
ウチの坊主、小学校に入ったというのに、なかなか
自転車の補助輪が外れない。
アホみたいにかっ飛ばして、補助輪なんかほとんど接地していない。なので、レイダウンさせて接地角を上げてみるが、器用にナナメに接地させたまま徐行。
こりゃいかん。
どーしたもんかと思っていたところ、街中で3歳くらいの子が補助輪もペダルもない乗物に乗っているのを見た。
むむむ、これは!?
調べてみたら、それは「ストライダー」という乗物だそうで、小さい頃からこれに乗っていると、物心付くころには普通にチャリに乗れてしまうという。
なるほどー!
確かに三輪車や補助輪付き自転車と、自転車の乗り方は全く違う。
二輪は身体で車体をバンクさせ、フレームにステアリングを切らせてバランシングさせるのに対し、三輪車や補助輪付き自転車は、腕でハンドルを切って曲がる。
だから、ヘタに三輪車や補助輪付き自転車に慣れてしまうと、強引にハンドルを切る癖がつくので、この「セルフステア」が身に付かない。ストライダーに乗っていれば、ハンドルを左に切れば車体が右に傾くとか、右に傾いたらハンドルを左に切ればいいとか、シートやハンドルポストからの小さな入力で、車体にバランスを取らせながら曲げるなど、ライディングの基本が自然と身に付くというわけだ。
なんと素晴らしい発明だ!!
と、いうことで、
コレを買った。
え?
買うモノ間違えているんじゃないかって?
いやいやいや
息子の年になってストライダーはちと遅すぎるし、どーせすぐに乗れるようになってお払い箱になるからモッタイナイ。その半額でこれ買えちゃうじゃーん?と思ったわけで。
…ということで、息子の愛車はクランクを取っ払って「にせストライダー」が堂々完成。(ちなみに普通のフライホイールプーラーで外れるかと思ったらダメで、チャリ専用のプーラーを買う羽目になった)
あとは乗らせるだけ。
泣くほどの長距離を。
父「坊ちゃん、ダンディな父上とツーリングいくかね?」
坊主(単細胞)「行く行く~!!」
ククク、乗ってきた!
坊主「どこ行くの~?」
父「細けぇことはいいんだよ」
そして、ウチから3キロ離れたファミレスまで。
最初は楽しそうだったものの、10分もすると「お父ぢゃ~ん!待っで~~!!(泣)」
しかし、父は待たぬ。転んでも手は貸さぬ。
退かぬ!媚びぬ!省みぬ!
二輪車というものは孤独な乗物だ。
油断してミスればすっ転ぶ。痛いしみっともないが、その場で泣いていても先には進まない。
たった一人で重たい車体を引き起こし、すりむいて傷む足に力を入れて再び一人で前に漕ぎ出さなければならない。まるでそれは人生そのものだ。
お前には、息子としてそれを知ってもらいたいのだ!! byお父たま
ファミレスに着いた頃には、坊主はヘロヘロ。
パフェをペロリと平らげると、「ここで待ってるから車で迎えに来て~」
甘いわぁぁぁぁ!!!!!
そして、来た道を再び半べそで帰るが、行きよりもずいぶん要領を得ている様子。
坊主「お父ぢゅあわぁぁぁん、待っっでぇぇぇぇ~!!」(号泣)
鬼父「待ーたーんーのーじゃぁぁぁぁ!!!!!」
2週間後
クランクを再装着すると、今までのアレは何だったのか?という位、軽快に自転車を乗り回す息子。
しかし、アホみたいに飛ばすわ、ブレーキングでリアロックさせるわ。
ブレーキ強化とタイヤ交換が必要か…。
あとさぁ、動いている車はもちろんだけど、止まっている車にも絶対ブツけんなよぉ。
Posted at 2011/09/13 02:14:57 | |
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オレと娘と息子とヨメと | 日記