
コンスタンティン (2005)
HELL BLAZER
監督: フランシス・ローレンス Francis Lawrence
アメコミの「ヘルブレイザー」が原作となっておるです。
実はこの映画、バットマンとかの系譜を辿っとるワケですな。
まぁ、大人向けのコミックだけど。
ウィッチブレイドとか今度日本でも公開される「Sin City」とか。
だから若干テイストが大人向け。
「ファンタスティック4」辺りとは全然ちゃうのも納得か。
↑
アメリカから買ってきてもらったコンスタンティン原作本
で、内容の方だが、実家が仏教徒のワシには基督教の根底にあるものって
イマイチよく理解出来ないので、とりあえず「こう言う『設定』で」やってまぁす。
っつー事を前提として見るしかないワケよ。
つーか、ガチガチのカトリックでないとこの映画の設定の深さって
理解できないんでないか?
だってストーリーライン的複線ぐらいしか解らんやん。
ワシには「カトリック的にこのアイテムは....」とか序列が云々とか
そう言う複線は解らんて。
ならば事前勉強をせなかあかんと言う事で、
公開寸前に「ヘルブレイザー」の原書を数冊買ってこさせて
ちょっと読んでいたのだが、
原書の方はアクションバリバリじゃ全然なくて、
エピソードをしっかりと綴るスタイルなんだな。
極端に言うと、死者の思い出がずっと語られて最後にコンスタンティンが
一言ビシッとキメ台詞言って終わり って最後だけかよ!みたいな(笑)
ま、そんな感じでアクションと言うよりはゴシックホラーっつー感じだな。
てか、こっちの方はかっちょええよ?
となると、ワシの見方も完全にシフトして娯楽作品として楽しむのが妥当かと。
マニアクーに設定だの世界観だの語ってもナンセンスー 決定。
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ちょっと語ってみたいが(苦笑)
見た所感としては「マトリックス」と比べるのはこれもまたナンセンスー だな。
アレだけの映画の後だから比較するのは仕方ないっつーか不運だな。
公開が逆だったらそれなりに評価してもらえる作品でないか?
つか、マトリックスとはベクトルがちゃうやろ。
アンダーワールドとかヴァンヘルシングよりは深いと思うんだけど。
濃いキャラで持たせる映画もアリだけど、
天使と悪魔って日本人にとってイメージ薄いキャラだし
見た目は普通に人間だし、そこはストーリーとか設定で勝負やろ。
そうなるとこの映画は不利やな。
キャラ立て弱いもん。
ン?でもコミック原作だからキャラ立てで見る必要あるのか。
うっ...そうなると苦しいな。
まぁワシとしては設定としてそう言うものだとインプットした状態で
見る分には「エンドオブデイズ」よりは全然面白いと思ったな。
っつーか、ダーク/モダンホラーの世界って基本はドンパチの世界じゃないし
宗教観絡んでればなおさらストーリーは煩雑になって解り難いのはしゃぁないやんかと。
我々はその世界の「空気」が好みであればそれを充分楽しめると考える。
そう言う意味では充分「空気」を醸し出していたと思うぞ?
悪魔と天使の性別?とスーツの色はアレのアンチテーゼか?
とかそのくらいは考えられるしさ。
つかピーター・ストーメアのサタンはめっちゃカッコええ!タマらん!
いずれにせよ、原作が現在進行してるし、キャラもインパクトよりは
じっくり付き合うタイプのキャラなので
2作3作と続いていけばもっと面白くなるのかも。
続編は駄作と言う不文律もあるが(苦笑)
原作自体がエンターテイメントっつーか娯楽作品になり難いテーマだとも思うし
大衆性を狙うならそこはうっちゃってビジュアルに走るっつー手法は間違いではないだろうし
その辺は普通の作品なら及第点であろうが、
:キアヌ主演/マトリックス続編/マニアのターゲットになり易い作品
:レイチェルワイズ=ハムナプトライメージ
っつーのがネックになり、作品が他の作品と比較されやすくなってしまい、
特にキアヌファンとマニア層の期待過多を以上に招いたが故に
評価が総じて低くなったと思われる。
キアヌはキャラ的には合ってると思うけどなぁ。惜しい(原作は金髪だけどさ)
ちなみに実は、ワシ
アメリカのキャラクターモノ映画の傑作は「The Crow」だと思っとる。
ダーク/モダンホラーの傑作の中の一本ともね。
ブランドン・リーの遺作と言えば覚えのある方もいるかも。
モダンホラーの対比には良いかもよ?
こっちもダーク/モダンホラー系でしかも原作アリだし。
最後に、
予約特典のヘルブレイザーの原作本は
ワシがわざわざアメリカから買ってきたものとかぶった!
コレはショックデスタ。