
OH!なんてこった!
どーせ酒気帯びでフラッフラ走ってる豚野郎のクルマの横っ腹に「アブねーんだよ!糞豚野郎!!!」と蹴りィブッ込んでオマワリ沙汰にして酒気帯び発覚で人生&内臓脂肪をダイエットさせたろかーーーい
(髭男爵)と思っていたのにーーー!
セルは回れど初爆がない。
今までの経験上、シツコク回していればかかる感じではあるものの、車庫でセルを響かせるのも近所迷惑だし、何か
「あそこに越してきた例の変態ダンナ、ウチの息子に『ふふふ、オジサンは昔、仮面ライダーやってたんだZE』なんて大嘘ぶっこいていたけど、あの大きなバイク、実はとんでもねぇポンコツで、しかもろくに修理もできないヘタレ仮性包茎ライダーなのよ。」なーんて噂されるのもカッコ悪いのでヤめる。
そういや、しばらく忙しくて乗っていなかった。こいつも500と同じ92年生まれの17歳。すねるお年頃だ。
なのでプラグでも換えたろかと思ったのだが、コイツときたらプラグにアクセスするには…
1.シートを外し、左右サイドカバー、リアテールカバー類、ピリオンフックを脱着(ボルト14本)
2.左右フロントフェアリングインナー脱着(ボルト8本)
3.燃料タンク脱着(ボルト4本、ハーネス、パイプ他)
4.ラムエアバイパス、エアクリーナー及びポックス脱着(ボルト5本、配管他)
プラグ交換すんのに、何故かリア周り全部バラせという「バカ設計」。
主治医は「オメーのバイクはチョーメンドくせぇから大っキライ!」と言っていたので、ここまでの作業はいっつも僕がやっていた。だから20分くらいで出来るようになったが、やっぱり面倒っつったら面倒なので、メンテナンスがおろそかになっていたのは否めない。
プラグを換えたついでにエアクリーナーとキャブを清掃。
願掛けにフレームやタンク、エンジンの裏側なども拭き上げてセルを回すと初爆が出た。早速組み上げて流しに出る。
久しぶりに乗って気がついたことがあった。
ライディングというものは一生モノである。だからその感覚はすぐに取り戻せたのだが、渋滞路に入ると、みるみるうちに神経が消耗してしまったのだ。
オートバイが安全に走るためには多くの情報処理を必要とする。流れの異なる周囲のクルマの動きを把握・予想し続け、状況に応じて同一レーンでも走行ラインを変える必要がある。低速ではバランスを取り、交差点ではマンホールやペイントにも気をつかわねばならない。それも風圧に晒されながら、視界の狭いシールド越しに、だ。
もちろん、周囲の動きを見て運転することはクルマでも同じなはずだが、クルマはオートバイよりも快適だ。その油断が年末の事故を招いたのだろうと反省する。
それにしても、ゆっくりオートバイを整備するのは久々だったが、やっぱり一番落ち着くというか、いろいろな事を忘れさせてくれる楽しい時間だ。今の家にこだわったのは、どーせ借金するなら、オイルまみれだった20代の頃の楽しさを手に入れたかったからだ。さすがに再びレースをやる程の時間もカネも体力も気力もないけれど、僕にとってオートバイが自身を映す鏡であるのは今も変わらない。
机上の論理や運動神経だけでは決して上手く走らせることはできないが、時には臆病過ぎるほど頭を使い、時には何も考えずに突っ込んでいかねば上手くならないのも事実。その矛盾に迷いが生じて無理をすればアスファルトに叩きつけられ、最悪の場合は命を落とすほどの大きなリスクがある。何ともバカバカしい乗物かもしれないが、僕は現実世界に共通するものがあると思う。
油断していると“平和で安全”と勘違いするこの世の中で、オートバイとの無慈悲なゲームが今の僕という人間を作ってきた。17歳の夏、衝撃的な出会いがなかったら、僕は今の僕とは全く異なる人間になっていただろう。そう思えるほど、この乗り物は僕の人格形成に大きく影響を与えてきた。
師匠であり、僕(しもべ)であり、ライバルであり、恋人であり、友人であり、敵であり…そして、その実体は金属のカタマリに過ぎないモノでもあるのも事実。
そんな事を考えながら「おお、おおおお、おれってかっこよくね?」なーんて思いながら信号待ちで止まろうとした時、ステップにジーンズの裾を引っかけてすっ転びそうになったのだが、その事はわざわざ書かんでもよかったかねぇ?
まぁ人生、そんなもんだぁーね。
Posted at 2009/02/16 03:03:34 | |
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ニリンのヒトリゴト | 日記