後付けメーターのモデファイ (主に iOBD2 設置)
目的
修理・故障・メンテナンス
作業
DIY
難易度
中級
作業時間
3時間以内
1
ステアリングコラム周りの後付けメーターの構成と設置方法を変更しました。
<従来の構成・設置方法>
左: ブースト計(60Φ)を付属ステーで
中: パーフェクトドライブを GP! のホルダーで
右: 簡易空燃比計(60Φ)を付属ステーで
<新しい構成・設置方法>
左: ブースト計を GP! のパネルで
中: 変更なし
右: iPod touch(OBD 情報表示)を GP! のパネルで
2
キッカケは、この「iOBD2 MFi BT」というものを入手したことです。OBD 端子から車両の様々な情報を取得し、Bluetooth 経由で iOS や Android 端末で情報を表示させることができます。
水温と電圧くらいが見られるメーターやデバイスを検討していたところに、ヤフオクで1円スタートのコレを発見。3,600円(税抜き)で落札しました。たびたび登場する商品で、そのたびに落札金額はまちまちのようです。
「KATSUNOKI 国際」というお店です。
「対応車両」として、以下のような記述がありました。
『2003年以降の OBD2 規格の国産車(軽自動車含む)、輸入車全ての車種に対応。
※スマートフォンとアダプターの相性で接続できない場合があります。
※全ての車種で動作確認したわけではございません。』
う〜ん… 『動くと思うけど、動かない時はゴメンね』みたいな書き方です(笑)
了解。ノークレーム、ノーリターン(^^)
なお、日本語のマニュアル(ところどころ翻訳がヘン)が付いてきました。
3
何度も落として傷だらけで近ごろ使っていなかった iPod touch(第5世代・iOS 8.1.2)にて、動作確認、OKでした(^^)
iPod に iOBD2 アプリをダウンロードしておき、
iOS 側で Bluetooth の設定画面にしておいて、
エンジンキーをイグニッションまで回し、
iOBD2 を足元の OBD 端子に接続したら、
すかさず Bluetooth で「iOBD2」というデバイスを選択し、ペアリングします。
ペアリングされたら、アプリを開いて、設定画面で車両のメーカー・年式などを設定したら…
意外にあっけなく情報表示できました。
なお、最初の接続時に、適したプロトコルの設定ファイル?をアプリが自動でダウンロードします。アプリの表示を日本語にする場合も、日本語用のファイルをダウンロードしていました。通常のスマホなら問題ないでしょうが、iPod や iPad、SIM無しの場合は Wi-Fi によるインターネット接続が必要です。
この写真は「ダッシュボード」機能の「アイドルモード」です。
回転数(rpm)、速度(km/h)、電圧(V)、水温(℃)、燃料消費量(L/h)、吸気流量(g/s)、点火進角(deg)が表示されています。これら以外にもいくつかの表示モードがあります。
カスタムモードでは、以下のデータの中から好みのものを自由に選んで表示できます(iOBD2 アプリ Ver.4.2 にて、2004年式コペンの場合)。
==========
冷却水温度、吸気マニホールド絶対圧力、エンジン回転数、車両速度、点火進角、吸気温度、制御モジュールの電圧、リアルタイムの燃料消費量(静的)、平均燃料消費量、車両の走行時間、車両の平均速度、連続走行距離、リアルタイムの燃料消費量(動的)、加速度、Power、Torque、Horsepower、Boost/Vacuum
==========
表示可能なデータは、メーカー、車種、年式、アプリのバージョンによって異なるものと思います。なお、設定画面の「プロトコル」には「ダイハツ 10400 モード」と表示されていました(自動で選択された)。
これまでの、O2センサの電圧しか見ていない簡易空燃比計は外して、この iPod touch を設置することにしました。
4
設置用のパネルとして、GP! のものを用意しました。
右側のパネルだけでもいいわけですが、ついでに、左側のブースト計も GP! のパネルによる設置に変更しました。
左:サブメーターパネルΦ61 … 2,580円(税込・送料無料)
右:サブコントローラーパネル … 2,220円(税込・送料無料)
この右側のパネルに、iPod touch を、マジックテープなどで装着してしまえばOKですが…
5
もうひと工夫です。
この iOBD2 は、OBD 端子から供給される常時電源を使っていて、ずっと Bluetooth の電波を発信しているようです。本体に電源スイッチは付いていません。マニュアルには『※アダプター本体の消費電力は5W以下ですので、装着したままエンジンが切れた状態で長時間放置しないかぎりバッテリーが上がる心配はありません。』と書いてあります。
一般的には、「装着したままエンジンが切れた状態で長時間放置する」ものだと思うんですが…
写真のような OBD を分岐させるハーネスを入手しました。このハーネスは分岐させるだけでなく、一方の常時電源線が途中で切れていて、ACC電源に付け替えたり、スイッチを付けられる、というブツです。
楽天の「ダイコン卸 直販部」で、2,270円(税込・送料込)でした。
このハーネスの電源線を延長させた先に、エーモンの「Y型接続端子(M259)」をつないでおきました。
6
iOBD2 を取り付けた分岐ハーネスを、車両の OBD コネクタにつないだら…
7
ACC電源につなぎます。
以前から後付けメーターの電源はオーディオの裏につないだ分岐コネクタから取っていたので、iOBD2 もここから取りました。
なお、この写真では ACC から直接電源を取っていますが、その後、使い勝手の面で、ACC電源 → ON/OFF スイッチ → Y型端子 → iOBD2 & ブースト計、という接続としました。つまり、ACC電源かつスイッチで ON/OFF できる仕様です。
最後に、(写真はありませんが) シガーソケットにUSB充電器をさして、Lightning ケーブルで iPod touch に給電できるようにして、各種配線類を整理して、完了です。
使い方は… 若干面倒です(汗)
1. エンジンをかける
2. iPod を ON、Bluetooth の設定画面にしておく
3. iOBD2 & ブースト計のスイッチをON
4. iPod の Bluetooth 設定で「iOBD2」を選択しペアリング
5. iOBD2 アプリを起動して、所望の機能を選択
(※下部に使い方の修正追記あります)
なんでこんな面倒な仕様になったかというと…
はじめACCにつなげばOKと思ったわけですが、イグニッション位置の状態で Bluetooth のペアリングをして、その後エンジンをかけたら、始動時の電力低下のせいか? iOBD2 が落ちてしまいます。ペアリングも失われ、その後うまくペアリングできない、という状態にハマってしまいました。
もう少しスマートな方法が無いか引き続き検討してみますが、ひとまず、ここまでです。
また、いろんな機能があるようなので、使いながら、面白いことがあったら随時追記する所存です。
<2015/01/27 追記>
上記の「使い方」について修正です。
1. エンジンをかける
2. iPod を ON、iOBD2アプリを起動しておく
3. iOBD2 & ブースト計のスイッチをON
4. 自動でペアリングされる
5. iOBD2 アプリで所望の機能を選択
なお、走行中に原因不明で iOBD2 端末の電源が落ちることがあります。たいていは自動で復帰します。さらに、電源が落ちるタイミングで、勝手にハザードが数回点滅することがあります(しないこともあります)。
まれに、iPod の OS 自体が落ちてしまう(勝手に再起動となる)ことがありますが、これが iOBD2 の影響かどうかは不明です。これまで何度も落下させてきた iPod ですから、内部で接触不良が起きている可能性もあるかもしれません。
<2015/03/26 追記>
アプリがVer.4.3に更新されました。AppStoreのページに「更新一些蓝牙连接不上的问题」と書いてありました。翻訳サイトで訳すと「いくつかブルートゥースの繋げない問題を更新」だそうです。これが、上記の不具合の解決のことだと良いのですが…
8
<2015/01/27 追記>
「パフォーマンス」機能では、いわゆるパワーチェックのようなことができます。横軸にエンジン回転数、縦軸にパワーとトルクの曲線です。この機能を選んだら、走っている内に勝手に写真に示したような曲線を描いてくれます。
ただし、「総重量」はあらかじめ、設定画面かこの画面で入力しておく必要があります。コペンは車検証での「車両総重量」は940 kg です。加えてドライバの重さ、載せているものの重さ、追加の補強の重さなども入れるので、実際は写真の「1000 kg」では足りませんが、参考程度ということで。
ちなみにこの時の測定(推定)結果は…
71.8 kW (97.62 PS)、13.9 kg・m (136.31 N・m)でした。
わーい、ほぼ100馬力の14 kg・m だー!すごーい! … って、かなり甘めに(高めに)出ていますね…(汗)
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