『来年社割が出ない』という高度な政治的都合でスターレットを置き換えた黄色い子です。生産終了在庫のみとなった直後の中,検討開始から僅か3日後に発注されたZC31S最終増備編成というべき車両です。
名前の由来は某西武の超メジャー異端児編成(理由:黄色いから)と初運用時に買った巨大レモン牛乳ストラップ。だから2000系2097Fレモンライナー。MDEはMulti Distance EXPRESS(どんな距離の運用でも使える汎用特急車という意味の造語)の略です。しかし現在はエンジン出力と構造上の理由で主に高速長距離巡航が主体の運用に就くことが多いです。
運用開始以来,スイスポ界のミル○ィーユ・桜葉とでも言うべきほどの狂運によって数奇な運命を辿り続けるもうよくわかんない物体。そして何よりどんなラッピングになってもQMAのシャロンさんと切っても切れない深い縁を持つクルマでもあります。
元痛車としての遍歴
・Ver1.XXSeries:初代ラッピング。会社のオリジナルキャラクラー(初代)を採用。エンジンルームのみQMA仕様他。現在ボンネットのみVer4.XXで現役復帰。
・Ver2.00(未成):Ver1.XXの大幅拡張発展型。計画のみ未成。
・Ver3.00Series"Shalon Car":2011年10月9日にお台場で開催された痛Gふぇすたにてワールドプレミア。オールQMA8シャロン仕様。レモンのラッピング中,最も有名であろうバージョン。2012年2月に発生した車両接触事故により終了。ボンネットのみ保存。また当時採用されたラムエアはシャロンさん貼ったまま続投となり,今やシンボルといえるものになっています。
・Ver4.00Series:2012年7月7日ワールドプレミア。初代のオリジナルキャラクターにVer3.00の要素を加えたもの。リヤウインドウを完全廃止して歴代最大規模まで拡大。ボンネットはVer1.XXがリバイバル。
・Ver5.00Series:2013年3月3日ワールドプレミア。史上初のリヤウインドウ可動デザイン。ギミック重視を見直した上で2代目の自社キャラを採用したシンプルなデザインに。ただしラッピングが2014年豪雪に負け志半ばで終了となりました。
・現在はボディ塗装の劣化と維持費用の増大を理由に痛車としての運用を終えております。
特記事項
・元祖痛ボンネット裏(現在は部品のみ保存。ちなみに痛インテークはうちのお客さんが元祖)
・トラスト製ZC31Sターボキットプロトタイプ搭載及び初期開発テストヘッド機(レブスピード2014年11月号参照,以後ノントラブルで運用中)
現在の仕様詳細
・性能コード:Shalon/Touet-C4(P-RSD)
・型式:ZC31S(3型/VFRF-S3/FLimited)
・帝都急行自社型式:新2000系最終増備編成改修車(懸架装置更新型)
・通称:レモンライナーMDE(Multi-Distance EXPRESS)
・主機関:M16A型改2・外気導風支援装置付き単機ターボチャーヂド直列4気筒DOHC機関
・過給器:三菱/トラストTD-04H型(15G)
・後方消音器:トラスト製コンフォートスポーツマフラーGTS
・最高出力:215馬力(ブースト0.5キロ時/リッター約134馬力)
・最高トルク:26.5kg・m(ブースト0.5キロ時)
・制御装置:発進1段+前進4段/後進1段シンクロメッシュ式ギヤボックス(電子式クラッチセーフティー付き)及び油圧動作乾式メタル単板クラッチ(エクセディ製)
・懸架装置:Fマクファーソンストラット式懸架/Rトーションビーム式懸架(前後ともフルタップ式倒立型32段可変減衰高性能新型ショックアブソーバーを装備。スプリングF7キロ/R5キロ)
・制動装備:負圧倍力装置付ディスクブレーキ(Fベンチレーテッド浮動式/R駐機及び非常ブレーキ内蔵ソリッド浮動式/ABS・ESP付/P3特殊制輪子使用)
・衝突安全基準:スズキTECT
・機関始動電源及び車内電源:12V鉛蓄電池(発電制御対応容量型)及び発電機
・保安装備:CELLSTAR,VICS
・運転支援装備:パイオニアAVIC-MRZ99-2,非常用GPS端末,CELLSTAR
・無線設備:4G-LTE(Bluetoothハンズフリー完備)
・営業運転最高速度:100(一般80)km/h(140km/h高規格巡航対応),リミッター220km/h以上
・設計最高航続距離:480~500km(高速運用,秩父豊郷間無給油運行対応)400~450km(在来運用)350km(適応状況外・勾配区間)
・主機関改造工事施工:株式会社トラスト本社工場(2014年改造)
※2015年6月7日までFクスコ社製全長調整式車高調マクファーソンストラット/Rクスコ社製ネジ調整式車高調トーションビーム(14M改修装備品)を装備。
2014年5月までの仕様詳細
・性能コード:Shalon/Touet-IG
・型式:ZC31S(3型/VFRF-S3/FLimited)
・帝都急行自社型式:新2000系最終増備編成
・通称:レモンライナーMDE(Multi-Distance EXPRESS)
・主機関:M16A型改ラムエア吸気支援装置付き直列4気筒DOHC機関
・制御方式:前進5段/後進1段シンクロメッシュ式ギヤボックス(電子式クラッチセーフティー付き)及び油圧動作乾式単板クラッチ
・制動装備:負圧倍力装置付ディスクブレーキ(Fベンチレーテッド浮動式/R駐機及び非常ブレーキ内蔵ソリッド浮動式/ABS・ESP付/P1特殊制輪子使用)
・出力軸/操舵軸:前輪駆動/前輪操舵(FF)
・懸架装置:Fマクファーソンストラット/Rトーションビーム
・衝突安全基準:スズキTECT
・機関始動電源及び車内電源:12V鉛蓄電池及び発電機
・保安装備:CELLSTAR,VICS
・運転支援装備:パイオニアAVIC-MRZ99-2,非常用GPS端末,CELLSTAR
・無線設備:4G-LTE(Bluetoothハンズフリー完備)
・営業運転最高速度:高速100(一般80)km/h(140km/h高規格巡航対応),リミッター180km/h
・設計最高速度:220km/h
・設計最高航続距離:450km(秩父豊郷間無給油運行対応)
・耐用年数:15年(2025年11月まで)/30万キロ
※14M改修車は更に前後が車高調化,制式ブレーキフルードがBF4からRF-650に,バッテリーが発電制御対応容量型(新神戸製)に,エアーエレメントがアールズ製高効率型に変更されています。
運行開始
・2010年11月(原型機。臨時特急羽生・佐野経由日光行運用)
・2014年3月2日(14M改修機。快速川島行運用)
・2014年7月20日(C4編成。急行茨城空港行)
対応路線区
帝都急行及び帝都IL全路線(武州本線と一部緩行線除く)。現在は上野町~大洗間高速運用に優先充当。