前回の続き。
あれーっ?
カペゴンじゃないよ??
何と、代車で出てきたのは…
「わ」ナンバーのカローラ・アクシオ。
しかも、走行9,000kmのバリもん。
マツダのディーラーなのに。(笑)
代車特約が付いてたので、担当さんが気を回して用意してくれたのでしょうけど、これは予想外の展開。
カペゴンも楽しみだったけど、まぁ、そーなったらそーなったでしょーがない。
修理が終わるまで、この
「最新鋭の標準的国民車」をインプレッションしてみようではないか諸君。
<エクステリア>
初見でコロナか?と思った位に立派だけど、ドアもボンネットもトランクも「ぺちょんっ!」と閉まる感じの薄板構造。500なんかは「ヨッコラセー!」ってな感じで、落っこちてきたらタンコブできそうなのに。それでも衝突性能は500よりも高いはず。
乗った感じで500よりも1サイズ太いかと思ったら、幅はほぼ同じ。背は高いけど、500よりも全長は短いのが意外。
デザインは…個人的な良い悪いは置いといて、最大公約数を捕らえること、実質よりも少し上に見せつつも、決して見栄を張りすぎないという点は、さすがカローラ。(でも僕は前モデルの方が好き)
<エンジン>“ガザザザザー”というガサツなエンジン音にガッカシ。はっきり言ってコレは全然ダメ!官能を求めるのは無理としても、もう少しキャビンの遮音性を高められないものか。
しかし低速からグイーと出るトルク型で、急坂でもグイグイ登るわ、あっという間に法定速度まで到達するわで、ホントに1.5リッターかよ?と思うほど。動力性能的には必要にして充分。問題は音質。それと、停止からの出だしが唐突な点。
<インテリア>
割り切ってるけど上手。(バブル時の質感を求めちゃダメ)泣けてくるほどガッカリするほどでもなく、簡素な割には使用に不具合がないようテストがされているように思えた。気になりそうなところはソコソコの質感、気にならないところはテッテー的に簡素化というトヨタの商売のうまさをかいま見た。
<ハンドリング>
切り返しは指一本で操作可能。そうですよ。女性と爺さん婆さんも乗れなきゃならないのがカローラなんだから。最初はおっとっとでも、慣れてくるとすんごいラク。でも、もちろんスポーティとかそういう類にはあらず。
<その他>このグレードでナビとバックモニタ装備はラク。
<総評>
運転直後は「実に…実につまらんクルマだ!」と思ったのだが、1日中運転していて、その評価は正反対に。
“カローラ”は誰でも知っている名車だけど、クルマの文化とか趣味性をベースに評価しちゃいけないクルマなのだという事を思い知らされた。
クルマに興味のない人でもラクに使える“道具”であり、かつて1000ccから1100ccになった時のように、“競合製品よりも少し立派というか余裕を”というコンセプトが徹底された製品としてみれば、これはやっぱりすごいクルマなのだと思う。
その割り切りというか、開き直りをしつつも、ミニバンやワゴンが普通と言われている時代にセダンという古典的な伝統文化を引きずっているのも面白い。商売に徹しているわりには変なこだわりがある。そんな所が憎めない。
その後、ガラス交換の終わった500に乗り替え。
そっちの方はまぁ、単にガラスが元に戻っただけで何が変わったということもないのだが、カローラに乗ったことで、今まで自分が「普通」と思っていたクルマが、実は
“かなりの趣味グルマ”なのだという事も痛感した。
低回転では遅いし、ボディも重ったるい。けれど、乗っていて実に楽しい。カローラよりも運転中に様々なモノがドライバーに要求されるが、趣味なんてのは面倒くさいから面白いのである。
そーだよなぁ、500もカローラも同じセダンだけど、形だけで似てると判断したら「あんなのと一緒にすんな!」と双方が腹を立てるかもしれないなぁ。クルマとしてのベクトルが全然違う。
家に帰ってから、私の趣味に強制的に付き合わされている家族に聞いてみた。
娘「今日乗ったクルマの方がいい。広いし。」
息子「ウチのくゆま(クルマ)のほうがいい~」
嫁「う~ん。まぁ。う~ん。」
息子はオレの血が濃いのぉ。
Posted at 2008/04/20 03:05:27 | |
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たのしいじだうしゃ | 日記