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2005年05月05日 イイね!

無力な私にできること

私は人を笑わせるのが好きだ。
お馬鹿な私には、それくらいしか能がない。

日々、おもしろいイタズラを考える。
日々、自分の中でムカツクことを、これに置き換える。

●満員電車の中。

他人の携帯電話に…
 公然と他人の私生活を盗み聞きができる楽しみとする。

大股で座る人に…
 「小心者 電車の中では 大地主」と一句作る。

●クルマで走行中。

無茶な割り込みをするクルマ(BMWの場合)に…
 「おっとBMWが先にピットアウト!どうしたマツダ」
 「これはマツダのクルーのミスですね~」
  …とF1風の実況中継

合流で入れてくれない意地悪なクルマに…
 捨てられた子犬のような情けない顔で、必死に手を挙げて
 「バカヤロコノヤロテメーイレロヨコンチクショニャロメ」
 と、絶対に聞こえない小声でささやく

…イヤな気持ちにならないように必死。
元々は、こういうことでもしないと死にたくなる、かキレてしまう、そういう弱い人間なのだ。

ただ、どうしても冗談で済ましたり、無視したりはできないこともある。ノンポリでも芯の部分、とても大事な要素だけは、バカな頭でもマジメに考えないと眠れない日がある。

先日、大きな電車の事故が起きた。
こちらのサイトでも、報道機関が書かないような鋭い指摘をされた方がいて、それを興味深く読ませてもらい感銘すら受けた。(この方の記事はいつも読ませてもらっているのだが、低俗な私ごときがコメントできるようなレベルのものではなく、いつもありがとうございます、とPCの前で感謝している)

民放各社は独自の視点で事件を取り上げ、中には不謹慎にも悲壮なBGMまで流す局もあった。その後は競争するかのようにメディアの追求は事件の背景にまで及び、さらにそれが深まる傾向にある。そんなワイドショー化するニュースから視線を遠ざけて、私は20年前のことを思い出していた。

20年前の夏、私はバイクで死ぬ寸前の事故に遭遇し、生まれてはじめて入院という経験をした。その日の夕方、突如TVの画面が切り替わって、慌ただしく流れてきたのが日航機墜落事故だった。

この事故を知らない人はいないだろうけれど、同日同刻に命を落としかけた私にとっては、たいへん衝撃的な出来事として記憶に刻まれている。

その後の私は多忙な日々を送り、この事件について深く考える事はなかったが、昨年、一昨年と、いくつかの死亡事故との遭遇や、友人の大事故をきっかけに、再びこの事件を題材にしたサイトや小説、ノンフィクションなどを読みふけった。

私は今回の鉄道事故と、20年前の航空事故には様々な面で共通点が多くあると感じた。企業としての社会的ポジション、人や機械の就労上の問題点、何かが狂ってしまっているシステム。次々と明らかになることから感じるのは、20年を経ても、あまり変わってはいないということだった。

顔面蒼白で頭を下げたり、隠れて怯える人の中には、死にたい程の遺憾の念を持つ人もいれば、早く時が過ぎてくれる事を願っている人もいるかもしれない。
遺族側は、やりきれない怒りをなりふり構わずぶつける人もいれば、それすらも喪失した人がいるかもしれない。
マスコミの中には、真実を追い求めて走る人もいれば、大スクープに対する報酬のために走る人もいるかもしれない。

頭を下げる人々、怒り狂う人々、マイクを差し出す人。
いろいろな人が画面に登場して話す中で、私の胸にグサリと突き刺さったのは、「誰のせいでもなく、私を含めてたるみきった世の中が悪い」と言った一人の遺族の言葉だ。

普通の考えができない状況で、「私を含めてたるみきった~」と言った、このひとりの遺族の悲しいまでの冷静さに、私は本気で泣いてしまった。私が泣いたところでどうにもならない事だが、そんな自分の小ささにも失望した。

この先、加害者側の企業は、目立ってしまった何名かをスケープゴートとして処分するのだと思う。運転手、乗り合わせていた二人の車掌、懇親会に行った区長を含めたメンバー。何人かの管理職。企業は彼らを守ることなく引き渡し、マスコミは顔写真付きで叩く。しかし、彼らだって、普段はそれなりに普通の生活を営む人間であったはずだ。

業務上の異常事態で、彼らの「マトモな考え」を狂わせてしまった「何か」は発見され、取り除くことができるだろうか?

あれから20年、そして、間違っていたとされる戦争が終わってから60年。
何か得体のしれないものに動かされ、それ見つけられずに、一部の人間だけを見せしめにし、その他は、犠牲者や責任のない傍観者になってしまう体質は、この先変わってゆくだろうか。
こんな私ですら考えられることが、なぜ変えられないのだろう。

私ができること、それは周囲の人々を笑わせ、険悪な雰囲気を和らげる、そんな情けないくらいに小さなことしかない。
見ず知らずの人の悲しさに涙することはできても、悲しいことに、それで世界を変えることはできない。

しかし、ただただ、亡くなった全ての人のご冥福と、そのご家族が一刻も早く立ち直ってくれる日々が訪れることを願うしかない。
Posted at 2005/05/06 03:37:57 | コメント(1) | トラックバック(0) | 低性能CPUで考える | 日記

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