2009年01月23日
大阪の町工場の夢「まいど1号」が打ち上げられた。
おー、すげー!
不況下の日本にとって嬉しいニュースでもある!
で、ウェブサイトで「まいど1号」とググって見に行った。
すると、左端のほうに、今時流行の“ユルキャラ”のバナーがある。
「ワッショ君」。
そうだよな。今の時代、こういうイベントに“ユルキャラ”は付きものというか、利用するのは有効だ。ライセンシーを募集して、事業に役立てようというものらしい。
すでにTシャツやら、キーホルダーやら、いろいろなグッズが紹介されていて、華やかな専用サイトができあがっていた。絵柄的にも愛らしく、これはちょっとした資金稼ぎになるなぁと思った。
で!
ブラウザをページダウンしていったら、『ワッショ君』の下に、もう一つの人工衛星キャラがあった。『わっしょ君』と比べると、今時のライセンシー事業には不向きな絵柄。Click me!と書かれているので、その通りにすると、小さな別ウィンドウが立ち上がった。
その、もう一つのキャラは『デッケル』。
約3000点の公募の中から選ばれた「まいど1号」のシンボルキャラクターだそうだ。
えええ?ちょっとまて。
さっきの『わっしょ君』はなんだ?なんなんだ?
<わっしょ君>
「まいど1号衛星」の「応援キャラクター」。「宇宙御輿」。
<デッケル>
まいど1号のシンボルキャラクター。読売新聞社とのタイアップキャンペーン(公募)で選考。
つまりこの『デッケル』は2004年10月までに行われたシンボルキャラクターなのだが、その後、打ち上げが伸び伸びになっている間に、「わっしょ君」が登場したらしい。
と
こ
ろ
が
!
ガッカリなのは、この『デッケル』を作った方のブログを見つけてしまったことだ。
『デッケル』は、横浜在住の3歳(当時)男の子の作品で、ブログはその親御さんが書かれているのだが、どうやら『わっしょ君』の登場は知らされていなかったらしい。
そして、その扱いの差に息子さんは『えぇ~、何で~?』と半泣きになり、奥様も『もう、その話はしないで!』とお怒りの様子だそうだ。
※『デッケル』は衛生にパネルとして貼り付けられるという話だったが、その話も来ていないらしい。
正直、ムショーに腹が立った!
僕自身も時々、イベントのキャラクターやらイラストを仕事で作った時があり、その扱いにガッカリした事は何度もある。(こちらだって命を込めて作っているのだ)しかし、僕の場合は3流でもプロだし、相手はイラストなんかのことは全然わかっちゃいない連中なのだという割り切り感もある。
ところが『デッケル』君は3歳の子供が描いた純粋な『夢』なのだ。
子供の夢よりもショーバイの方が大事かよ!?と思ってしまうわけで、すっかり『まいど1号』にはガッカリなのである。
多分、純粋な気持ちで『まいど1号』の打ち上げに取り組んでいる人は沢山いるのだろう。
そういう人達のデリケートな気持ちを知らず、金の臭いを嗅ぎつけた連中の仕業なのだと信じたい。時期的に『ひこにゃん』や『せんと&まんと(+なーむ)』のユルキャラで一儲けブームが話題になった頃なので、これに便乗しようとしたのだろう。
仮に、開発と資金繰りに難航し、ライセンシーに有効な「ユルキャラ」の登場を考えたとしても、一言言ってあげるべきじゃないだろうか?それとも、賞金あげたんだから、もうボクちゃんには関係ないよ、ですか?
ところで、『デッケル』君の選考は松本零士センセだそうで、僕が昔大好きで、今はちょっと“どうしちゃったんですか”的なセンセにどうにかしてもらいたいものだ。
Posted at 2009/01/23 23:28:57 | |
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低性能CPUで考える | 日記