徹底？検証！　西と東の交直流近郊型電車

今回はタイトルのとおりJR世代の西と東の交直流近郊型電車を比べてみたいと思います。
形式的には、西は521系、東はE531系です。

なお私はE531には地元ということもあり何度も乗っていますが、521系については去年の年末に北陸本線敦賀～福井～金沢と1回しか乗ってませんw



まず両者基本スペックから。


521系
編成 2両編成 (1M1T　3編成まで併結可)
営業最高速度 120 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
主電動機 かご形三相誘導電動機　WMT102C 形 230 kW
制御装置 PWMコンバータ+PWMIGBT-VVVFインバータ
保安装置 ATS-SW、ATS-P（一部編成のみ）、列車防護無線装置　EB・TE装置

2006年の北陸本線の直流電化区間が敦賀まで伸びたことに伴い投入。
古い車両をだましだまし大事に使うことに定評があるJR西日本が珍しく地方ローカル向けに新型車両を投入したと思ったら実際はいい加減古い車両（特に食パン）に嫌気がさした地方自治体（滋賀県と福井県）がほぼ自腹製造した車両である。※
2両編成を基本としそれらを複数つないで最大6両編成運転できる（8両かも）。
新快速やマリンライナーで使われている223系一族と極力設計・仕様が統一されており、座席も転換クロスシートとなっている。
ATS-Pは一部編成にしか装備されておらず、未装備の編成は湖西線では走行できない。
北陸新幹線開業に伴い北陸本線金沢以東が経営分離されてしまうがその際521系の一部が譲渡される予定。

今回は比較対象にE531系を挙げたがこの521系はローカル用で2両固定編成なので車両の性格的にはE721系の方が近いかもしれない。





E531系
編成 基本編成 10両（うちグリーン車2両）+付属編成 5両
　　　（MT比はいずれも 2:3　付属編成×2の10両も可 ）
営業最高速度 130 km/h
起動加速度 2.5 km/h/s
主電動機 　かご形三相誘導電動機MT75　140kW
制御装置 VVVFインバータ制御（IGBT素子）
保安装置 ATS-P, ATS-Ps　列車防護無線装置 EB

常磐線の高速化と旧型車置き換えのため2005年から製造・運用を開始。2007年からは2階建てグリーン車を組み込んでいるが、予備車をE501系や415系と共用しているため水戸～いわき間の普通列車にE501系の代走として投入される場合は普通車として解放される。
車両構造としては209系から始まる走ルンですJR東日本一般型電車に準じているが最高速度は130km/hとなっており特別料金の不要な列車としてはライバルのツクバンつくばエクスプレスや新快速の一部などと並んで全国的にも珍しい。
ただし130km/hで運転できる区間は日立以南であり、また最高速度110～120km/h以下の車両も多く走っているため130km/hで走るE531系の列車は意外と少ない。
近郊型電車でありながら編成中半分はロングシートであり、またクロスシートも・・・快適に乗りたかったら追加料金を払ってグリーン車に乗ってね♪　特急でもいいよ（笑）　by納豆支社

総合評価
走行性能というか最高速度ではE531系の方が上でしょうが接客設備、特に座席のグレードでは断然521系の方が上ですね。以上！