
新C5、C6とシトロエンの話をしてきましたが、今回もシトロエンの話題でいこうと思います。なにせ9年間も旧C5に乗っていましたので、それなりに書きたいことがあり、何卒ご容赦の程を。
エクザンティアは、旧C5の直前のモデルで、2L あるいは 3Lエンジン搭載、5ドアハッチバック、4AT、勿論ハイドロニューマティック(後期はハイドラクティブ)サスペンション搭載のシトロエンです。私自身は、このクルマに非常に惹かれるものがあり、興味もあったのですが、C5購入時には、当然新車での販売はしておらず、その後も点検時の代車などで乗る機会もありませんでした。また、試乗のためだけに中古車を探すのもためらわれ、ユーザーミーティングで「是非運転させてください」とお願いすることも小心な性分なため実行できず、結局一度も乗ることのないまま今に至っています(泣)。
旧の○Xシリーズのボクシーなスタイリングを受け継ぎ、かつシトロエンの特徴的アイコンも随所にちりばめたベルトーネの手になるエクステリアデザインは今見ても古さを(あまり)感じさせないものがあります。内装はさすがに旧式感が溢れていますが、ユーザーの皆様の言によるとC5よりいいイスで乗り心地も上とのことです。メカニズム的にはサスペンションと制動装置、パワーステアリングなどの油圧関係が統合制御されている最後の世代のシトロエンで、特に制動感には独特のものがあったとものの本には書かれています。
このように私の目からみるとシトロエンの伝統を色濃く残すエクザンティアも登場当時は、シトロエンらしさを失ったと、コアはシトロエンファンからは叩かれたそうです。しかしその後、著名な自動車評論家のセンセイ方の高い評価もあり、C5へのモデルチェンジのころには、名車との評判も高く、惜しまれつつ2001年に退場しました(この辺りからは私もリアルタイムで知っています)。
次のC5は、エクザンティアに比べると、いろいろな意味で普通のクルマっぽくなったため、「自動車」としては明らかに長足の進歩を遂げたにもかかわらず、やはりコアのファンからは散々叩かれました。しかし、エクザンティアと違う点は、最後まで名誉挽回することもなく、新型C5に切り替わった点かと思います(笑)。
エクザンティアは、というよりシトロエンは当時より信頼性についてはあまり高くは評価されてなかったように思います(エクザンティアは所有したことがないので実際のところは分かりませんが)、また衝突安全性や環境性能などは殆ど考慮されていない時代のクルマですので、今からユーザーになることは私的には考えられませんが、何故か心に残るクルマで、一度でいいから(所有するのではなく単に)乗ってみたいなと今も思っています。
Posted at 2011/05/14 20:59:53 | |
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