2007年09月05日
「弁護士=正義の味方」的なイメージで育ってきた私だが、アメリカじゃ庶民から忌み嫌われる商売でもあるということを昔に聞いた事がある。
実力社会のアッチじゃ、弁護士の能力を測る基準は、いかに依頼人に有利な判決を引き出すか。陪審員制度において、弁護士は有能な脚本家であり、語り手であることが有利であり、名前が売れれば多額の報酬を得られる。乱暴に言ってしまえば、カネさえ積めば罪は軽くなる、法の場においても資本主義がまかり通る。悪行を手助けすれば嫌われてあたりまえだ。
日本でも成果主義が当たり前だと鼻息を荒くするバカが増え、法の場においても陪審員制度を導入することになるようだが、儲かる弁護士の手本はすでにアメリカにある。日本の弁護士達のスタイルが変わってもおかしくない。
想像してみる。
自分が留守の間に、見ず知らずの男が家に押し入り、妻は強姦されたあと、子供と一緒に無惨な姿で殺されていた。
そして、何年にも渡る法廷での日々。
そこに立てば否応がなしに、あの恐ろしい日の詳細が耳から入り込んでくる。忘れたくとも、深く正確に心に刻まれてゆく。
ある日、ある弁護団が加害者に付き、判決は差し戻しとなる。「加害者である若者はアタマがおかしかった。だから罪は重くない。殺しちゃいけない。」加害者の口からは、オカルトまがいの証言が突然流れだし、私をにらみつけもする。
この数年間の戦いは何だったのか。生き地獄だ。死んだ方がマシだ。
新しい生活を送ろうとしても、それも望めなくなった。一人の男としての将来も失った。何も悪いことをしていないどころか、全てを失いながらも、殺された妻子の無念を司法に裁いてもらうため、多くのものを捨てて戦う自分。しかし、そんな自分をさらに苦しめる人が出現した。
いっそ、法廷に包丁を持っていって襲いかかった方が早いだろうか。
容疑者が出所したら拉致し、山奥で長い時間をかけてジワジワと殺すのがいいか。
しかし、仮にそれをできたとしても、妻と子供は永遠に戻ってこないのだ。
会いに行くには、その後、自分も死ぬのがいいだろうか。
オレは、いつまでマトモな精神でいられるだろうか。
我に返る。私が想像で苦しんだのはせいぜい十数分。しかし、本村さんは、この苦しみを何年も背負い続け、まだまだ戦い続けている。近くにその姿があったとしても、私などは気安く声をかけてあげられない。その言葉も見つからない。
私はバラエティに出まくる橋下弁護士は大がつくほど嫌いだが、マスコミを利用して、加害者側の弁護士共を引きずりおろせる事を伝えたことは感心した。そんな事は誰も知らなかったし、何かを恐れたのか、伝えようともしなかったからだ。どこかで「懲戒請求」なんて言葉をどこかで見つけたとしても、その意味を普通の人が瞬時に理解できるわけもない。
結果的には、一人で戦う本村さんに対し、多くの同情していた人が手を差し伸べる手段を見つけることになったはずだ。
被告側についた弁護団は橋下弁護士を訴えるそうである。よりによって「業務妨害」だそうだ。
その前にテレビに出てきて自分たちのやっている事を人々に説いてみせるのが先じゃないか。橋下弁護士の個人ブログを見ても「法律オタクの弁護士ども、出てこれる者なら出てこい」と憤慨している。
加害者が仮にアタマがおかしかったとしても、自らの欲望のために女子供を殺した男が生きていて何かのためになるはずもない。誰かが、この怪物の面倒をみなければならない。
彼の命がそんなに大事なら、養子縁組を結んで自分の家に住まわせてやればいい。もしも彼が再び過ちを犯したら、その罪を償って弁護士の資格を棄てられるのか。結局、何のために弁護してるのかといえば、それは被害者でも加害者でも司法のためでもなく、自分のためにじゃないのか。
Posted at 2007/09/06 00:08:40 | |
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低性能CPUで考える | 日記
2007年09月05日
戦国時代以前から、一列目の兵隊は死んで当たり前なんだそうです。
勇敢に敵陣に突っ込んで、主君のために死ねと。
そしたら殊勲賞あげるからと。ぷぷぷっ!
え~。
農水省の大臣の椅子が、なんだか「一列目」みたいなことになってますね。
しかし、叩かれてホコリの出ない人が果たしているのだか。
ホコリが出てヤメてくれた人には、やっぱり殊勲賞が出るんでしょうか。
また、続々と発表される収支報告書の訂正。
何だか、某自動車会社のリコール隠しの後、一斉に他の自動車会社の改善対策やサービスキャンペーンが充実し始めたのにも似てますな。
センセが
「イタズラしたの誰だーっ!」
と激怒して誰も手を挙げず。
「山野ーっ!お前がやったのはわかってんだ!他にもいたら承知しねぇぞーっ!」
と、バレた途端、続々と半べそで
「先生、ぼくもやりました…」
「ぼくもです…」
と白状する小学生と似てませんかそうですか。
しかしまぁ、選挙の後にこういう引きずり下ろしネタをやると国は進まないわけで、結果的には税金の無駄遣いじゃなんでしょうかね。その前にやってください。わかってるんなら。
あと、ドSで不倫のパパと、ドMで不倫のママが議員になれるってのもいかがなもんでしょう。カネと肉欲のためなら家族を裏切る人が、国民と約束なんかできんのかなぁぁぁぁ~。
うわー、眠くなってきた。
Posted at 2007/09/05 00:45:50 | |
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低性能CPUで考える | 日記