
ぐっすり寝て体調万全のS耐決勝の朝。
まずは朝から30分のフリー走行。前日施した過ブースト対策を含め、車の状態を確認。決勝でのドライバー交代シミュレーションも一緒に行います。
車の状態は概ね良好。すんなり28秒台が出るけれど2kgもブーストが掛かっちゃうことは無く、高くて1.8kg程度。これでもまだ高めですが、昨日の状態よりは安心です。
5周走ってTドライバーと交代。実戦のつもりでドライバー交代を行うものの、ベルトの締め直しで手間どい10秒ほどタイムロス。Tドライバーの走行終了後、ピットウォーク開始まので間にピット内で何回か練習。手順を整理して1つ1つ丁寧に。さらにベルトやシートレールにちょっとした工夫をして、座り代えが楽に行く様に。
最後に1回、タイヤ交換まで含めたフルシミュレーション。
ピットロードに入る~ベルトを緩める~ピット前に停止~エンジンストップ~ベルトを跳ね上げ給水ボトルを取る~ドアを開けて体をねじ出す~Tドライバーが無線のケーブルを外す~飛び出すと入れ替わりにTドライバーが乗車~肩のベルトをHANSに乗せて手渡す~腰のベルトをはめる~肩のベルトをはめる~シート位置を合わせる~無線のケーブルを繋ぐ~
この間に給油(ドライバー交代以外の作業禁止)~タイヤ交換とポンダー交換を同時進行~ジャッキダウン~エンジンスタート~発進!!
何度も練習したお陰で、ドライバー交代で10秒ほどのマージンが出来そう。
充分な練習が出来ず、さらに今日は今ひとつ体調が優れないOドライバーの負担を最小限にするために、僕とTドライバーの二人で全体の70%以上を走り、残りをOドライバーに任せる配分に調整。
ピットウォークタイムではレースクイーンに囲まれて車の前に座り観客サービス。驚いた事にRQ達だけじゃ無く”僕の”写真を撮って行く人たちも結構(^^;
サインまで求められて、こ、これがビッグレースなのか~~!!と驚愕(笑)
13時から順調にスタート進行。
最後尾グリッドなのでインタビューとかは無いけれど、緊張している僕にチームのみんなが声を掛けて送り出してくれます。
5分前でチーム関係者退去。場内アナウンスの声は響くけど、車中は急に静かに。目を閉じてゆっくり深呼吸・・・3分前、サーキットスタッフさんが声を掛けてくれて退去。グリッド上はドラーバーだけに・・・1分前でエンジンスタート。ペースカーの発進と共にゆっくりスタート。
タイヤを暖めながらゆっくりローリングラップ。前と開き、狭まり、シケインで1列に、最終コーナーを強めに加速、前を抜かないように離されない様に、グリーンシグナルで順調にスタート!
初めてのローリングスタートは特に混乱無く綺麗に1コーナーに飛びこみ、前の車達に少し離れ目で問題なく続いて行きます。
最初からペースは速いもののついていけない程じゃ無し。2分29~30秒~31秒ペースで丁寧に周回。時々前を走るST4クラスの車に追い付くけど、コーナーでは無理せずなるべくストレートで抜く・・・
5周ほどして水温97度、油温135度とかなり高い値に。未だ気を抜くとスプリント的走り方になってしまい、立ち上がり時にどうしても回転を引っ張ってしまいます。シフトポイントを6000回転から5500回転に落とし、早め早めのシフトトアップ。なるべくコーナリング速度を落とさず風を当てる方向に。10周過ぎ、水温90度前後、油温125度前後で安定。ラップタイムも変わらず29~31秒の間。ちょっと遅いけど、加速で引っ張ると直ぐに油温が上がるので我慢。
15周に至る前にもうZ4が2台とも迫って来て、呆れる程の速度差でぶち抜かれてしまう(^^;
少し置いてエンドレスのZにもぶち抜かれる。少しでも後ろで走りを見ようと頑張るが、あっという間に引き離されて見えなくなる。は、はえ~~~!
20周頃、ST2の上位グループにラップされる。S字でなんとかついて行って走りを見ようとする。ST1のバケモノよりは楽だけど、やはり早くから引き離される。同じクラスの車、腕の差を実感。しかしこれは最初から判ってる事。1台、1台と抜かれる都度、少しでもついていって何かを盗みたい!
コーナーでついて行ける車、ストレートではそれ程差が出ない車、高速コーナーだけならなんとかついて行ける相手、全く歯が立たない相手・・・
ちょっとずつ見た事を試してみて25周過ぎに2分27秒台。でも決して無理はせず、回しすぎずと気を付けて出たタイムなので、ちょっと嬉しい。
クラス上位グループは20~24秒くらいで周回している模様。まだまだ最短でも3秒の差。遠い・・・けど、少し判って来たかも??
スプーンでコースアウトしちゃうアクシデントは有ったものの、アスファルト区間だったので減速だけで直ぐにコース復帰してダメージ無し。
車の調子は全く問題なし。リミット6500回転の縛りは2本のストレート真ん中で吹けきってしまう辛さが有るけれど、その分燃費を稼ぎ、エンジンへの負担を減らせると我慢。2回ほど有るはずの無い6速に入れそうになって慌てて戻したのは愛嬌あいきょう(^^;
予定の31周終了までに順位を4つほど上げ、ドライバー交代と給油の為にピットイン。事前の練習のお陰で10秒ほどの余裕を残しスムーズな交代。
給油もタイヤ交換も問題なく完了し、Tドライバーにハンドルを託し、最小限のピットストップでコース復帰です。
31周、1時間20分弱、平均ラップは2分30秒程度。決して速くは無いけど、いや、はっきり言って遅いけど、とにかくも自分の仕事はなんとかこなせました。
体力的にはまだかなり余裕が有ります。あと10周くらいは普通に走れた感触。もちろんその前にガス欠になっちゃうけど、可能ならもっと走ってもっと勉強したかったです。
Posted at 2008/04/30 01:47:57 | |
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鈴鹿サーキット | 日記