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Yuckyのブログ一覧

2006年09月03日 イイね!

バックステップその後

バックステップその後先日の続き。

 正直言ってしまうと、私は社外品のカスタムパーツというモノにあんまり期待していない。もちろん、キチッと作っているメーカーもあるが、どーでもいい粗悪品を作っているメーカーはゴチャマンとあるからだ。

 「そんなら何も買うなよ。」と言われそうだが、男はダマされるとわかっててもロマンを求める生物なのでR。なので私もダマされるのでR。

 仕事は忙しい、娘にはすっかり嫌われる、ヨメには晩飯を作ってもらえず、唯一の楽しみであった息子も最近はワガママで乱暴者。そんな小公女セーラ状態に悲惨な私だから、ドブに金と言われても「癒しパーツ」のバックステップで足も人生も後ろ向き。で、自分を慰めエクスタC。誰が何と言おうがこれでよかですたい。…のはずだった。

※ところで「ステップ」を「スッテプ」とか、「スプロケット」を「スポロケット」という誤植が多いなぁ、と思うのは私だけか?

 ところがぎっちょん。

 やっぱりきちんと付かないんだなこれが。(涙)

 元小僧なら知らなきゃモグリの老舗「マ●クク●ーン」だから…という小さなチボーも作業開始10秒で崩壊。シフターのピロボール・リンケージやシャフトが思いっきりサイドスタンドの付け根やフレームに当たるわ、ペダルとロッドが擦りまくるわ…。
 付属のカラーが付いていたので、それで浮かしてみたら今度はプレートがフレームから飛び出てキモチワルイわと…ニッチもサッチもどうにもよろしくメカドック状態

      ああもぅ…。

 なので、ヨロシクオレにチューンナップとばかりに主治医の所に持ち込む。

 この主治医、10歳になる前にカブのポイント調整を覚え、中学生の頃には父親のアメ車を転がしていたような人なので、レシプロエンジンは半世紀前に枯れた技術だというのを知っている。そんな人からすれば、このテのカスタムパーツは所詮「店屋物」。マトモに付かないで当たり前ヨと、ギャハハ。

 そこを何とかタガネでブッ叩いたりしてもらい、どーにか「店屋物ステップ」を上手く作動するようにできたのだが、見た目は「カスタム度20%UP」でも、気分はなんだかなぁの「阿藤・改」。

 しかし、これには慣れている。私のオートバイは整備すると「そうはいかんざき」なトラブルが必ずおきる「呪われた個体」なのだ。必ず想定外の作業が発生するのが想定内。多分100回ぐらい整備しているが、予定通り終わったのはたった1回だけで、その時は本当に「今日は事故って死ぬんじゃないか?」と思ったほどだ。

 ちなみに、どんな事がおきるのかというと…

・タイヤ交換時。新品に変えたばかりのぶっといアクスルシャフトがビミョーに曲がっていた。
・転倒したのでアライメントチェック。必ず狂うはずのアライメントが完璧になっていた。
・ハザード装着時。サーモスタットが粉砕・消滅していたことが発覚。
・Rサス交換時。スイングアーム・シャフトの固着が発覚。巨大ハンマーで叩いても結局抜けず。でも動きは良い。
・油と水回り交換時。最後にセンタースタンドをかけたらハンドルがポキッと折れる。
・ユーザー車検時。車検場についた途端、エンジンオイルがだだ漏れ。走ると止まる。
…その他多数。

 パーツメーカーばかりを責めてもいられない。ダイキャストの純正と同じ複雑な形状を簡素な切削パーツと薄っすい板ッきれで作ること自体がムリなのだが、私のオートバイ自体、かなり設計がおかしい。

 明石のメーカーが「メンツをツブされた」と言うだけの理由で旧型ツアラーを突貫工事でいじり倒し、タイヤメーカーにはウソついて発注。あとからさすがに「ヤベーよ、こりゃ死人出るよ。」と思ったのか、エンジンもフレームも再設計して同じ名前で売り出し、「最初のヤツはなかったことにしようねっ!」という「加勢大周」みたいなシロモノである。
(さらに言うといじった旧型のツアラー自体も突貫工事なので10台あったら12台はフレームが割れている

 そういうわけで随所に見られる「バカ設計」。

・小型化を狙った900ccエンジンのミッションをそのままに1100にスケールアップ
・なので6速車なのに、ある日突然5速車になる。
・オマケにドライブ・スプロケットは太くなったタイヤにムリクリ合わせるためにオチョコ型
・どー見ても後付っぽいムダに大きなヘッドのオイルライン
・自然に砕けるウォーターポンプ・ベアリングの設計
・力のかかる所は薄く、かからない所はブ厚く、という姉歯設計級のステー類。
・整備は何をするにしても素っ裸にしないと始まらない。

  …その他多数。

 だから純正の状態でもシフト廻りの出来が悪い。元々アンダーフレームのないスリムな900cc用に設計されたエンジンなので、シフター・シャフトはナローで下に着いている。それをゴツイフレームで包んだのだから、ロッドはムリに横に引っ張り出すような形状。(なのでシャフトのシールから普通にオイルがにじむ)純正でも酷いシフト・フィーリングを「店屋物」で改善させるのは当然ムリどころか「バカ設計×2」で、今のところフィーリングはサイアクちゃんである。

 それは今後の課題として、ステップ位置はBack:25mm、UP:40mmと大きく変った。跨るだけでもずいぶん上がったと思ったが、実際に走らせればさらに操舵感が変化したのがわかる。まるで別のオートバイのような感覚だ。

 オートバイは「腰―膝―足」で形成されるトライアングルで操舵を行うが、このカタチがガラリと変わり、体感的にかなり高いポイントから入力するようになった。良く言えば機敏になり、悪く言えば落ち着きがない。リーンウィズで乗る街中でもこんな感じなのだから、ワインディングならばより大きな変化を感じるはず。それがちょっと楽しみである。そういう意味では悪くない買い物だった。

 所詮は「店屋物」パーツであるが、結局は楽しければいいのかもしれない。楽しくなければヤメるなり、他を探すなりすればいいのだ。

 オートバイは好きだが、所詮、趣味の乗物である。もっと大切なものもある。だから、飽きたら降りればいい、つまんなくなったらヤメりゃいい、そう思って20年。何度も「もう、捨てちゃる。」と言わせたこの個体で14年。

きっと、私は上手く行かないモノに対してはシツコイ性格なのだろう。
「苦痛を楽しむ」という「真性M」なのかもしれない…。
Posted at 2006/09/04 22:39:08 | コメント(4) | トラックバック(0) | ニリンのヒトリゴト | 日記
2006年08月23日 イイね!

オトナのオモチャ

オトナのオモチャ オッサン80年代ヤングライダースの三種の神器と言えば「セパハン」、「シューゴー」、「バックステップ」だ。

 ライバルなアイツをドンヨリ落ち込ませるためなら、たかが金属の板や筒であっても数万円を払うのが若気の至りというもの。

 また、背骨がグニョグニョに曲がった激安GPzを上野で買ってしまい、文句を言いに行ったら「返品不可じゃ、二度と来るなクソガキ、バーカちんこバーカちんこ!!」…と店のオヤジにまんまとダマされた若者の心の傷を埋める癒しパーツでもある。

 しかし、このヒーリングな神パーツ背中や足は痛くなるわ、耳はおかしくなるわ、マッポ(古いね)に目ェつけられるわ、の自虐パーツだったりする。そう、クルマやバイクいじりの好きな連中というのは実は「M」なのだ

 Mは最初はイヤがっているものの、本音は強い痛みを際限なく求めているわけで、途中でプレイが中断されれば、

「お願いぃぃぃ!やめないでぇぇ!もっとやってぇぇぇ!!!」

 …と哀願するのである。

 我に返り「もうあんなバカで破廉恥なことはやめよう」と心に決めても、おっ始まれば以前にも増して過激な器具によるプレイを求めてしまう、それがMの性。だから原価の数十から数百倍もする金属や炭素繊維のパーツが売れるのだ。

 クルマやバイクには興味のない奥様や部長に「あんなモノにカネをつぎ込んで…」と呆れられても、胸を張ってよろしい。『得体の知れない調理器具』や『飛距離アップのゴルフ用具』と目くそ鼻くそであって、結局、世界村の98人は「M」なのだ。

 さらに、いろいろなパーツでMな快感が極限まで達すると、つるしのパーツ装着では快感を得られなくなる。こうなると「流用改造」や「ワンオフ」に走ったりもするが、あえて純正のまま、全くいじらないという「放置プレイ」という手もある。

 放置プレイにも飽きると、オイル汚れや小キズの「ヤレ」た状態を持続させ、ピカピカバイクの集うパーキングに止め「今までいろいろありました感」を気取り、あまりの自分のバイクの汚さ・古さに興奮を抱くのは、熟女スカトロプレイのように末期的ですらある。

実はそれが私だったりする。

 話は脱線しまくって、書いているウチに自分でも何が何だかわからなくなったが、あまりにも忙しいのでバックステップを買ってしまった。14年間、そんなモンいらんワと言ってたのに。

 果たして純正のネジが外れるだろうか…(焦)

 純正でセパハンだし、シューゴーは買った時からDevilが付いていたので、これで完璧な恥辱系二輪車の出来上がりである。
Posted at 2006/08/23 23:10:19 | コメント(7) | トラックバック(0) | ニリンのヒトリゴト | 日記
2006年07月20日 イイね!

車検(その後)

朝7時。小さな期待を思い切り裏切るように振り付ける雨。今日に限って巻頭では大雨洪水注意報だそうだ。しかし、私は死兆星の下に生まれた身。こんな事じゃ負けませんわよ。オホホホホ。

雨風しのげるクルマと違い、バイクは雨が降ったら、その疲労度と不快指数&危険度は数倍に跳ね上がる。ヤメて別の日にするとか、バイク屋に頼むのがマトモなはずだが…これは自分への戒めと考えて行くことにした。

忙しさにかまけて放っておいた愛車の「恨みの雨」なのだ。これは受けねばならない。久々にカッパに身を包んで走り出す。目指すは25キロ先の陸運支局。

遠いよ!

しかも渋滞だしぃ!

それにしても、こんな土砂降りの中を走ったのは何年ぶりだろう。背中に雨粒を感じるほどの大雨。最初のウチは、しばらく乗っていなかったせいか、加速に身体が追いつかなかったが、段々と身体が感覚を思い出してゆく。加速・減速のG、すり抜け時の車幅感覚。土砂降りでもやっぱりバイクは楽しく、頼もしい。

そして陸運支局に到着。あれほどカンペキに防水したはずが、すでにビッチョビチョ。蒸れ蒸れのカッパ内部は変な汁の臭いで充満している。バイクで自走してきたバカは私一人だろうと思ったら、もう一人いた。

「やるなバカ!」

「お前もな、バカ!」

目線は合わさず、バカ電波でコミュニケーションし、カッパも脱がずに黙々と書類を作るが、袖からしたたり落ちる雨粒で仕上がる頃にはビトビト。

雨上がりの空き地に捨てられたエロ本のように、イイ感じでシナシナになった書類を提出。窓口にいたのは、ちょっとでも不備があるとクドクド文句をタレるオッサンだったのでメットを脱いだ。

しかし、半漁人のように水がしたたる私のカッコを見ると、すんなりと通してくれた。「君子危うきに近寄らず」。コッチは「盲、蛇に怖じず」だ。

さて、こっからラインに並ばねばならない。再び湿ったヘルメットを被り、土砂降りの中で検査ラインまでマシンを走らせると、なんとバイク屋が大量に持ち込んでいる。この後に並ぶと大変なので途中で乱入。

もちろん、屋根付きのライン構内でもカッパは脱がないし、メット脱がない。こっちはそれどころじゃないのだ。

すると、今日はヒマなのか、それとも私の姿を気遣ってくれたのか、検査員が付いてくれた。

「排ガスは計らないでいいから、前輪を乗せてねー。」

私の方がじじぃだし、車検は20回ぐらい受けているので要領は知っているが、ここは幼気なヤングを気取ることにする。目はオドオドしているが、チンガードの下の口は「グヒヒ」と弛む。

難関はヘッドライト。これに落ちると、インナーカウルを外して調整して何度も受けるか、離れたテスター屋にいかねばならない。

×

「何ィィィィィ!!!! バ、バカな!!!???」

ガクラン八年組の敵みたいな言葉を発していると再測定開始。

落ち着け、落ち着け…

サスペンションを新型に交換したのでフロントが沈んでいるのを思い出した。勢いをつけてフォークを引き延ばし、念のためエンジンを充電開始の4,000rpmまで煽る。



「しゃーーーッ!」

小さな○だが、私にとっては太陽よりも大きな○だった。


よーし、もうココに用はない。
あとはネェちゃんに書類とシールをもらって帰るだけじゃぃ!


再びメットも脱がず、ずぶ濡れカッパのまま本館に乗り込み、すっかり水没した書類をカウンターにぶちまける。ずぶ濡れなので機械が読み取らず、オネイの手打ちで書類とステッカーが完成。


帰り道も行きを上回るほどの土砂降りだったが、ユーザー車検の帰りは気分がいい。

ところが、家についた瞬間に雨が上がってるでないの…
Posted at 2006/07/20 02:40:08 | コメント(5) | トラックバック(0) | ニリンのヒトリゴト | 日記
2006年07月19日 イイね!

車検

何だかバタバタしている間に車検が切れてしまっていた。

なので仕方なく、先週の朝っぱらから区役所に仮ナンバーを取りに行ったが、コレは休みを入れても5日間しか使えない。延長ができんのだそうで。

整備もあるので、土曜から走れるようにしたが、月曜は祝日。結局、行けるのは火曜と今日だけだったが、火曜は仕事が立て込んだので、今日の午前中しか残されていない。


問題は…


今日に限って太平洋側が150~200mmの大雨だっちゅー事。


しかも、車検を受けるのはクルマでなく、オートバイだという事。


ああもぅ。


まぁ、とりあえず行ってみるかぁ…
Posted at 2006/07/19 07:16:03 | コメント(1) | トラックバック(0) | ニリンのヒトリゴト | 日記
2006年07月04日 イイね!

追悼

マン島ツーリストトロフィーというレースがある。
イギリスのど真ん中にある小さな島で行われるこのレースは、かつてオートバイレースの最高峰と呼ばれ、Honda・Motorcycleが世界への一歩を踏み出したステージでもあった。

一周60キロの公道が、電信柱もあれば石垣の壁もあり。もちろん、特殊舗装などもされていない。昔は平均時速が160km/hを超えると「オーバー・ザ・トン」と称えられたが、パワーウェイトレシオが1を切る現代のスーパーバイクが全開で走れば200km/hを超える。

クローズドコースでいくら速くても、マン島で勝つことはできないと言われている。荒れたコースの隅から隅まで知り尽くし、暴れる車体を押さえ込みながら、石垣のウォールに全開で突っ込んでいくような、そういう走りをしなければ勝つことはできない。

このレースに参加していた前田淳選手が亡くなった。80年代後半から国内でかなりの速さを見せつけながらも、アマチュアにこだわり、1度引退したものの、数年前から再びマン島で走り、シングルフィニッシュを何度も決めていた。日本人で、いや世界でも指折りの「行動最速ライダー」だった。

現代のモータースポーツは資金と政治力が全てである。そんな中で困難を乗り越えながらマン島にチャレンジする前田選手の姿は、私にとっては興味深いものであり、密かに応援していた。

エスケープゾーンもろくにない公道でレースをすることの是非はともかく、きっと彼は何事もなく今年もマン島を好成績を残してくるのだろう、と普通に思っていた。

事故があったその日、石原都知事がマン島を視察していたというニュースが流れた。噂では三宅島TTレースという計画があるとかないとか。

前田選手も少し映った。
別に喜んでいる様子もなく「オレはレースをやりに来ているんだ。」と精悍な顔つきを見せていた。

それが私の見た前田選手の最後の姿になってしまった。

なぜ三宅島復興のためにTTレースをするのか、私にはその意味がわからない。

前田選手も、それを望んでいたのかはわからない。

彼らが走っているのは、そんな理由じゃないはずだ。
オートバイに乗っている私だって、彼らの聖域には入り込むことはできない。

命をかけてやっているようなことに、命をかけずにノコノコやってきて、それで一番うまい汁を吸おうなんてのはゲス野郎のやることだ。


前田選手のご冥福をお祈りします。

でも、私にとってはあまりにも悲しすぎる出来事でした。
Posted at 2006/07/04 02:22:24 | コメント(5) | トラックバック(0) | ニリンのヒトリゴト | 日記

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