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2012年04月29日 イイね!

232:クルマの分類学と多様性の変化

232:クルマの分類学と多様性の変化 ブログNo.232にてデジタルカメラの分類について考えてみたのですが(こちら)、今回、同様の試みをクルマについても試してみました。クルマの分類に使用できそうなキーワードとしては例えば、エンジン、トランスミッション、サスペンション、ドアの数、シートの数、などを抽出し、概念レベルを整理して系統化を行うことを考えました。

 しかし、これらはどれもクルマの機能を決定付けるものとして重要ではありますが、残念ながら系統的な分類に使えるようなパラメーターではありませんでした。例えばメルセデスCクラスのようなひとつの車種において、上記の項目はバリエーションとして(ほぼ)作り分けることが可能であることに思い至れば容易に理解されることと思います。

 ではもう少し高次の概念はないのでしょうか?プラットフォーム、すなわちバルクヘッドの構造や、さらに言うとFF、FRなどの駆動輪の配置は、クルマの成り立ち全体に大きな影響を与えることから分類群としてはある程度の意味を持つとは考えられます。しかしこれも普遍性の点で有用とは思えません。どうも着想に間違いあったようで、ここまでで論考が行き詰まりました(笑)。何故、デジタルカメラでは通用した方法がクルマでは拡張して適応できないのでしょうか?

 ひとつの説明としては、カメラとは異なり現代のクルマは既に機能的に、あるいは形式として大きな枠組で分類できるような存在ではないということが考えられます。言い換えると、クルマが誕生して100年を過ぎて形式的にはほぼ一所に収束しているという見方です。これは技術的な成熟という面も勿論ありますが、デファクトスタンダード化、グローバル化、法規制など複数の側面が組み合わさってのことであろうと思います。

 こういったものの見方からどんなことが考えられるでしょうか?

 機械あるいはメカニズムとして差異がないとするならば、クルマの分類は、それ以外のもの、例えば、生産国、ブランド名、デザイナー、用途、価格といったもので区別するしかない、すなわち現在普通に行われているカテゴライズが妥当であろうとうことです(つまらない結論でスミマセン)。

 では機能的に完成しているならば、奇妙奇天烈な発想のモノを含めていろんなバリエーションがあった過去のクルマたちに比べて、現代のクルマはつまらない存在になっているのでしょうか?私は答えはNOだと考えているのですが、これについては生物進化の歴史を少し引用して説明したいと思います。

 生物は約46億年前に地球上で誕生し、約5億年前のカンブリア紀の前後に(おそらく)急速に系統としての多様性を増大させたと考えられています。その後、複数回の大量絶滅を経て現在の生物相の形成に至っているわけですが、高次のレベルの系統は初期に誕生した後、増加することなく、むしろその数を減らす経緯を辿りました。しかし、そのことが生物相全体の多様性の減少に結びついているわけでなく、枠組みのなかでバリエーションを増やすことで莫大な多様性が達成されているのです。

 クルマも同様で、おそらく過去にあったような高次のレベルでの多様性は減少したのでしょうが、完成度が高く、収束したあるいは狭くなった枠組みのなかで、多くのバリエーションが日々生み出されているのが現状であろうということです。まさに熱帯の海のサンゴ礁に色とりどりの硬骨魚類である熱帯魚たちが沢山泳いでいるように、です。そして多様性はおそらく今日がクルマの歴史始まって以来最大であると言って良いでしょう。

 クルマ社会の未来像として、しばしば均一化され、面白みに欠けるクルマのみしか存在しない世界が予測されたりするわけですが、上記のような多様性増加のトレンドが真実として受け入れられるのであれば、クルマの楽しさは決して失われることはなく、むしろ拡大を続け、面白さをいや増して行くのだとの確信を持っても良いのではないでしょうか?
Posted at 2012/04/29 15:31:02 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマの話題 | クルマ
2012年04月29日 イイね!

231:RICOH GXR + F2.5 A12 28mm 単焦点レンズ

 好天に恵まれての連休突入になりました。今朝は少し早く起きて先日導入した新兵器を携えて近場の公園までドライブし、散策しつつ写真を撮ってきました。

 まだまだ未熟なのでお見せできる程のものではないですが、素人ながら新しいレンズユニットの良さは実感できました。先日本体と同時に購入したP10ユニットも広角から望遠までカバーして便利でそこそこ良い感じですが、やっぱりこと画質となると違いますね。思わず沢山写真を撮ってしまいました。広角レンズは初めてなのですが、大量の情報を写し取れるところが長所ですかね、でもその分どんな風に撮ればいいのか分からないところが多いです。難しくもあり楽しくもありです。

 しかし沢山写真を撮って帰ってPCやHDテレビで鑑賞するのは楽しいものですね。「ああこんな風にとれるんだ」などの驚きや、明らかな失敗にがっかりしたり、予想以上に綺麗で喜んだり...。以前は写真撮って何が面白いんだろうなんて考えましたが、これは趣味にされる方が多いのも納得です。

 写真なしでは愛想ないので最後に一枚だけ。お恥ずかしながら。

Posted at 2012/04/29 10:57:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | カメラ | 趣味
2012年04月29日 イイね!

230:ハチロク考(その後)

230:ハチロク考(その後) 3月ほど前にトヨタ86についてブログで取り上げました。スバルとのコデベロップメントの効果について触れ、若者向けの適価なファンカーとしての期待を述べました(ここ)。その気持ちは今も変わりありませんが、最近の状況を見て一言だけ言いたくて再度取り上げます。

 あらゆるクルマ関係の媒体でハチロクあるいはBRZの話題が取り上げられ、大量の試乗記、試乗動画などでは自動車評論家の皆さんは「運転して楽しいスポーツカー」として大絶賛の嵐ですが、ちょっと調子良すぎじゃないですかね?勿論、商売なのでお金の出所に素早く取り付いて稼げるところで稼いでおきたい気持ちは良く分かりますが、そんなにハチロク/BRZ以外の日本車は”面白くない”クルマであったということでしょうか?

 「褒める分には誰も文句は言うまい」とのことかもしれませんが、少なくとも専門家を自称するのであれば、あるものを評価することは、それ以外のものを間接的に評価していることでもあるのだ、という事実を認識した上で、冷静に客観性を持って評価していただきたいものです。過去にクルマの評価方法についてこのブログで検証しましたが(ここ)、相対的な視点を忘れて、その場、その場での絶対的な評価(すなわち乗ってみての感想)に偏る昨今の自動車関連メディアの非客観的な姿勢には疑問を感じざるを得ません。

 販売元がそういったプロモーションをかけるのはまあ良いとして、本当に国産車では走って面白いお勧めできるクルマは他にないのですか?ハチロクだけが孤高の存在なのですか?そこまで褒めるのであればそんなクルマの不在に警鐘をならし、登場を強く促すべく適切な提言をしていましたか?あなた方の書き散らかしている原稿は、販売元の意図を右から左に流しているだけではないですか?殆どの分野には批評家、評論家が存在すると思うのですが、自動車業界ほど、その水準にばらつきのある分野はないのではないか、近頃のハチロクのブームを見てそんなことを考えてしまいました。

 皆で浮かれてひとつところに走っていきやすいのは日本人の特質かもしれませんが、我々はそういった軽薄さを反省しもう少し深みのある議論ができるようにならないといけないですね。

(いやいや、そんなことはないよ、という事例がありましたら是非ご教授いただきたく思います。過ちては則ち改むるに憚ること勿れ、ですので)。
Posted at 2012/04/29 09:53:23 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日本車 | クルマ
2012年04月29日 イイね!

229:ミラーレス一眼の名称は適切か?

229:ミラーレス一眼の名称は適切か? 最近、デジカメに興味を持ちネットや雑誌の情報を読み漁っているのですが、デジカメの一ジャンルとして急成長中のいわゆるミラーレス一眼カメラについて、その「ミラーレス一眼」という言葉が当該ジャンルを呼称するに当たって適切な分類なのか否か、否定派と肯定(容認)派の間でいろいろと論戦が行われていることを知りました。カメラ素人の立場より少し興味を惹かれたので、今回、「ミラーレス一眼」は正しい分類かについて考えてみたいと思います。

 対象は我々が家電販売店など普通のルートで入手可能なデジタルカメラ、いわゆる「一眼レフ」、「ミラーレス一眼」、「コンデジ」とします(レンジファインダー、トイカメラもありますがひとまず置いといて)。では上のカメラの名称のうち、分類に使える言葉は何でしょうか?“一眼”、“デジタル”、“コンパクト”は、全ての機種に該当する(一眼、デジタル)、機能に関係するものの分類のレベルとして下位過ぎる(コンパクト)など、いずれも適切ではありません。残るのはレフ(レックス)、ミラーレスで、いわゆるファインダー形式を示す言葉になります。また上記の考え方から「ミラーレス一眼」が分類名としては適当ではないことがはっきりしました。

 “ファインダー形式”について更に考えてみましょう。ファインダーには、光学式ファインダー(レフレックス、ビューファインダー/レンジファインダー)と電子式ファインダー(液晶モニター、EVF)がありますが、ではその2つで分類できるかというと問題があります。現在の一眼レフカメラなどでは光学、電子式、両形式のファインダーを実装している機種が殆どです。このため光学と電子で分類するのではなく、むしろレフレックスとノンレフレックスという区分を用いるのが適切と考えられます。一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)もいわゆるミラーレス構造のカメラを「ノンレフレックス」と呼称するとしていることも、上のような考え方によるものではないかと推察します。

 では、これ以外の言葉で使えるものはあるでしょうか?ブランド名、銀塩、スチル、ビデオ、センサーサイズ、マウント形式はいずれも既出の言葉と同様に、全ての機種で使われていたり、該当しなかったり、機能と無関係であったり、あるいは機能には関係するが下位概念過ぎるなど、重要ではありますが分類には適していません。しかし、レンズの装着形式、すなわち”レンズ交換式”と”固定式”の区別は機能的であり、概念レベルからも分類に使えそうです。

 以上の検討結果を踏まえて、レフレックス/ノンレフレックスとレンズ交換式/固定式という2種類のパラメーターでデジカメを分類すると次のようになります。

 ①レンズ交換式レフレックスカメラ:いわゆるデジタル一眼レフカメラ
 ②レンズ交換式ノンレフレックスカメラ:ミラーレス一眼、ライカなどのレンジファインダーカメラ
 ③レンズ固定式ノンレフレックスカメラ:コンデジ、トイカメラ

 ということで、ミラーレス一眼の呼称は、「レンズ交換式ノンレフレックスカメラ」、あるいはレンジファインダー機構を持つカメラと区別が必要な際には、「レンズ交換式ミラーレスカメラ」とするのがいいのではないか、というのが私なりの結論です。ミラーレス機は高性能なものは機能的に①に、エントリー機は③に近いと言えます。とすると、ミラーレス機の特長は”ミラーレス”であることより”レンズ交換式”の方にあるといえるでしょう。高性能ながら重厚長大なデジイチと同様に、しかし気軽にレンズ交換を楽しめるところに、本カテゴリの魅力があるのだと思います。

 なお最近自分が購入した、RICOHのGXRはユニット交換式であり、レンズ交換式ノンレフレックスカメラの範疇には入りますが、厳密には上記の分類には当てはまりません。他のカメラとは全く別のカテゴリーであると考えることもでき、そのユニークさは分類法からも理解できるのではないでしょうか?


(iPhone3GSにて撮影)

 この点に関連してやや話がそれますが生物学には分類学という分野があります。

 生物を分類することを目的とした生物学の一分野。生物を種々の特徴によって分類し、体系的にまとめ、生物多様性を理解する(wikipediaより)。

 この学問の面白いところは単なる生物の整理やカタログ化ではなく、分類するという作業が生物の成り立ちや進化の系譜を踏まえたものであり、逆に分類学を突き詰めて行くことで生物進化の歴史に迫ることが可能であることです。定義にあるように分類学は基本的に生物に対してのみ適応され、他のモノ、例えば工業製品はその対象とはならないとされています。

 とは言うものの工業製品には開発の経緯があり、ブランド毎に改良発展を続けていく点において生物とのアナロジーで語れる部分もあるのではないかと思います。今回デジカメの分類を試みる気になった理由として、そういった背景が、GXRの存在とともに自分の思考のなかにあったのも事実です。そして同じような分類学的な考察をクルマに拡張しようと試みましたが、これは残念ながら上手くいきませんでした。このことはクルマとデジカメとの相違点について考える契機となったのですが、顛末は次の機会に書いてみたいと思います。

 今回はこのあたりで。
Posted at 2012/04/29 00:47:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | カメラ | 趣味
2012年04月22日 イイね!

228:ライカM3の話

 最近、新しいデジカメを購入して俄かにカメラへの興味が掻き立てられています。写真撮影自体もそうなんですが、生来の歴史好き、メカ好きの性格のため、カメラ(機種)にまつわる歴史や研究開発の経緯に係わるエピソードなんかにもとても興味があります。主にウェブサイトで情報を収集して楽しんでいるのですが、なかでも感心したのは、ライカM3(写真)に関する以下のようなエピソードです。



 ライカM3といえばレンジファインダー(RF)形式の銀塩カメラの珠玉の名作として知らぬものはいない歴史的傑作カメラですが、そのあまりの機械的完成度の高さに、その後のカメラの歴史に大きな影響を及ぼしたことも良く知られた事実です。ひとつには光学王国ドイツのライバルに成長しつつあった日本のカメラメーカーが、M3のあまりの高性能に同じRFカメラでの開発競争を断念し、当時未成熟であったがポテンシャルが高い一眼レフカメラへと開発の方向性をシフトさせたこと、もうひとつはライカM3の開発メーカーであったライツ社が、その後の商品開発の中心をM3の改良をもっぱらとして、一眼レフのような新しい技術潮流に乗り遅れる原因となったことです。

 勿論、現在もライツ、カールツアイスといったドイツのカメラ/レンズメーカーは大きな存在感を持ってカメラ業界で活動していますが、一眼レフで主導権を握ったカメラ王国日本の地位は揺るぎないようです。このエピソードは、偉大な成功は時として成功者の次の挑戦の阻害要因になるということと、モノづくりにおける競争において、常にガチンコ勝負をかけるのではなく、「負けを認めて、勝負の土俵をかえる」といった判断が時に重要になるということを示唆しているのだと思うのです。

 ライカをはじめとする欧米のメーカーの模倣からはじまりカメラに関する技術的な蓄積を長年続けてきて、やっと肩を並べるモノをつくることが出来るようになったと考えていた当時の日本のカメラ開発者達は、ライカM3を見た際にどのように感じたのでしょうか?優れた技術に舌を巻くとともに(おそらくがっちり権利化されていることから)ビジネスとしては追随も難しいと絶望的になったのではないでしょうか?しかし、そこで大胆に方向を転換したことは長期的に見た場合には英断であったといえるでしょう。

 軍事学者リデルハートは、その著作のなかで間接アプローチにより戦場での重点を変えることが戦略の要諦であると述べています。上記のライカM3のエピソードは、そういったことの好例といえるかもしれません。私自身の経験においても、似たような事例は思い当たります。

 翻って現在のクルマにおける研究開発はどのような状況なのでしょうか。欧州の優れた技術開発力に対して日本の自動車メーカーはどう対処していくのでしょうか?あるいは、「勝負の土俵を変える」ような判断も必要なのかもしれません。自動車の長い歴史において技術面で真の画期といえるような展開は近年に到るまでなかったと思いますが、ここに来て動力機関の抜本的な革新とIT技術のクルマへの統合といった大きな変革期を迎えています。こういった時期に、主戦場を上手く定めて次世代の主導権を握るような研究開発が展開できることを願います。
Posted at 2012/04/22 11:24:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | カメラ | 趣味

プロフィール

「久しぶりの投稿です。」
何シテル?   03/21 11:29
yutty1325です。シトロエンC5からの乗り換えで、ボルボS60に乗っています。下手の車好きです。ブログにはクルマを中心とした話題を取り上げていきます。
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