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2011年07月09日 イイね!

85:クルマの進化

 似て非なるものという言葉がありますが、クルマは、暗喩的にも明示的にも、生きものに喩えられることがしばしばあります。例えば新車発表時には「誕生」、モデルチェンジの際には「進化」、さらにクルマの特長をアピールする場合に、「~の DNA を受け継いだ」などなど。またクルマの所有者のなかにも、愛車のことを自らの子供やペットのように感じたり、呼んだりする人もいます。

 かくの如く生きものと共通性を持って語られる工業製品は、他にはあまり例がなく、そこには何がしかの理由があるといえるでしょう。私は、生物系の技術者の独断的な観点よりみて、クルマがその進歩的な変化について生き物と対比されるのは、「メカニズムは異なるものの、関連するふたつのプロセスを経て、その有り様が時と伴に変化していく現象が、共通性として存在する」ことが潜在するひとつの原因ではないかと考えました。以下の考察は半分はまじめではありますが、半分は趣味的な立ち位置から書いてますので、その点はご高配いただきつつ、読み流していただければと思います。

 少し詳しく、ただし科学的には極々簡単に述べますが、生物は、ダーウィンが発見した進化論が端緒となって解明されたメカニズムによって、すなわち染色体 DNA (遺伝子) にランダムな突然変異が生じ、その結果、個体レベルで表現形が変化し、次にその変化に対して自然淘汰が働いて変異 (個体) が選択されることで遺伝的な変化が徐々に進行、蓄積する結果、種分化を含めて変化する、すなわち進化のプロセスにより変化していきます。

*生物進化の記載内容には専門的には不正確な点が多々あるかと思いますがご容赦ください。

 ではクルマの場合はどうでしょうか?

 クルマは人間の知的作業の結果から生み出されます。ひとつの車種 (例えば、メルセデスCクラスなど) は、先代モデルに対して、外部環境の変遷、コンセプトの変化、技術的改良の導入など、製作者の意図を反映した変化が設計段階(遺伝子に相当)で盛り込まれ、新しい車として開発され、販売されます。そのクルマは、顧客のニーズに合致すればヒット作となり、合致しなければ駄作として早々に市場より消えることになります。

 お分かりでしょうか。このように生物もクルマも時間経過のなかで、「変化→選択」という共通のプロセスが働いているといえるのです。

 ただし、そのメカニズムはまったく異なります。生物は遺伝子のランダムな変異による変化であるのに対して、車は製作者により変化が導入されます、そして生物は周りの環境に、より良く適応できる個体が、他の個体より多く生殖に成功し、遺伝子変異を子孫に伝えることが出来るのに対して、クルマでは顧客のニーズに適合したクルマは沢山売れることにより、成功例としてそのノウハウが次世代に伝えられていく訳です。生物のダーウィン流の進化プロセスは効率の面からは極めてゆっくりとしたものであり変化には大変な長期間を要し、また長期的にみた場合、明確な変化の方向性(トレンド)はありませんが、一方、クルマのラマルク流の進歩プロセスは、遥かに効率が高く (1,000,000 ~ 10,000,000倍でしょうか)、しばしば明確なトレンドが認められます。

 今回、ブログに何故このような話題を取り上げたのかといいますと、まず生きものとクルマが共通性を持って語られる、その背景をなすひとつの原因について明示したかったからです、加えて、変化を生み出すメカニズムが異なるため、生じる結果は同じでなく、その一つの例として、クルマにおいては、生物には見られない「斬進的な大型化と断続的小型化というトレンド」が存在することを、のちにお示ししたいという目論見があったからです。

 というわけで、このネタは今後もしばらく続けたいと思いますので、気長にお付き合いください。
Posted at 2011/07/09 17:24:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2011年07月09日 イイね!

84:クルマの信頼性とは

 ブログをご覧いただいた方からのコメントに触発されて、今回はクルマの信頼性について考えてみたいと思います(直ぐにブログのネタとしてしまうところが、いささか節操がないのですがご容赦いただきたく...)。

 まずクルマの信頼性とは、どういうことかについて、以下の3つの項目にに分けて考えてみました。

1.完成時の機械的品質
 部品の組み付け精度、チリの大小、車体剛性感、操作の精密感・強度、塗装の強さ、等を総合した工業製品としての全体的な品質といいましょうか。昨今の車はメーカーや生産国を問わず、ここの部分は甲乙つけがたいレベルになっているのではないでしょうか?

2.ディーラーのレベル
 ディーラー網の充実度(数)、メカニックの技術レベル、部品の調達力など、クルマ本体以外のソフトウェアの面での能力レベル、あるいはクルマの信頼性を下支えするもの、といえるでしょう。これはコストも考慮すると国産メーカーが高レベルにあるといえます。輸入車、特にドイツ車以外のメーカーでは見劣りは避けられない部分です。点検整備のレベルが低い、部品調達に時間がかかる、費用が嵩むなど。

3.長期使用時の機械的信頼性
 通常、ここをクルマの信頼性と呼んでいます。一点留意ですが、設計段階で、消耗部品として交換が前提に作られているものは、目標性能とコスト等の妥協点をどこに設定するのかの問題であり、大量生産やリビルト品などを充実させることで、対応していくというクルマ作りのポリシーに関わるもので、バッテリー、エンジンオイル、輸入車のブレーキ系統が代表的なものです。一方、故障を想定していない部品、特に基幹となる部分が壊れるなどが、信頼性の面からは一番問題になるところです。

 上記のうち、1は除いて、クルマの信頼性を評価する”目安”を設定するために、信頼性グレードとして、以下のようにA~Dにクラス分けしてみました。

 A:車検、定期点検はするが、基本メインテナンスフリー
 B+:消耗品の交換は行うが、それ以外のトラブルはなし
 B-:Bでディーラーの信頼性が劣る
 C+:マイナーなトラブルあり
 C-:Cでディーラーの信頼性劣る
 D:突発的、長期的に使用不可になるような深刻なトラブルが起こる

 さて、国産車は、A~B+、まれにC+の信頼性レベルといったところですか。そして、輸入車はどのあたりでしょうww。勿論、メーカーによるのでしょうが、最上でB+、C-のメーカーもあり、Dの個体に当たったらお気の毒様といった感じでしょうかね(私の場合前車は、Cから最後はDに移行して終了でした)。

 如何でしょう(^^)
 皆さんのご経験をお聞かせいただければと思います。
Posted at 2011/07/09 09:01:16 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2011年07月07日 イイね!

83:ハイブリッド車

83:ハイブリッド車 過去のハイブリッド車が「エレファント重駆逐戦車」であるとするならば、現代のハイブリッド車といえばこの「プリウス」でしょう。

 シトロエン C5 (初代)が修理のため長期に(といっても2週間くらいです)ドック入りした際に、代車として現行型のプリウスが提供されました。まだ 1000km 走るか走らないかのほぼ新車状態で、喜び勇んで、主に街中ですが、時間の許す限り乗り回しました。ので、その時の印象などを、記憶を辿りながら少し書いてみたいと思います。

 全体としては、外観もそうですが、特にメーター類などに、伝統的とは対極的な意味で、新しいモノ感、進歩的モノ感を強く感じました。操作系も電子制御が徹底されていることと、ディスプレイ表示も THS の稼動状況を逐一知らせるなど、興味深く思いました。ここがまず印象的でした。

 次に、クルマとしての成り立ちは、家族5人のファミリーカーとしては、まずまず使えるかなと思いました(広さ、シートの性能、荷室の使い勝手など)。車体には重厚感は勿論全然ないのですが、部品精度の高さや組み付けのカッチリ感はなかなかなものでした(軽いが正確に設計製作されているパーツが、少しの狂いもなく組み付けられている感覚といったらいいでしょうか)。高級感は、カローラ (ファミリーカー/大衆車としてはゴルフと並んで世界的なベンチマークである優秀車) より上だが、マークXクラスよりは下というところ。

 動力性能は、THS のおかげで低速よりなかなかのパワー感のあるものでした。モーターとエンジンとつながりもほぼ完全にシームレスであり、このあたりの技術的進歩はすばらしいです。発進~タウンスピード域ではカローラクラスより明らかに上質、強力といえると思います。ハンドリングは、トヨタ流で軽くてスムーズ、悪く言うと人工的な感触です。サスペンション(乗り心地)は、バネ車としては可もなく不可もなくといった印象でした。

 最後に燃費ですが、代車で借りている期間では燃料計の下降は殆どなく、やはり評判どおりの省エネルギー性能であると実感しました。この長所があるだけでも、他は全て許せてしまう人も多いのではないでしょうか?

 しかし、ここはクルマ好きの私としては、許さないわけでww、やっぱり、プリウスはもう少しクルマとしての面白さ、単純に高性能であるとかではなく、乗ってみての、運転しての楽しさを磨いていった欲しいなと思った次第です。
Posted at 2011/07/09 16:52:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ
2011年07月07日 イイね!

82:ハイブリット車

82:ハイブリット車 ドイツ第三帝国 国防軍の重駆逐戦車「エレファント」です。フェルディナント ポルシェ博士の手になる、元祖(正確にそう言ってよいかはわからないですが、限りなく近いと思われる)、ハイブリッド車です。

 以下、Wikipedia の該当記事からの抜粋:
************************************************************
車体は、後部に大きな戦闘室を設ける関係で機関室が前方に移され、発電用エンジンも信頼性の高いマイバッハ製水冷式ガソリンエンジンに換装された。本車の最大の特徴は、駆動装置に電動モーターを使用する電気式(ガス・エレクトリック)を採用していることであり、そこには過大な力を受け止めるトランスミッションが不要であった。電動ハイブリッド式では、ガソリンエンジンで発電機を動かし、発生した電気でモーターを作動するので、トランスミッションが不要となり、無段階変速できる利点があった。
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 私が子供のころは、「エレファント駆逐戦車」は動力性能が貧弱な上に対歩兵用機関銃が装備されておらず、クルスク(独ソ戦1943年)の戦いでは歩兵の支援がなく戦場に出動してロシア兵の肉薄攻撃により多数破壊されたと、ものの本には書かれていました。という訳で、どちらかといえば駄作戦車の扱いであったのですが、最近の歴史資料からは、(比較的に、ですが)取り扱いに優れ、クルスク戦以降も多くの戦場で活用され、敵戦車を多数撃破するなど、兵器としても結構優れものであったとの新しい事実が明らかにされつつあるそうです。

 既に約70年も昔に、このようなハイブリッド車を設計、実用化していたドイツの技術陣、そしてポルシェ博士には、(兵器開発という点で、その意義についてはさておき)、技術者としては感嘆の念を抱かざるを得ません。ただし航続距離は150kmと、HV 車にも関わらず燃費はおそらく極悪ではないかと思われます(笑)。

 子供時代に「エレファント」が気に入り、プラモデルまで作成したものとしては懐かしい思いもあり、取り上げさせていただきました
Posted at 2011/07/07 22:45:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | 歴史 | 日記
2011年07月07日 イイね!

81:黒猫2匹

81:黒猫2匹web CG に 508 のセダンと SW が紹介されていました。自分のブログで以前にも取り上げましたが、黒のセダン (アリョールと呼ばれるとのことアリョールとグリフはグレード名称とのこと。訂正します)があまりに格好が良く、目が釘付けになりついでに再掲した次第。

全長×全幅×全高=4790×1855×1455mm/ホイールベース=2815mm/車重=1520kg/駆動方式=FF/1.6リッター直4DOHC16バルブターボ(156ps/6000rpm、24.5kgm/1400-3500rpm)

 車重は、web CG から一部転載させていただいたスペックを見るに1520kgと常識的な範囲に収まっているようです(以前は1400kgとの情報に、なぜ 508 だけ? と疑問を持っていましたが...).。

 みんカラでも幾人かの方が既に試乗記をアップされており、評判も上々のようです。

 いや、実にフランス車らしく、おしゃれな感じがしませんか!
Posted at 2011/07/07 22:09:25 | コメント(3) | トラックバック(0) | フランス車 | クルマ

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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