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2011年07月03日 イイね!

79:輸入車 vs 国産車 (補足)

「輸入車 vs 国産車」という話題でブログを上げさせていただきました。それについて、いくつかコメントもいただき、それらを拝見しながら、私自身もさらに考えることもあったので、前回のネタの補足ということで、話を進めさせていただきます。前回、クルマを所有する意味(価値)として、3つ、①道具としての価値、②趣味の対象としての価値、そして③社会的ステータスとしての価値、を挙げさせていただきましたが、その中の「道具としての価値」について、もう少し掘り下げて考えてみたいとおもいます。

 ブログでは輸入車と国産車では、外国の自動車メーカーと日本のメーカーを比べると、細かくは別にして、おおよそ技術的な優劣はない状況にある、言い換えるとモノづくりの能力的には対等のレベルにあると主張しました。それは間違いなく事実であると思っています。

 が、以下の点で、だから輸入車と国産車に差異はないのだ、とは結論できないとも考えています。

 国産車は、国内で使用するのであれば、機能あたりの価格が安い、日本の道路交通事情に最適化され日本人ユーザーにとって使いやすい、維持費が低い(信頼性の高さ)、下取りが高い、ディーラー網や営業サポートが充実している、などなど総合的なコストパフォーマンスはどう考えても輸入車より上のレベルにあることは間違いありません。これはやはり事実でしょう。

 一方、日本のメーカーの視点に立つと、各車種について中長期的なスパンで国内市場でビジネスを成立させるためには、それなりのマスで売れることが必須になると思われます。そのため市場調査等を入念に行い、ターゲット層を設定し、そこに対して費用対効果を最大化あるいは最適化した商品開発をしていると理解できます。しかし、そうなるとメーカー想定の範囲内には収まり切らない「モノ」を求めるマイナー層が必ず生じることになります。例えば、

 - 特定の性能には妥協したくない
 - 日本車にはないマイナーな用途に利用したい
 - 日本ではマスを形成しない対象向けのクルマが欲しい

 といった要望を持つ人達です。そのような層は日本の国産車と輸入車販売数比率7%のうちの何がしかを占めているものと思います(私のように、外車に乗るのが単純に好きだから...というおバカな人間は除いて)。これらの人達は、費用的には少々嵩んでも目的のものが手に入ればよしという考えでもありますので、世界レベルに調達の視野を広げると要望に添うクルマをどこかのメーカーが販売していて、それなりのコスト対効果があるならば、輸入販売しましょうか、ということになるのだろうと考えます。

 (余談になりますが、今回私も初めて気がつきましたが、実はもう一つの大きな流れを形作っているのが、前回も少し触れましたが、メーカーが踏み込まないマイナーな要望に対して、自らクルマをモディファイして/弄って実現しようとする人達で、ある意味、同じ種類の問題を解決するために、かたや輸入車購入と、かたや自主的なモディファイという別のアプローチで対応している人達がいるのだと解釈できます)。

 マイナーな層の要望にマッチしたものを、日本以外の市場をビジネス主体とする大きなマスというか、バリエーションの中から見繕って、大き目のマージンを乗せて少数ロットを導入販売するビジネスモデルは、国産車のそれとは成り立ちが全く異なるものと言えるでしょう。その点において、確かに国産車と輸入車では明らかに違いがあります、言い換えると国産車ではカバーしていないニッチを輸入車が占めているといえるわけで、違いがあって当たり前ということです。さらに言うと、だから輸入車の方が国産車より優れているなどといった結論は、もちろん導けないということでもあります。

 最後に一つ付け加えるならば、ここでイメージされる輸入車は、一般に「欧州車」であろうと勝手に想像するのですが、これは何故かというと、欧州車のビジネスモデルには、彼らの社会の貴族階級(支配層、超裕福層)を相手とした、カスタムメイド的な高級車を提供する、あるいはエリートビジネスマンに対する法人需要といったものが存在し、高額・高機能車を開発販売する産業体制が伝統として確立されているという歴史的な経緯が影響していると考えています。どちらかというと大衆を相手の商売してきた米国、日本の自動車産業とは、この辺りに違いがあるのではないかと思うのです。

 しかし、上記のような欧州の伝統産業の一側面は、独断と偏見を覚悟のうえで言わせてもらうと、ある意味で「権威に寄り添うご用達的な色合い」の産業であり、一方、そのような方向付けが歴史的に薄かった米国、日本の自動車メーカーが庶民向けに造ったクルマが、よく「平凡、チープ、突き詰めたところがない」などど、揶揄されることが多いのも事実ですが、それはそれで、愛すべき(尊敬すべき)伝統・文化であるとも思うのです。国産車の作り手は胸を張るべきだと。

 いろんな外車に乗るのは趣味として大好きなのですが、その存在を手放しには肯定できないとも思っているところがあり、それが原因で最後に話が少しそれてしまいました。悪い癖ではありますが、ご容赦ください(笑)。
Posted at 2011/07/03 09:39:02 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2011年07月03日 イイね!

78:「S60の近況」のフォローアップ

今日ディーラーにお邪魔し、我がS60を見ていただいた結果を踏まえて、先日アップしたブログの内容を改定しました。よろしければご覧ください。

 担当の方に伺うと、S60、V60ともにセールスは好調とのことです。新しいロットも日本に到着し始めているらしく、もうしばらくしたら街中でもすれ違うことになるかもしれません。帰りがけには真っ赤なV60の試乗車がDを出るところでしたので、しばらく併走して、じっくりと眺めてみました。それで、ワゴンも格好良いけれど、やっぱりセダンかな、と勝手に結論した次第(笑)。

 なお来訪キャンペーンとやらで、Volvoのメモ帳をいただきました。ありがとうございました。
Posted at 2011/07/03 00:26:27 | コメント(1) | トラックバック(0) | ボルボS60 | クルマ

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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