
画像は今年デビューする「らしい」新型ポロのクレイモデル「らしい」。
近年、国産車のデザインが気になって仕方ありません。
プリウスにアルファード、エスティマ(MCモデル)、シエンタにフリード、最近ではワゴンR。
どれも乗ってみると日本車らしくて本当にイイクルマですが、デザインは私の中ではまだ消化出来ていません。(※あくまでも個人の感想です)
フリードは妻に、ワゴンRは母に買う予定でした。性能や居住性、使い勝手、安全装備は満足出来る内容でしたが、デザインを見て見送りました。
もちろんデザインに正解なんてありません。かと言って販売台数だけで成功か失敗かを判断するのも危険です。
カーデザインの巨匠、ジウジアーロ氏がかつて来日した際のトークショーで日本のデザイナーがこんな発言をしていました。
「国産メーカーのデザイナーは、ユーザーやメディア、社内で「デザインが普通」と言われるのが一番恐ろしい。それが怖いあまりに、なにか違ったデザインをしなければという機運が高まることがよくあります。この感覚はヨーロッパではあまり見られないような気がします」とのコメントがありましたが本音ですね。
このトークショーはデザインに関わる人なら誰もが注目したイベントでした。何せジウジアーロに加えて、ワルター・デ・シルヴァというデザイナーもいらっしゃったのですから。
ジウジアーロはご存知の通り、初代アリストやアルシオーネSVX、初代マーチや2代目ジェミニのデザインに関わったことが有名ですね。86トレノや他の国産車でも関わったクルマはたくさんありますが、どれも名車ばかりです。
イタリア人のワルター・デ・シルヴァ氏は一般的にはあまり有名ではありませんが、デザイン界では超有名。彼がデザインもしくは関わったクルマも超有名車ばかり。
アルファロメオ156、アルファロメオ147、アウディR8、二代目アウディTT、現行VWシロッコ、二代目ボクスターなどなど。
そして自分が買ってから知ったのですが現行ポロ(6R)も彼のデザインでした。
なるほど、真面目なデザインなのにエロい雰囲気があるわけだ。(と自負)
街中で美しい女性や建築物を見るとハッピーになれるのと同様に、美しいクルマに出会うとハッピーになれます♪
これからも新しい国産車が次々登場するんだろうけど、そんな美しいデザインの国産車、出して欲しいなぁ・・・。
デ・シルヴァは別の機会にこんなコメントをしています。
「この世界はあまりに装飾過多です。過剰なデザインと美の競い合いにより、残念ながら、形態の真実というものを見失いつつあります。人々は装飾過剰で、クオリティの低い品々に辟易(へきえき)しつつあります。」と。
この言葉は今の日本車のコトを語っているように思えてなりません。
でも、きっと、国産メーカーのデザイナーもわかっているはず、、、そう願ってます。
Posted at 2017/02/07 11:05:58 | |
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