国と日本では(当たり前ですが)随分と違う道のりを歩んできたのだと改めて認識したのがまず一つ、そして中国という人類史で最も長い期間、最も強い力を持った大国に隣接しているということの影響の大きさと、中国と陸続きで接している韓国と海を隔てている日本では影響の受け方が決定的に違っているのだということが印象に残りました(しかし、日本の歴史も中国の動向に分かちがたく結びついているもの事実で、その実例はまた別の機会に)。

 最後にこの本の著者である水野俊平氏について、~1968年北海道出身。天理大学朝鮮学科卒。韓国・全南大学大学院国語国文学科博士課程修了。同大学客員教授、明知大学講師などを経て2006年より、北海商科大学教授~とのプロファイルを公表しておられますが、別名での著作を含めて韓国あるいは日韓関係に関する興味ふかい本を複数出しておられますので、ご興味ある方は照会されては如何かと思います。
Posted at 2012/03/14 00:49:53 | コメント(1) | トラックバック(0) | | その他
2012年02月18日 イイね!

185:待ち人きたるか?

185:待ち人きたるか?日経新聞の記事より

~インターネット通販で世界最大手の米アマゾン・ドット・コムは4月にも電子書籍端末「キンドル」を日本で発売する。NTTドコモから回線を調達し、携帯回線でネット上の電子書籍を入手できるようにする。価格を1万数千円に抑え、電子書籍サービスの顧客獲得につなげる。ドコモ回線のほか、一般の無線LANも選べる。ドコモ回線の使用料は電子書籍の購入代金に含まれ消費者に通信料金はかからない~

 元来の本好き、読書好きにとって、よく出来た電子書籍端末を持ち歩いて、いつでも好きなときに数多くの書籍のなかから自由に選んで本を読めるのはある種の夢といって良いでしょう。私もかれこれ10年くらい前から、そのような構想を引っさげて登場する電子書籍(リーダー)に期待して胸を膨らませたものですが、結局、販売不振で短期間で市場からの撤退を余儀なくされるといった惨敗の歴史の繰り返しに、最近は絶望感を強めていました。

 2年前にiPadを見た際には、「これでやっと、日本にも電子書籍の時代が来る!」と喜んだのですが、消費者にとって望ましい市場を作り出すことは、あの「大アップル」でさえ難しく、未だiBookには日本語の書籍は登場していません。その後も黒船が来る前にということで、国内出版業界で電子書籍市場の本格化の試みが今現在もいろいろとなされているようですが、過去のしがらみや既得権益の打破は一向に進まず、良い方向への潮流は生まれそうにありません。

 現在の電子書籍を利用することを妨げていると個人的に感じる点は、以下のとおりであろうと考えています、上から重要度が高い順に、

 ・値段が高い(まずは書籍そのもの、そして端末代も)
 ・品揃えが少ない(紙>>電子)
 ・多くの出版社が独自の規格、システムで販売しているので煩雑で利用しにくい。

 どれも普及には致命的なものばかりだと思います。既にハードウエアとしてのリーダーは及第点に達しているのですから、大きめの書店に行って購入するより、明確に利便性や経済性が優れたものに出来れば爆発的に普及すると確信しています。過去にアップルからiTune Music StoreとiPodが登場した時の、それまでのCDを買う、あるいは借りて携帯音楽プレーヤー(テープやMD)にダビングして聞く~といった利用形態に比べて、新しいシステムが画期的に優れていたことを思い出してもらえれば、あるべき電子書籍市場の姿がイメージできるのではないかと思います。

 日本のメーカーでは絶対無理だとあきらめていますので、Amazonには是非とも既成概念や体制を打ち破って、我々(私)の望む電子書籍化の波に向けての第一歩となってもらえればと、切に望みます。
Posted at 2012/02/18 20:45:59 | コメント(1) | トラックバック(0) | | パソコン/インターネット
2011年12月11日 イイね!

154:坂の上の雲

154:坂の上の雲 司馬遼太郎原作のNHKドラマ「坂の上の雲 第三部」がスタートしましたね。第一部から足かけ3年に渡る長期放送になりましたが毎回楽しみにして観ています。

 過去のブログで、しばしば第2次大戦期の戦車や軍用機を取り上げたことがあるのですが、自分は、もともとは歴史好きであり、同じく興味の対象であるクルマ、あるいは乗り物といったモノ(機械)と歴史との接点として、ミリタリーに関わる話題を取り上げてみたというのが正確なところです。

 文学としての「坂の上の雲」の評価やドラマの出来栄え、歴史的検証の正確性等の話題はいろいろと世間でされているので、そこは置いておいて、本作に触れてみて、感じたことをひとつだけ書いてみたいと思います。それは、坂の上の雲の時代は「クルマがない時代」であったということです。勿論、1904年ですから欧州では既にダイムラーやプジョーによる内燃機関をもつ自動車が登場し、1908年にはT型フォードが誕生して大量生産時代の幕が開くのですが、日露戦争の戦場には、あるいは日本には、今で言うところの自動車は、極少数の例外を除けばまだ存在していなかったのです。移動はもっぱら歩きか馬、鉄道しかない戦場風景は、現代の我々から見ると違和感さえ感じさせるものではないかと思います。そして自動車の発明が、この後、例えば10年後の1914年から始る第一次世界大戦における戦場風景をさまざまなレベルで、あるいは局面でがらりと変えてしまい、今も変え続けているといえるのです。

 さて、日露戦争はからくも日本の勝利という歴史的な結論で幕を閉じた訳ですが、その30年後に起こった日中戦争から太平洋戦争に続く最終的には敗北に終わった戦争と比較していろいろと語られることも多いかと思われます。一概に述べるのは難しいのですが、明治期の政治家、軍人の質は高く、優れた政治戦略を駆使して、また戦術面でも優れて敵軍を打ち破ったのに対して、後の戦争においては、政治的停滞と迷走を招き、軍事常識に外れた戦争計画にしたがって無謀な戦争に突入したそのような政治家と軍人たちは無能であるとの趣旨の評価が多いのではないかと思います。

 この点については、私のような素人からは定見を述べることはできないのですが、上記の「クルマのない時代」であったという切り口から考えると、日露戦争とその後の戦争では、後者の作戦範囲、投入リソースが桁違いであり、その複雑さは飛躍的に増加したと指摘することはできます。戦車を含む軍用輸送・戦闘車両の普及と積極的な活用、あるいは航空機の登場などで、戦場のスケールは、日露戦争の遼東半島から満州の一部地域、そして日本近海、から、太平洋戦争では中国大陸東半分から西太平洋全域へと拡大し、投下兵力も50万人程度から、太平洋戦争末期には700万人にも達した戦争において、同じ能力と常識が通用しなかったのはむべなるかな、と思います。勿論、時代の進歩に追随できず同時代の敵国の軍人あるいは軍事力との比較において勝ち味を見出しえなかった、あるいは軍事行動による解決を選択したという、結果責任を免れることはできないのですが、日露戦争時代の政治家や軍人との単純な比較で貶められることは、有る意味フェアではないなと感じる次第です。

 冒頭の「坂の上の雲」でも、これから日露戦争の場面が主となってドラマが展開し、日本陸海軍の諸将の活躍が語られるのだろうとは思いますが、常に冷静に、そして多面的な歴史判断は求められるのではないかなと思います。

*      *       *

 ということで、一応クルマには関連させて書いてはみましたが、固すぎる内容になってしまったかもしれません。その点は、ご容赦の程を。
Posted at 2011/12/11 09:45:21 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ
2011年10月09日 イイね!

125:World Engine DataBook

125:World Engine DataBook こんな本(写真)を購入してみました。モーターファン誌の特別号で1800円也。カバーでは「世界47ブランドのエンジンを全掲載」となっていますが、エンジン写真と概要の紹介記事については、主要なブランドのみ取り上げられており、残念ながらボルボは入っていません(泣、巻末のデータリストには収載)。

 エンジンは文字どおり、自動車の心臓部であり、常に進化し続ける科学・工学技術の昇華ともいえる存在です。全くの門外漢である私にとっても、その技術的概要や成り立ち、特長などにはとても興味があるので、これからじっくりとこの本を眺めて見たいと思っています(読むって程の内容ではないですがww)。

 この本で、もうひとつ価値が高いのが、巻末のエンジンに関するデータシート。こうのように、緒元を網羅的かつ横並びでまとめたものは巷ではなかなか存在せず、貴重なデータです。いろいろと考察できそうなネタがあるのではと期待しています。
Posted at 2011/10/09 07:23:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | | クルマ
2011年07月30日 イイね!

97:右の壁にタッチする

97:右の壁にタッチする 本ブログのタイトルは、スティーブン・ジェイ・グールトの著作「フルハウス・生命の全容-四割打者の絶滅と進化の逆説」からの引用です。グールトは米国の著名な古生物学者(故人)で、自然科学関係の学術雑誌「ナチュラルヒストリー」誌に長年に渡って掲載された有名なシリーズ科学エッセイによって一般にも良く知られています。生物の進化を題材とした多くの著作がありますが、それと関連した他の領域の話題や、誰もが無関係と思っていた事象について、生命進化と結びつけて新たな視点を提供するなど、様々な事柄について科学者の目線で簡潔に、かつ面白く物語る語り口は、読み物として、あるいはエンタティメントとしても一級品です。

 上記「フルハウス」の中で、”右の壁”という言葉は、例えば芸術、プロスポーツ分野などに存在する、現時点での、あるいは人間としての知力、肉体能力の限界をさすものとして登場します。人間の取り組んでいる多くの物事は、初期には単純な、初歩的な段階から開始され、はじめのうちはレベルのばらつき(変異)も多いが、進歩するにしたがって平均レベルが上昇し、ばらつきも減少していく、そしていずれは”右の壁”に接近する、すなわち洗練を極めていくことで、進歩のスピードはゆっくりになり、特に右の壁に近づく試みには(その伸び幅が少しであっても)多大な努力を要することになる、といった趣旨です(つたない要約ではありますが)。

 グールトはその一例として、MBL発祥から1940年代までしばしば存在したメジャーリーグ (MBL) の4割打者が、現在では見られなくなった理由について考察しています (詳細は紹介しませんが、興味をもたれた方は是非原著を読まれることをお奨めします)。

*    *     *

 さて、このような”右の壁”は、クルマにも存在しているのでしょうか?自動車産業が誕生して150年近く経過し、技術レベルは信じがたい程に進歩し、いまやどんなクルマであれ、移動機械としては特段の不満はないところにまで到達しています。昨今、生産国別、あるいはメーカー別でのクルマの個性がなくなったとの、批評めいたコメントをしばしば耳にしますが、あるいは野球界における 4 割打者や 30 勝投手の消滅と同じように、クルマという存在が洗練され、変異の幅が縮小していることの表れではないかと思われます。

 それでは進歩の余地は残っていないのでしょうか、プロスポーツや芸術分野に比べると、まだまだ伸びしろはあると思います。更に右の壁そのものが、天才的イノベーションによって、更に右に移行することもあり得ます(現在進行中の電気エネルギーの動力源としての利用方法の革新などはそれに当たるかもしれません)。今後も、クルマの技術レベルが洗練されていくにしたがい、更なる向上・改善の余地は小さく、達成はますます困難になっていくでしょう。技術者の方々には、一層の努力を期待するとともに、まさに「右の壁にタッチするような」革新的な内容をもつクルマの登場に際しては、少なくともクルマ好きの我々からは、惜しみない賞賛を送ろうではありませんか。
Posted at 2011/07/30 09:22:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | | クルマ

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yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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