多分昨日は皆バットマンビギンズとか、
ミリオンダラーベイビーとかに走っただろうねぇ。
まぁ、ワシもその一人なのだが。
しかしながら昨日は、買いに行った店舗で
なんとラスメイヤーのワイルドボックスが
売っているではないか!
もう即買い!と思ったけど25000円は出せないので断念。
いつかモンドボックスとかも合わせてコンプリートしてやる!
↑
原作本
なんて思いながらふと目に止まったのが
CROWのDTSエディション!
もう躊躇無く購入しました。
さすが秋田。何枚も売れ残ってやがった。
コレって8月発売だったのね。気付きませんでした。
つー訳で、バットマンそっちのけで
こっちのレビゥ。
クロウ/飛翔伝説 (1994)
THE CROW
監督: アレックス・プロヤス Alex Proyas
こちらもバットマン同様、実はコミックの実写化である。
多分地元では原作本の入手は無理でしょう。
アメリカでもマイナー出版、つか自費出版に近い形で
出版されて火がついたコミックが原作となっている。
公開当初はブルース・リーの息子である
ブランドン・リーの遺作となった事で
センセーショナルな話題を振り撒いたが、
そう言う話題先行型のB級ホラーではなく、
ゴシック/スタイリッシュホラーとしても高いレベルにある。
とにかく原作の重いテーマをしっかりと周到しており、
主人公の内面的な部分をブランドン・リーが熱演している。
まあ、今見るとアクションシーンなんかは若干チープなのだが
それ以上に、主人公の非現実的ながらも
まさに「そこにいる感覚」や彼の「葛藤」が強烈に伝わってくる。
ホラーの体裁を取っている為、表現や場面設定も非常にダークだし
テーマに迫る冒頭のプロット自体も陰湿なので
全体を通して「喪失感」や「絶望感」が漂うのだが
何故か主人公は非常に「生きている」のである。
そして彼が「生きている」が故にまた「喪失感」や「絶望感」が
強調され、非常に心に刺さるのだ。
また、主人公のメイクもあるものを暗示しており、
が故にその無機質感と躍動感が心をざわめかさずにいられないのだ。
悲しくて号泣する映画ではない。
が、哀しさの漂う映画なのだ。そして痛い。
当時、まだ若かったワシには当時の状況がシンクロして、
それが非常に強烈なイメージとして残っており、
最も大事にしている映画の1本である。
エンディング→エンドロールもまた秀逸で
エンドロールで感動した映画はこの映画とあと一本しか
ワシには経験が無い。
アメリカンコミック関連はかなり見てきたけれども、
この10年、このクオリティを超える作品に出会ったことが無い事からも
今の時点ではコミック原作の映画としては多分傑作の部類に入ると思う。
どんなにCGが良くても、忠実でも、ここまで作品の内面を
描き切る事は出来ないとワシは考えるからだ。
コミックと言うカテゴリを排除しても
主人公の痛みを感じる映画として稀有な作品。
お勧めだ。
評価 :9点
購入価値:SF/ホラー好きは必須
ブログ一覧 |
movie | 日記
Posted at
2005/10/28 11:50:43