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2012年02月11日 イイね!

181:型にはまるということ

 新たに物事を考える際に、今までの経験や習慣を前提にして、類型的なパターンに分類してしまうことはありませんか?これは良い面と悪い面があって、利点としては過去のノウハウや経験等の財産を生かして検討過程をショートカットすることで、より本質的(と考えられる)問題を検討するのことに時間と力を費やすことができることです。一方、リスクとしては当然ですが考え方が類型化することで、画期的な解決策が得られ難くなる、さらには当てはめるパターンが不適切であった場合は、結論そのものが間違ってしまうということです。

 このような「型にはめて物事を考えること」は、それこそ自分も含めて個人レベルから、会社、地域社会、さらには国レベルまでさまざまな局面で日々発生していることであり、その中でリスクを増加させる最も大きな要因は、外部との交流の少ない比較的閉鎖された時間と空間の中で行われることであろうと思います。最近の例では原発行政なんかも「これで大丈夫」という根拠のない安全神話が生み出した人災ですし、オリンパスのこともおそらく社内では「常識となっていたこと」が、外から見れが「非常識な判断」であったということでしょう。当然、自分自身あるいは自分の仕事においても「型に当てはめること」の正負のバランスの妥当性については常に検証していく姿勢が重要であるとは思っています。

*      *      *

 先日、そのようなことをぼんやり考えていたのですが、これは日本人のモノづくりにも当てはまっているなと感じたので今回のブログの話題にさせていただいた次第です。勿論、ある種のパターン化された思考や意思決定をするということは、どんな国や民族にもあることなのですが、日本の場合は島国であり、歴史的にみても均質性が高いという社会環境的な側面からも、比較的に思考の型にはまりやすい国民性があるのではないかと思います。

 これはポジティブに作用すれば、素早くひとつの方向性にベクトルがそろい、そこに向けて急速に進歩発展する大きなエネルギーを生み出します。そして実際に世界にも類を見ない独創的かつ画期的な成果を達成する能力があることを、過去に何度も何度も実証してきたのが日本人であり、また日本人のモノづくりだと思うのです。

 一方、ネガティブな面としては、「日本人または日本社会」の枠に規定された、ある種の「思考の型」に縛られて、そこから外への展開ができないことでモノづくりがともすれば停滞しやすいことが挙げられます。上で述べた日本人の長所により、ある種の正解に素早くたどり着いてしまうので、そこから先は、同じところをグルグル回るようなことになり、重箱の隅をつつくような、客観的に見ると奇形的な方向へとモノづくりが向かって行ってしまう危険性があるのです。

 ぱっと思い当たるのは携帯電話の事例ではないでしょうか、ほんの数年前までは日本の携帯電話は世界で最も先鋭的な機能を実現し、ネットとの融合を果たしたi-modeもその時点では優れた着想に基づくビジネスモデルであったのも事実です。しかし、そこからの展開でつまづき(モノづくりが停滞し)、いまではガラパゴス携帯と揶揄されグローバルな仕様に基づくスマートフォンに駆逐されつつあるのが現状です。

 クルマも同様に考えられる部分があると思います。ミニバンやSUV、ロードスターもそうですし、ハイブリッドで代表される省エネルギー技術も日本が先鞭をつけたと言って良いでしょう。しかし、その後は自ら生み出した技術的な潮流についても、日本社会に特化し過ぎたクルマ作りに終始した国産メーカーのアドバンテージが、グローバルで見た場合に失われつつあり、逆に後発であった輸入車に国内市場も脅かされているように思われる昨今です。

 どうしてこうなってしまうのでしょうか?どうしたらそうならないのでしょうか?

 難しいのは国産メーカーがたどり着いた結論、フィーチャーフォンもそうですし、クルマで実例を挙げるとすると例えば、



 これなんかは、日本社会で多数を占める購買層が購入し、生活の中で使うには、完全に正しい解答であるということです。取り回しやすい車幅でありながら、最大の空間効率を確保、必要に応じて三世代7人が乗れるシート配列、高度なナビを装備し、スタイリングも悪くないです。多くを求めなければ運転もし易く十分走ります。さらに省燃費性能にも優れ、信頼性も高く10年は余裕でノートラブルで維持できて価格もお手ごろと、それこそ「何か文句ある?」といったところではないでしょうか。

 ではそれで良いのかというと、ニッチを含めて多種多様なミニバンで街が埋め尽くされた結果、クルマが売れなくなっているのも事実ではあり、巷ではもっと魅力的な車をという声が高まってきています。どうしたら良いのか具体的な打開策をここで提示することはできないのですが、最初のテーマに戻って、やはり今の日本人のクルマ作りが、「何かの思考の型にはまり込んでいて、方向性のない自転を続けている部分はないのか」と、改めて問い直す必要があると思うのです。

 冒頭に書いたように型にはまるリスクは、閉鎖的な環境下での思考において高まります、そうであれば、「日本人にとっての最適なクルマ作り」ではなく、「人にとって最高のクルマとは何か」という、より普遍的な観点からクルマを見つめなおす作業の中から、何がしかの解答が得られるのではないかと期待するのです。
Posted at 2012/02/11 17:03:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2012年02月11日 イイね!

180:視点を変えると...

 同じものごとを考える場合に、視点を変えると結論が全く違うものになったりしますよね、あるいは同じ結論であってもいつの間にか視点がすりかわっていることも。

 輸入車と国産車を比較して、「輸入車がクルマとして国産車より優れている」というスタンスは特に日本の自動車専門誌やメディアでは一般的であり、この考え方はおそらく何十年も変わっていないのだと思いますが、これもまさに後者の「同じ結論であっても視点がすりかわっている」に該当する事例だと思います。

 過去は比較にあたっての視点は、「自動車として及第点に達しているか」、あるいは「輸入車のボトムと比較してどのレベルか」、というものであり、自動車作りの黎明期から発展期にあった日本車にとっては、今後の自らの方向性を模索するためにも確かに意味のある考察であったと思われます。

 しかし、その後の日本車の急発展により、勿論、輸入車全般も進化していましたが、それを遥かに上回るスピードでの改善により、そういった比較は意味を失い、いつのまにか視点が、「輸入車プレミアムブランドと比較してどのレベルか」にすりかわってしまいました。

 無論分かっている人にとっては自明のことかもしれませんが、やはりそういったことをよく考慮しないと、そこから生み出される考えや議論(これは例えば、クルマメディアの多くのコンテンツのことを指しています)は無価値なものになってしまうと思います。

 別にクルマのことに限りませんが、何事かを評価する場合にはその視点について、まずはよく考えて適切に定めないといけませんよね、と思う次第です。
Posted at 2012/02/11 16:27:14 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ評価 | クルマ
2012年02月11日 イイね!

179:ハチロク考

179:ハチロク考 巷ではトヨタ・ハチロク(あるいはスバルBRZか)の話題で持ちきりですね。各種媒体でいろいろな角度から取り上げられ、論じられていますのでスペック等の詳細をここで紹介することはしませんが、今回はBRZではなくハチロクについての個人的な感想を少しだけ書いてみたいと思います。

*      *      *

 私は、ハチロクの車としてのポイントは二つだと感じています、一つ目はスバルとの共同開発であるということ、もうひとつは販売価格が比較的安価であるということです。ハチロクは、比較的オーソドックスあるいは枯れたとも言える、しかし信頼性が高くて低費用で実現できる要素技術を上手く組み合わせることで、運転が楽しい、カスタマイズして楽しい、また道具として使い倒せる車という成り立ちを持たせ、加えて200万円台と比較的安い価格を実現することで、車好きの若者も購買層に取り込むこと目標に開発された車であると考えられます。それは、結果としてなったのかもしれませんが類似の位置づけにあった、カローラレビンAE86へのオマージュである車名からも分かりますし、ギミック感のあるインテリアのデザインからも感じられます。

 しかし、そんな成り立ちであれば、どうしても機械として平凡な印象やある種のチープ感といったものにつながるリスクがあり、また80点主義(あるいはソツがないとも言える)トヨタの車作りもそのリスクを助長してしまうところですが、そこはクルマ作りについては国内メーカーのなかでも強いこだわりのあるスバルが主体に開発することで、車好きに強く訴えかけるものになったことが重要なポイントであると思うのです。それは決して、新開発の2L水平対抗4気筒エンジンやサスセッティングといったハードウエアのことだけではなく、車全体を覆う雰囲気、イメージとしても絶妙なものがあると思います(ちなみに、車作りにおけるこのような連携は、今回だけではないと思いますし、スバルによる付加価値あるいは両社の相乗効果が期待されることだけでもトヨタはスバルを取り込んだ価値があると思います)。

 さて、先日のブログでは日本で国産車が売れない理由について考え、現在、国産メーカー各社が目指している車作りの方向性についても考察してみましたが、その中で、車好きの若者を取り込むためには楽しく安価な車が必要であることを書きましたが、ハチロクはまさにこのセグメントに入る車であろうと思います。2ドアクーペでFR、ある意味で”ちゃらい”エクステリア/インテリアデザインという成り立ちは、独身、または子供なしか、子供がまだ小さい若い既婚者が主なターゲットになると思われます。それとマニアックな車好きでしょうか。そして、狙いとしてはそれで良いのだと思います。

 一方、そこそこ大きい子供が複数いるファミリーや子供が親離れして再びふたりになった年配夫婦といった層には、これ一台でというのはいかにも苦しく、どうしても2台目の車という位置づけになるのでしょう。自分もまさにそういう目線でハチロク(とこの場合はBRZも入る)を見ています。しかし、それであれば、個人的にはハチロクより、やっぱり愛車にするならばこちらかなとは思います。



 同じく200万円台の価格、2ドアの軽量スポーツですが、2座でありオープントップでありと、方向性としてはより先鋭的といえると思います。それに、これは実際のところは分かりませんが、マツダにとってのロードスターと、「大」トヨタにとってのハチロクと、どちらが愛情が注がれているか、いやハチロクの場合は、これからどれほど長く愛情を持って取り扱われるのか、という観点から考えると、やっぱりロードスターではないかと思うのです(ロードスターについてはここでも話題にしています。もしよろしければどうぞ)。

*      *      *

 と最後は少しズレたところ(笑)に着地してしまいましたが如何でしたでしょうか?別にマツダを贔屓にしている訳ではありませんし、ハチロクとBRZの登場は個人的には大歓迎で、狙い通り若者を取り込んでヒットしたら良いなと思っています。ここのところ雑誌もネットもこのクルマの記事ばかりで、やや食傷気味ではありますが、これから街で実車を見るのが楽しみに思う今日この頃です。
Posted at 2012/02/11 11:27:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ
2012年02月11日 イイね!

178:新型三菱アウトランダー

178:新型三菱アウトランダー 三菱自動車が3月6日より開催されるジュネーブショウで次期アウトランダーのワールドプレミアを行うとのCarviewの記事を読みました。

 個人的に一番グッときたのはそのスタイリングですかね。三菱車の一時期のデザインポリシーのように思われた、メカメカしい感じが影を潜めて、より洗練されたデザインになっているのではないでしょうか? これであれば欧州のものを含めて他社のライトSUVと比べても見劣りしないのでは、と感じます(写真1枚の印象だけですけどね)。ハードウエアについても、以下記事より抜粋しましたが、まあまあ世間並みの各種最新流行の装備を盛り込んで商品力を維持していると言えそうです。

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・新開発の可変動弁機構を採用した2リッター4気筒SOHC MIVECエンジン(4J11型)とタークリーンディーゼルエンジン(4N14型)の2タイプ~
・アイドリングストップ機能、車体の軽量化、空力性能の改善などにより、燃費性能の向上~
・衝突被害軽減ブレーキシステム(FCM)や、レーダークルーズコントロールシステム(ACC)、車線逸脱警報システム(LDW)などが採用~
・質感の高められたインテリア、セカンド、サードシートは座り心地の良さとアレンジのしやすさを両立。電動テールゲートを採用~
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 三菱の車を過去に所有したことはないですが、勿論、子供の頃から街中では見かける機会も多く記憶にも残っているのですが、(先に書いたように一時期を除くと)昔から割とクリーンなイメージのエクステリアデザインの車が多く、格好良いなと思うことが多かったです。例えばこれなんか...



 今見てもイイナと思える車は滅多にないです。さらに1990年の中ごろに米国に赴任していた頃には、以下の三菱ギャランを良く見かけました。TVでも良く宣伝していましたし、なかなかに綺麗なスタイリングだと思いませんか?



 そしてギャランフォルティスという名前になった最新モデルのエクステリアデザインも、フロントはややアウディ、リヤはアルファぽいといえなくはないですが、これも格好良いのではないかと思います。



 あまり(いや全然か?)売れていないとの話も聞きますが、車の出来栄えも、サイズ感、性能、装備と他社に比べて遜色ないようですし、もっと人気がでたらいいのにとは思います。

 ただ、いかんせん三菱自動車自体が、直噴エンジン開発したものの直ぐに中止してしまったりしていたあたりから、経営を含めていろんな意味で迷走した後遺症から未だ立ち直れていないのではと感じますね。最近も欧州から撤退してアジアに軸足を移すとの報道がありましたが、是非、頑張っていい車を市場に出して欲しいものです。
Posted at 2012/02/11 10:40:15 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ

プロフィール

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何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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