フロントフォークO/H
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
購入して4年。走行距離1万キロ。4型シグナス国内仕様。
フロントフォークのO/Hを実施しました。まずはフロントを浮かせた状態で安定して作業できる環境を作ります。その前にアクスルシャフトやキャリパーボルトなど緩めておいた方が作業しやすいです。
と、その前に。作業は難しくないのですが命に関わる部分ですので必ずトルクレンチを準備してトルク管理を行ってください。ここでは敢えて締め付けトルクを記載しません。ご自身でお調べください。私もYAMAHAから発行されているサービスマニュアルを持っているわけではなく、すべてネットで締め付けトルクや交換油量など調べています。
記載した内容が誤っていた場合に申し訳ないのと責任が持てない、持ちたくないのでよろしくお願いします。一作業手順として気軽に読んでいただけると幸いです。
今回はアンダーカウル部分にパンタジャッキ、リアは御隣さんとの境界柵の支柱をアンカー代わりに斜め下にラッシングベルトで引っ張っています。
フォーク脱落防止のCリングを外すために、フロントカウル一式取り外します。内装剥がしを準備した方が作業は楽ですしカウルも痛みが少ないです。まぁ、私は爪を一ヶ所破壊しましたが。
Cリングは精密ドライバーやピックツールがあれば簡単に外せます。
で、写真の状態。しばらく放置しますのでアンダーカウルに負担がかからないようアンカーのみで保持しています。
2
ブラケットの部分。錆はそこまでひどくないですね。雨の日は基本乗らないのとバイクカバーを普段から掛けているので雨にさらされることがすくないからでしょうか。どのみち再度錆びるのですが、フォークとの接触部分になりますので#800の耐水ペーパーで錆を落として脱脂しておきます。
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取り外したフロントフォーク。ブラケット部の錆がインナーチューブにも影響しています。ここはメッキなのでピカールで錆色がなくなるまで磨いて取り付けます。
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スプリングを押さえるキャップ、それを押さえているCリングを外します。構造は簡単なのでやることは分かっているのですが、このスプリングを押しながらリングを外すのがけっこう力業。私はスプリングコンプレッサーのような専用SSTを作成し一人で楽に外しました。
これ、元ネタはYouTubeに落ちているので、ここで諦めた方は探してみてください。
中のオイルは、左右で劣化具合が全く違う。左側は強烈な臭いと鉄粉のようなギラギラしたものが浮いている状態。交換しといて良かったと思えるレベルなんですが、右側はバラさなくても良かったんじゃないの?と思えるくらい綺麗な紫色のオイル。臭いもなし。鉄粉も入っていない。
友人に聞くと、ブレーキキャリパーが付いてる側はブレーキでテコられるから、内部の磨耗もオイルの劣化も速くなるとのこと。出来ればインナーパーツで擦れる部分は交換が望ましい。と言っても今回は準備していないので、左右のインナーパーツを入れ換えて組みます。
バラすときに今回最大のネックがこれ。
赤丸で囲った部品なんですが、これがアウターチューブの底面にヘキサゴンボルトで固定されているわけです。ボルトを回して取ろうとしても共回りして取れやしない。瞬間的にトルクをかけられるインパクトレンチ等は持っていない。内部で固定して共回りを防がないと作業が進まない。内部をライトで照らしてみると、どうやら巨大なヘキサゴンソケットで固定できそう。そんなもの無いしな。六角ボルトの頭で代用しよう。
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バラして赤丸部品の頭の部分。画質悪いですが、19ミリのヘキサゴンソケットが入るようになっています。
そんなの持ってる人いないでしょ。
ちなみに4型国内仕様です。部品番号が同じなら19ミリ使えます。
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ホームセンターへ買い出しに行きました。頭のサイズ19ミリのボルトを買いに。普通ボルトであれば軸径12ミリのボルトで対応出来るはずです。
これをダブルナットで固定して頭の部分を例の部品に差し込みダブルナットのところに19ミリソケットとエクステンションバー、ソケットレンチを取り付ければ共回りを防いでくれます。
さくっと取り外し完了。これで一気に作業が進みました。
やっぱり道具ですよね。道具や工具大事です。
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今回のMVP
こんな感じでズッポしボルトの頭が入ります。
バラバラにしたら灯油で洗浄。
その後パーツクリーナーで脱脂します。
乾燥したら逆の手順で組み立て。今回インナーパーツは一切買っていないので、左右のインナーパーツを入れ換えて組付け。オイルシールとダストシールは新品を準備していたので取り替えます。
フォークオイルは今回#15をチョイス。純正仕様が#10らしいのでオイルは硬くなりました。乗り心地にどう変化があるか楽しみです。
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各所トルク管理を実施して組み立て。
試走での乗り心地は問題なし。恐らく街乗りレベルでは番手は上げても特に問題ないと思います。
後日峠に乗って行きましたが、オイルの番手下げた方がいいかも。感覚的に路面の追従性が悪くなってる。路面がいい状態でフラットであればさほど影響はないのかもしれませんが、曲がってるときにギャップ拾ったり、小石踏んだときにグリップの抜け感が半端ない。
乗り心地は別として脚はバタバタ動いてくれる方が、私的には合っているようです。
こりゃインナーパーツ交換もかねて近々番手を下げようかな。
読んでいただき、ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
参考になれば幸いです。
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