LLCリザーバータンク掃除
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
![](/images/icon_difficult_on.svg) 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
数日前の事、冷間時にウォーターポンプ側のキャップを開けると、開けた瞬間、「シュポン!…ゴボゴボゴボ…」とLLCが一気に奥に吸い込まれ、水位が下がる現象が発生、下がった分だけLLCを補充しても、リザーバータンクの水位が上がるばかり、更に補充するとオーバーヒートしていないのにリザーバータンクからLLCが溢れるばかりで、冷間時にLLCが一気に奥に吸い込まれていく現象は治らず…。
最初は水食いかと思ったのですが、よく観察するとLLCやエンジンオイルは白濁している様子もなく、排気ガスも特にLLCが焼ける臭いもせず…。
しかし、冷間時にキャップを開ける前にラジエーターのホースを見ると通常よりも大きく凹んでいたのでLLCがリザーバータンクからまともに戻っていないのでは…と思い、セパレートタンクから繋がっているホースを含めて点検・掃除してみました。
2
セパレートタンクは社外品の汎用ブリーザータンクに交換してあるので、配管は画像の通り…タンクのキャップに最も近く、高い位置にあるホース(赤で囲ってある)がリザーバータンクに繋がっています。
リザーバータンクまでの間がスムーズに通じているかを確認する為に、このホースに自転車用のポンプを接続してエアーを送ると、少し重い感覚の後に「ジュポン!…ブクブクブク…」と配管内部につっかえていたものがリザーバータンクに吹き飛ばされるような音がした後に、スムーズにエアーが通るようになりました。
…ということは、このつっかえていた何かが原因だと思い、リザーバータンクの中身を一旦全て吸い出してみることにしました。
3
セパレートタンクのキャップはラジエーターキャップと同じで、水温が高い=中身が膨張して高圧になっている時は主圧弁が開いてリザーバータンクにLLCを逃し、冷えてきてLLCが収縮するとタンク内に負圧が発生するので負圧弁が開いてリザーバータンクからLLCを吸い上げる構造になっています。
リザーバータンクまでの配管に何かがつっかえていた…となると、つっかえていたものが負圧時にLLCの経路を邪魔していたということになります。
キャップは特に固い感じはなく、目詰まりしている様子はなかったのですが、念の為に交換しておきました。
4
LLCの交換は車検の時に行っているものの、リザーバータンクの中身は特に入れ替えなんてしている訳ではなかったので、配管を詰まらせるようなものが堆積しているはず…ということで、シャンプーボトルのポンプを改造したものを使ってリザーバータンクの中身を吸い出すと、最後の方で出るわ出るわ、凄い量の堆積物…orz
あまりにもグロ過ぎなので写真は撮っていませんが、過去に使用したラドウェルドの主成分=コルクパウダーや劣化したLLCから分離したヘドロ状のもの、LLCを入れ過ぎた時に外へ逃す為の配管などから入り込んだと思われる細かい砂粒や埃のようなものの他に、どういう訳か鳥の羽根が1枚…堆積物は摘めるほどでした。
これでは配管が目詰まりしても可笑しくありません。
5
ただ単に中身を抜き取っただけでは不十分なのは明白だったので、水をリザーバータンクに注ぐ→中身の吸い出しを水が綺麗になるまで繰り返しました。
同時に、セパレートタンクに繋がるホースの中身も水洗いしておきます(洗い方は画像に書いてある通り)。
一通り掃除が終わったら、ホースを元通りに接続してリザーバータンクに適量のLLCを補充して完了…そのおかげなのか、現在はセパレートタンク〜リザーバータンク間はスムーズにLLCが往来し、冷間時にウォーターポンプ側のキャップを開けた瞬間に一気にLLCが奥に吸い込まれる事もなくなりました。
エンジンやラジエーターのLLC交換を行ってもリザーバータンクの中身まで交換していない場合、このような現象が発生し得るという事を教えてくれた今回の出来事、特にLLCに添加剤を入れた事がある場合は要注意…。
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