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ヒデノリの"Tスポ" [トヨタ チェイサー]

整備手帳

作業日:2023年2月24日

キーシリンダー取り外しと保安基準とステアリングロックの作動条件

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 30分以内
1
色々理由はあるのですが、キーシリンダーを取り外してみました。
取り外してみただけで後で復旧させましたが^^;

修理書のステアリングの項目には
イグニッションスイッチロックシリンダー
と記載されています。
品番は
69570-22110
ですが新品では手に入らないでしょうね・・・

鍵が摩耗して回りにくいとか、LOCK以外で抜けてしまうとか、色々理由があって交換する場合は以下の手順となります。

イグニッションキーの取り外しというとグレーな気がしますが修理書に記載されている内容ですし、動画でもたくさんアップされている内容となります^^;
2
鍵をさしてLOCKからACCの位置に回します。

こちらの写真ではピンセットをさしている場所に穴があり、そこにあるピンを押し込みます。
修理書にはマイナスの薄刃ドライバーを押し込むよう記載があります。

するとイグニッションスイッチロックシリンダーが手前に引き出されてきます。
3
取り外したイグニッションスイッチロックシリンダーはこのような形をしています。
本体下側に見える凸を写真では上方向に押し込むとイグニッションスイッチロックシリンダーを引き抜くことが出来ます。

このピンはキーがどの位置でも押し込むことが出来るようにはなっておらず、ピンを押すにはキーを必ずACCの位置に回す必要があります。
4
キーをLOCKの位置にしてイグニッションスイッチロックシリンダーからキーを引き抜くとこのようになります。

上図と比べると左側のプッシュロッドが若干上向きになっているように見えます。
5
イグニッションスイッチロックシリンダーを取り外した奥を見るとこの様になっています。

ここからは長いので興味がある人だけ^^;

正規の鍵をさしてエンジンを始動する場合、イグニッションスイッチロックシリンダーを経由して、こちらの平板が時計方向に回転するで、LOCK→ACC→ON→STとなり、イグニッションスイッチが規定の箇所に接触することにより、それぞれの位置に電気が供給されるようになります。

鍵をささない状態でハンドルを回すとハンドルロックが掛かり、ハンドル動作をできなくなってしまいますが、こちらは保安基準にその旨の記載があるためです。

(抜粋)
2.1. 「施錠装置」とは、車両の原動機又は原動機出力を発生させるために必要な装置が不正に作動されることを防止するように、少なくとも以下に掲げる装置のいずれかと組合せて設計された装置をいう。
(a) かじ取り装置を施錠する装置
(b) 動力伝達装置を施錠する装置
(c) 変速装置を施錠する装置
(d) 制動装置を施錠する装置

わかりやすく言うと4輪自動車は不正にエンジンを始動されるのを防ぐために施錠装置が必要ということです。

施錠装置とは少なくとも(a)~(d)のいずれかを、施錠目的で動作させる構成部品ということです。

(a)はいわゆるハンドルロック(ステアリングロック)のことになるかと思います。
鍵をささない状態でハンドルを回すとロックが掛かり、それ以上ハンドルを回すことができなくなる仕組みとなります。

車を降りる時にうっかりハンドルを回してしまい、次にクルマに乗る時に鍵が回らなくて焦る^^;
といった事があるのもステアリングロックの仕組みによるものとなります。

すべてを説明しだすとキリがないのでこの整備手帳の目的は、どの状態になるとステアリングロックが作動するのか?ということです。

車に乗り込んでから車を降りるときの事を考えると
イグニッションスイッチに
鍵を差し込む:作動する
LOCKからACCに回す:作動しない
ACCからONに回す:作動しない
ONからSTに回す:作動しない

ONからACCに回す:作動しない
ACCからLOCKに回す:作動しない
LOCKから鍵を抜く:作動する
といったことになっているかと思います。

ポイントはキーをONからLOCKに回しただけではステアリングロックは作動しないということになるかと思います。
この仕組は上図のプッシュロッドが鍵を抜くことで上向きに動く事により、画像奥の(見えにくいのですが)ピンが押し上げられることで、ステアリングロックを作動させる機構が働くのだと推測されます。

ステアリングロックの動作を見ると、ステアリングシャフトにロックピンが噛み込むことでステアリングロックが動作するようになっていますが、
鍵をACC以上に回すことでロックピンがステアリングシャフトから抜けることでステアリングロックが動作しなくなります。
電気式ステアリングロックも電気的にロックピンがステアリングシャフトから抜けるような動作をしています。

ロックピンはACC→LOCKに回すだけでは動作せずに、鍵を抜くことでプッシュロッドが動作することによりロック準備状態になり
鍵をささない状態でハンドルが回ればステアリングロック状態になると推測されます。
(鍵を抜くことで画像奥のピンが押し上げられた状態)

ロック準備状態ではステアリングシャフトにロックピンが噛み込んでいない状態なので
鍵がない状態でもハンドルが一定以上回らなければステアリングロック状態とはならずに
鍵をLOCK→ACCに容易に回すことが出来ます。

ロック準備状態でハンドルが一定以上回ってしまうとステアリングシャフトにロックピンが噛み込んでしまうので
鍵をLOCK→ACCに容易に回すことが出来ず、ハンドルを若干左右に回しながら鍵をLOCK→ACCに回すということを行うことで
ステアリングシャフトからロックピンを引き抜くという動作を行う必要があるようにしているのだと思います。

古い車のステアリングロックはこういう仕組みで動いているのですね。

ところで、古い車をプッシュスタート化しようとした時に問題になるのがステアリングロックだと思います。

一般的にステアリングロックを回避する方法としては純正のコピーキーを作成して
キーシリンダーからちょっと鍵が出っ張った位で鍵を切断して
ACC若しくはONに回すことでステアリングロックが動作しないようにするという方法が取られるようです。

もう一つは、今回のようにイグニッションスイッチロックシリンダーを取り外してしまうという方法です。
ステアリングロックの考察のようにステアリングロックを作動させるためのプッシュロッドは
鍵がLOCK→ACCになった時にロックピンが引き抜かれることでステアリングロックが作動しなくなるということになります。
ということはイグニッションスイッチロックシリンダーを取り外すには鍵をACCの位置にしてからピンを押し込むと
イグニッションスイッチロックシリンダーが引き抜かれる・・・
この時にロックピンは引き抜かれている状態かつ、
LOCKに戻らない限りロックピンは(厳密言いうとプッシュロッドが押し上げられた状態で)ロック準備状態にならないということに・・・

確かにイグニッションスイッチロックシリンダーを引き抜いた状態ではある程度ハンドルを回してもステアリングロックがかからないように思えます。

ステアリングロックを回避する方法として
1.純正キーのコピーをカットしてイグニッションスイッチロックシリンダーに入れたままにしておく
2.イグニッションスイッチAssyを取り外す
3.イグニッションスイッチロックシリンダーを取り外す
といった事が行われるようですが、
3.のイグニッションスイッチロックシリンダーを取り外すという方法が一番手っ取り早いような気も・・・

といった事が海外セキュリティの取付説明書に記載があります。
ただ、メーカーに寄ってはイグニッションスイッチロックシリンダーを取り外すことによるステアリングロックがかからないという信頼性が心配される場合は
純正キーのコピーをカットしてイグニッションスイッチロックシリンダーに入れたままにしておくほうが良いと記載もあります。

因みにこちらの車の場合、
鍵をACC→LOCKにするには見えている平板を奥に押し込むようにしなければLOCKまで回ることがないので
余裕を見てONまで回しておけばステアリングロックがかかることは無いように思えるのですが・・・

この状態で丸裸^^;に見えますが、そもそもプッシュスタートにするのであればイグニッションハーネスを純正ではない離れた位置に固定するので直結も不可です。
また、社外のプッシュスタートならば車両のコンピューターとはCAN通信をしていないので配線カットなどによる不正なエンジン始動も行えないと推測されます。

ステアリングロックの作動については憶測なのでどれを選択するかは自己責任ということですね^^;

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