2012年06月18日
中古車をテーマにしたブログを続けてきましたが今回が最後になります(と思います、笑)。カローラについて取り上げた際もそうでしたが、今回も書き始めに予想していたのよりも、随分と長いものになってしまいました。ブログを読んでいただいた方からのコメントを拝見していて、ここまでの考察では全く触れていなかったことがあり、最後にそのことについて考えてみたいと思います。
中古車を買う意味として、主に経済的な側面についてこれまで議論してきましたが、それ以外にも視点は勿論あり、その中で最も重要なのは、「既に新車で手に入らないクルマを所有できる」であろうと思います。コメントを頂いて気付かされたことではあるのですが、無意識的にせよ、今回の一連の考察の中でそのことに触れなかったのには、以下のような3つの理由があります。
まずブログの論点が、繰り返しになりますが、経済的な視点での中古車購入の意味を問うものであったこと。二点目は、リストア的な要素を入れると費用面での議論が複雑化してブログの趣旨が却って不明瞭になる恐れがあったということ。そして三点目は、これは偏見もあるのでしょうが、私自身が「クルマの純粋に機能的な価値というものは、基本的には最新型が最良である」という認識を持っていること。つまり過去の車を当時の状況を鑑みて高く評価したり、過去の名車として懐かしんだりすることはあっても、道具としての実用性を考えた場合には、基本、最新型のクルマ(の新車か中古車)を選ぶのが原則であろうと考えたからです。
しかし、複数の方から頂いたコメントを拝見するに、必ずしもそれだけではない、趣味として、もう新車では手に入らない旧モデルのクルマを敢えて中古車として購入する人たちが(決して少数ではなく)存在して、大きな議論においても無視できない「中古車を買うということの意味」を占めているのだと気付かされました。
そうであるならば、あるいはそのようなケースでは、中古車を買うことはもはや経済的な是非を問うものではなく、趣味としての満足度と、メンテ費用や、さらに古い車であればリストア費用など、かかるお金とのバランスの問題になるのだということです。自分自身にとっては、そういった楽しみは未だにぼんやりとしたものに過ぎませんが、そこには損得を超えた豊かな世界が広がっているのかもしれません。
Posted at 2012/06/18 01:42:21 | |
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