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2011年07月24日 イイね!

95:欧州の自動車メーカはいいクルマ作りをしているのか?

 みんカラのブログを散策していたら、少し気になる記事に目がとまりました。

*** 欧州車は、まず (良い) モノありきで、出来た車の価値とコストを考慮して適正価格で販売する、一方、国産車は最初に販売戦略ありきでコストの枠を定めて、その中で (最上の) モノづくりを行う、そうなるとモノとしての絶対的な価値の優劣は自明であろう ***

との主旨だと理解しました。

 これはそういう側面はあるのだろうな、とは思いました。しかし、以下に示す点において、必ずしも全面的には同意できないなとも感じました。

 まず欧州車は”モノありき”のクルマづくりを本当にしているのでしょうか? 最初に議論したいのは、ここで想定する欧州車とは何か、です。メルセデス、BMW、ポルシェ、といったドイツプレミアム車、あるいロールス、ランドローバー、ジャガーを含めてもいいかもしれませんが、こういったメーカーのビジネスはターゲット層が裕福層であり、販売台数は、日本車とは一桁から二桁少ない、極端にいえばコスト度外視しても買ってくれる人向けに商売しているため、そもそも単純には比較できないと考えられるのではないでしょうか?顧客対象が異なれば同クラスのクルマといえども内容(品質)には違いがでてきてもしょうがないです。
 
 では欧州車でも大衆層に向けて、大規模な生産台数をもってビジネスしている、フォルクスワーゲン、PSA、フィアットなどが、日本車と比べて、上記のような”モノづくり”ありきの方針で優越したクルマを作っているか?これは必ずしもそうとは言えないでしょう。フランス、イタリア車は日本車に比べて、日本人からみて個性的とはいえるかもしれませんが、モノとしてより優れているか、と問うたならば、「優れているところもあれば、劣っているところもある」というレベルかと思います。

 「いやいや大衆車メーカーでも、フォルクスワーゲンのゴルフやポロ、パサートなんかを見てみろ、その作りは、同クラスの日本車を完全に圧倒しているじゃないか?」との意見も聞こえきそうです。ただフォルクスワーゲンのクルマ、といっても日本人のもっている認識が本当に実態を反映しているのかというと、そうともいえずグループ内には、シュコダ、セアトといったB級ブランドもあること、世界的にはフォルクスワーゲングループのクルマに対する評判は、日本車に比して卓越したものとはされていないことを指摘させていただきたいと思います。

 更にメルセデスといったメーカーにしてみても、本国ではコストを極端にカット (装備を削ったといった方が適切か?) した廉価グレードを多種多様に設定して販売していますが、一方では日本に導入するモデルは、高額・高級な装備仕様にものに限定するビジネス戦略を採っていることから、欧州車=良いモノというイメージはそういった背景の上に成り立っている面があるのではないかと思います。コストカットした欧州車に乗っても、やはり日本車とはものが違うと本当に結論できるかどうか疑問なのです。

 以上のことを考えるに、結論としては、欧州車とて日本車と対比するようなかたちでの、”モノありきのクルマ作り”をしているとは言えないと考えられます。彼らは彼らなりのロジックや戦略に基づいてコストを考慮したクルマ作りをしていると言ってよいかと思います。

+++++++++++

 次に日本車メーカーはコスト第一のクルマ作りをしており、最上のモノをを作る努力を蔑ろにしているのか、更にはそういった姿勢を続けてきたことにより、欧州車に比べて質的に劣る車しかつくれない状況に陥っていると考えて良いのでしょうか?

 この点に関する検証としては、逆にコスト度外した場合に、あるいはコストに関する許容範囲を高く設定した場合に、良い (最上クラスの) クルマを開発、提供できる能力があるかとの質問に対する答えを考えてみれば良いと思います。そして、日産 GTR、レクサス LS600 等々、明らかに答えはイエスであり、日本の自動車メーカーは、絶対的な価値観において技術的には欧州車と到達度には差異がないといっていいと思います。

 最後に日本の自動車メーカーはコストありきのクルマ作りをしているか?ですが、これはイエスだと思います。しかし、以下この点については、肯定的な観点から考えてみたいと思います。というのも世界的にみて日本ほど、大衆レベルまで新車でクルマが買える社会は他にはないのと思うからです。米国や欧州では、新車価格は高くとも、中古車市場が充実しており、一般大衆の需要の多くを吸収しています。一方、日本ではどうでしょうか。このような状況を実現できたのも、日本の自動車メーカーや関連産業の皆さんが、低コストで自動車をできるだけ多くの人達に届けたいという姿勢で取り組んでこられた立派な成果だといえるのではないでしょうか?いろんな経済レベルにある人達にきめ細かく対応した多種多様なクルマ作りを、限られたリソースの中で指向する場合には個別の車種での品質や性能的な落としどころについては、欧州車に比較して妥協している部分も当然でてくるのではないかと思います。しかし、それをもってして日本のクルマ作りが欧州に劣っているとは言えないと考えるのです。

 日本のクルマ作りの歴史を振り返ると、第2次大戦後に限定してみても、国の産業育成政策もあり、外国車の技術は入るが実物は入らないなかで、潜在的とはいえ巨大な日本市場に対してどうやってクルマを供給するかという岐路があったと思われます。そして、結果として欧州とは異なり米国を範としたマルチチャンネル、マルチブランドのビジネス戦略を採用したといえます。中規模メーカーが共存し、それぞれが欧州メーカーに比べて、多種多様なクルマを開発一定数生産する体制であり、このため一車種当たりに投じる費用の面では努力が分散しているきらいはあると推察します。例えば、フォルクスワーゲンなどあの大きさにしては、日本のメーカーに比べて車種は遥かに少ないです。これは逆にいえば一車種により多くの開発費をかけることができるということでもあります。

 こういった方策レベルでの欧州と日本の違いは、一方では上記のとおりきめの細かいクルマ作りの面で効果的であったと思われますが、一方、技術的に高度化し、またそれに対して必要な投資費用が膨大になりつつある現在においては、冒頭の指摘にもあるように開発面での不利にもつながり今後も継続すべき戦略なのかというと、そうではないのだろうなとは感じます。

 そういった意味では、日本の自動車メーカーも製品ラインナップの統廃合、更には会社そのものの合併連携も進み、欧州と日本でのクルマ作りの差異もだんだんとなくなっていく方向にあるのではないかと思います。

++++++++++

 ということで、物事は単純な二元論ではなかなか語ることが難しいなあと思い、今回長々と駄文を書き綴った次第です。失礼しました。
Posted at 2011/07/24 18:26:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2011年07月24日 イイね!

94:スカイアクティブ

94:スカイアクティブ マツダのスカイアクティブ技術を搭載したデミオが発売されましたね。 10・15 モードが 30 km/l と HV 車に匹敵する低燃費をガソリンエンジン+αの技術改善をもって実現することで、日本の車メーカーの実力を世に知らしめた意義は大きいと思います。また先日ダイハツからも 、E:S テクノロジーとして、これもガソリンエンジンでスカイアクティブを上回る省エネ性能を実現できる予定との発表がありました。これらは、従来の HV 技術でのアドバンテージを含めて、欧州勢の昨今のダウンサイジング・高効率エンジンといった取り組みに対する、日本技術陣の回答とも言えるのではないでしょうか?

 ただ気になることもないではありません。低燃費を主体とした環境性能の改善向上と、ドライバビリティ (あるいは Fun to drive とも言えるような点) とのバランスはどうかです。

 昨今の地球規模で悪化しつつある環境問題、あるいは日本の場合、東日本大震災と原発災害に伴うエネルギー政策の見直し要請、といった諸問題を踏まえて考えると、省エネルギー性能のためには、ドライバビリティは (ある程度) 後退もやむなし、という方向性も受け入れざるを得ないと理解はしています。がしかし、少なくとも欧州車は、それとは異なるポリシーで技術革新を進めているということは理解しておくべきだと思うのです。

 彼らは、クルマ (少なくとも自家用車)の進歩の本質的価値はドライバビリティの向上にあり、当該性能の維持向上を前提として、動力性能等を高効率化することにより、如何に環境性能を高められるか、あるいは両立させられるか、をさまざまな観点から模索しているのだと思います。

 環境性能”のみ”を考慮する、あるいは極端に”優先する”理屈を突き詰めていくと、我々は燃費は良いが運転して全然楽しくないクルマに乗らなきゃならないのかという問題に直面します。あるいは更に、クルマ (自家用車) 不要論にまで行き着いてしまうかもしれません。なのでやはり我々にとって、「クルマに楽しんで乗るのだ」という点は、今後の車開発の方向性を考える上で外せない項目だと思うのです。

 さてスカイアクティブ技術は、優れた環境性能をもつクルマ (デミオ) を生み出しました。それでは、そのクルマのドライバビリティは、先代に比べてより魅力を増しているといえるのでしょうか?
Posted at 2011/07/24 10:13:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ
2011年07月23日 イイね!

93:ボルボセンス

 購入後3ヶ月でボルボ S60 の操作にも習熟して感覚的に使いやすくなってきました。操作はダッシュボードのセンターコンソール(写真上)とハンドル右にある、クラスタースイッチ(ボタン+ロータリースイッチ:写真下)にて行うのですが、慣れると、コンソール上のスイッチを一押しして、その後、ハンドル側のスイッチで調整といった感じで操作しますので簡単かつ便利です。また当初電卓のようだと揶揄したセンターコンソールのスイッチ類も、真ん中の数字キーはまず使用しないこと、よく使うスイッチ群は外周に余裕を持って割り当てられており、ディスプレイに表示される機能の階層も深くないので、ブラインドタッチとまでは行きませんがそれに近い操作が可能です。


 


 この辺りの操作体系をボルボは、「ボルボセンス」と名づけて自社の特長としていますが、確かに他社に比べて、スイッチの数や操作手順については、ある種のシンプルさ追求しており、試みはある程度成功しているのではないかと思います。

 それでは比較のために、以下にいくつかのDセグメント車のダッシュボート周辺部の様子をみてみましょう。

まずは最近話題のプジョー 508


次はアウディ A4


更に最近フェースリフトされた Cクラス


そしてボルボ S60


 ドイツ車は、サイドコンソールのクルクル回すロータリースイッチ (なんて名称でしたっけw) が特長的な仕様です。ただ少しゴチャゴチャした印象がありますね。プジョー (シトロエンもそうかも) は、昨今の高級感や見た目の改善には驚くべきものがありますが、ドイツ車同様、いやドイツ車より更に未整理な印象を受ける部分があります。さらにお国事情の違いからナビのハンディが克服できていないところも残念です。S60 のコンソール部はこうして並べて見るとやはり一番シンプルな印象を与えます。ナビもボルボ車としてはやっとベストな位置に収まりました。

 (ちなみにボルボ S60 は、米国の『ワーズオートワールド』誌の選ぶ毎年恒例の「10ベストインテリア」にも選ばれています)。

 勿論、上記の比較考察には、実際の機能面での優劣や、ハードウエアとしての質感、操作感などは考慮されていないので、総合的な優劣については、一概には結論できないことをお断りしておきます。
Posted at 2011/07/23 15:36:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | ボルボS60 | クルマ
2011年07月23日 イイね!

92:日本車らしさ

 毎日通勤のために最寄の駅まで歩いてるのですが、15分位の道のりのなかで、何気に町のクルマを観察していて、日本車に見られる特徴を二つ挙げるとすると、一つ目は”ドアバイザー”、二つ目は”白レースのシートカバー”なのではないかと思い至りました。
 
 ドアバイザーの装着率は、見るに日本車の8割、一方、輸入車では一割以下といったところかと思います。過去エアコンが普及していなかった時代に、特に梅雨時にウィンドウが曇った際には、少し窓を開けたものですが、その際に雨が吹き込まないようにできることから、必須装備に近い扱いであったと考えられます。それと、喫煙車では素早く室内換気を行いたいが故に必要とのこと。デファクトスタンダードになったのには上記のような理由があったからでしょうし、現在の目から見て不要論をまくし立てるのも滑稽でしょう(Web上では結構見かけますがww)。しかし、装着率は年々減少しているようですし、将来的には日本車の特徴とまではいえなくなってしまうのではないかと推察しています(ちなみに、私は自主的にはドアバイザーを付けた経験はありませんが)。

 次に白レースのシートカバーは、特にトヨタ車のセダンでの装着率が高く、記憶では昔は殆どの車がそのようなカバーをつけていたように思うのですが、昨今は急速に減少し、これもあまり見かけなくなってしまいました。もともとは中~上流家庭の生活文化の一環として自宅に応接間を設け、レースカバーの付いたソファーなどの応接セットを置くのが流行していた時代の副産物で、日本人にとっての「もてなしのこころ」と、クルマそのものが高級品であり、クルマを大切に扱いたい思いが交じり合ったところから、オプション装備として普及したものと推察されます。しかし、うえのような生活習慣(文化)も退潮し、加えてクルマの大衆化、インテリアデザインの進歩、革シートの普及などが要因となって、いまではすっかり絶滅危惧種といったところです。

 両者とも”今”の視点でみると時代遅れにも感じられる「日本車らしさ」ではありますが、いずれも過去の日本人の生活の様子が伺われて味わい深いものがあるのではと思う次第です。

Posted at 2011/07/23 09:06:19 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマの話題 | 日記
2011年07月20日 イイね!

91:小技的な装備

 今回のタイトルですが、前車のシトロエン C5 は、おやと思うような装備がいくつか付いてました。

 最近暑い日が続きますが、C5ではドアのウィンドガラスをキー操作にて、数センチずつ2段階下げられる機構がありました。おそらく夏の暑い日中の駐車時の車内温度を下げたり、車内に子供を置いて短時間クルマを離れる際の換気などを想定した機能ではないでしょうか?

 また、これは Saab 車譲りかもしれませんが、センターコンソールのスイッチで、ナイトビューモードとして、速度計以外のイルミネーションを消灯できる機能です。夜間の長距離運転時には目の疲れを抑えるのに有効ではないかと思われます。また、その隣のスイッチを押すと4ドアのロックを一斉に施錠-解除できましたが、これはどんな目的で使われるのか結局良くわかりませんでしたww

 そして、最初にあげた機能とはちょっと趣が違うのですが、インフォメーションスクリーンの言語を、英語、フランス語、スペイン語に変更できましたので、時々、フランス語に設定して遊んでいました。それと、ハイドロシトロエンらしく、車高をスイッチひとつで4段階にセットできるので、洗車時には重宝しました。

 とまあこんな感じですが、実はこれらの機能の多くは、所有期間中は、せいぜい年に数回位しか使ったことがないという、ある意味、話のネタの域をでないものではありましたww

 それに比べると現所有車のボルボ S60 では、おっと思うが、実はいらないかも....と思わせる機能はそんなにないように思います。あえていえば、

 スイッチで後席のバックレストが倒れる
 後退時に音楽のボリュームが自動的に下げられる

 くらいでしょうか? もしや、私の S60 は未装着ですが意外とセーフティパッケージのBLISなどが、そうだったりして(冗談)。

 オーナーの皆様、如何ですか、何か小技的 (変)な機能ありますでしょうかね?
 また、このブログをお読みの皆さん、車種や年式に関わらず、これぞというものがありましたら、ご教授ください。
Posted at 2011/07/20 00:19:55 | コメント(2) | トラックバック(0) | フランス車 | クルマ

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何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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