• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

KENEA187Aの"トライ号" [スバル サンバー]

整備手帳

作業日:2011年3月13日

GC8インプレッサ用水冷オイルクーラー流用

他の整備手帳を見る 他の整備手帳を見る

目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 3時間以内
1
(写真は借用品です)
KV/TVサンバーのEN07エンジンには、4WD/AT/スーパーチャージャーを全て装備しているという条件の車両に限り、オイルフィルターの根本に水冷式オイルクーラーが装着されています。ヨーロッパ輸出向けのドミンゴにもこういう物が装着されていたようです。

特に負荷が大きい条件向けという事でこういう機器が装着されているようですが、暖気をスムーズに行うという効果もあるようなので、可能な限り大きな物を流用してみる事にしました。
2
そこで選択してみたのは、国産車では恐らく一番コア段数の多いインプレッサターボ用の物です。サンバー純正は3段で2300kcalの性能ですが、インプレッサ用は7段で4000kcalという性能です。この中間のサイズとしてNBロードスターなどに5段タイプもありますが、折角ですから一番大きな物を選択しました。

課題はクーラントの配管をどこから分岐させるかという点と、オイルフィルターを付けた際にフェンダーパネルに当たってしまわないかという点ですが…。
3
作業に当たって必要な工具は下記の通りです。

1.M20x1.5ピッチのナット2個(センターボルト外しに使用。一つは金ノコで半分に切断します。)
2.30mmのソケット(M20ナットはこのサイズが必要)
3.24mmのソケット(オイルクーラーのセンターボルト締め付け用)
4.30mmサイズの薄手のスパナ

1は市販品をネジ屋さんから買っても良いのですが、大型トラック用のホイールナットにM20x1.5ピッチのものがあるようなので、解体屋さんから貰ってきてもいいかもしれません。

基本的にダブルナットという技でセンターボルトを外す事になるので、30mmのソケットと同時に、30mmの薄いスパナも必要になるのですが、ネット上の様々な水冷オイルクーラー取り付け記事を見ても、これの確保にとても苦労されるようです。殆どの人は高価な薄手のモンキーなどを使って外しているようですが、いい道具が見つかったので紹介させて頂きます。

それが一番下に写っている湾曲したレンチで、水道管のDIYに使用する用途で100円ショップに売られているプレートレンチです。これひとつで24-32mmまで2mm飛びで対応できます。
4
このスパナとソケットで二つのナットをセンターボルト上でしっかりと締め付け、スパナの側面をハンマーで何度か叩く事でセンターボルトが取り外せます。
5
こうしてセンターボルトを取り外し、クーラーとフィルターを付けて配管まで終えた状態がこの写真です。インプレッサ用はクーラント配管がΦ13なので、沢山変換継ぎ手を噛まさなければなりませんでした…。
あと注意すべき点としては、EN07のオイルフィルター周辺はかなり狭いので、オイルクーラーの配管の出方によっては周りにもろに干渉する事があります。実際GC8用もバイスで配管を曲げて、一部切断しなければこのスペースに収めて配管をする事ができませんでした。
この辺りは付けるクーラーによっても配管のサイズが変わってきますし、取り回しも各人の工夫でどうにかするしかありませんが。

また、純正オイルクーラーは配管をエンジン前方に回して、ラジエターロワーホース系統から冷却水を貰っているのですが、オイルクーラーのない車体にはオイルクーラー向けの取り出し口が用意されていないので、別の場所から分岐させなければなりません。
6
自分のKVサンバーはリアゲート脇にラジエターキャップが用意されている為、インテークマニホールドなどを暖めた冷却水がトランクルームのすぐ下辺りを横断してラジエターキャップに戻っていきます。その為、ベルトテンショナーの脇を通すようにホースを真後ろに出し、この系統からΦ8のL字継ぎ手で分岐させて冷却水を確保しました。

TVなどの場合には一度エンジンの真上までホースを持っていき、スロットル付近を暖める系統から冷却水を取ってもいいかもしれません。
7
オイルフィルターを付けて配管した後で、右インナーフェンダーを取り付けてみます。隙間1cmも無い位ギリギリですが、どうにか配管もオイルフィルターもインナーフェンダーに干渉せずに装着できました。
8
ベルトプーリーとのクリアランスもかなりギリギリですが、どうにか今の処問題なく動いています。

パイプベンダーで金属パイプ曲げて、もう少し綺麗に配管を作れる技術が欲しいなぁ。と感じます。ゴム管や継ぎ手で作った現状の配管を元に、金属製のパイプをしっかり作ってくれるようなショップって無いんでしょうかね…。

関連パーツレビュー

イイね!0件




関連コンテンツ

関連整備ピックアップ

エンジンクーリングファンモーター交換

難易度:

エンジン側ロアホース交換

難易度:

TV1 ラジエーターウォータースプレー

難易度:

エンジンクーリングファン交換

難易度:

エアコン修理(260,822km)

難易度:

3度目のファンモーター交換

難易度: ★★

関連リンク

この記事へのコメント

2011年3月20日 8:16
はじめまして。どうやら
赤帽MSC車にもついているようです。
純正つけようとしたのですがマニュアル見ても
ほとんど何も載っておらず悩んでいました。
とても参考になります。有難いです。
コメントへの返答
2011年3月20日 17:14
確かに、オイルクーラーについての事が殆ど載ってませんよね…>スバルの整備書

少なくとも、オイルクーラー付き車の配管にはオイルクーラー専用の分岐口がありますが、オイルクーラー無しでは省略されているという事だけは確かです。

出来るだけクーラントが熱くなっていないスロットルやインマニのウォーマー系統辺りから、周りに干渉しないように出来合いの金属パイプを組み合わせて分岐配管を作るのが無難かと思います。ハッキリ言って自分のやり方はあんまり良くない方法だと思いますので。
2011年3月24日 19:44
追記です。ディーラー行って委細聞いてきました。
KVも大差無いと思います。もしよろしければ
整備手帳をご覧ください。ご参考まで。
コメントへの返答
2011年4月21日 0:18
遅くなりましたが拝見させて頂きました。金属配管の部品交換で純正経路での配管が可能であるなら、なるべくそうした方がいいでしょうね。

自分はそれが出来ないと思いこんでいたんで、自前で分岐させて施工してしまいましたが…。わざわざ情報をありがとうございました。
2011年10月2日 21:16
凄いところに手を出してますね!!

勉強になります!!
コメントへの返答
2011年10月3日 21:57
ありがとうございます。
これ、配管をこしらえるのが大変なので、似たような作業を検討される場合は純正3段をそのまま使う形にしておいた方がいいかもしれません(^ ^;)
2011年12月29日 22:04
はじめましてm(___)m

この記事とパーツレビューを参考&キッカケとさせて頂き、純正の水冷オイルクーラーを施工してもらいましたのでお礼に伺いました。

記事自体は諸般の事情があり、みんカラ非掲載(本家サイトでもサンバーの記事は限定公開にしてありますので…)ですが、多少「どうしよう?」という部分もありましたが(一部外したパーツがありますので)恐らく純正A/T車と同じ状態になっているハズ…。

赤帽のM/T車にも標準で装着されていますので、コレで安心して通常メンテで40万kmエンジンO/H無しを目指せるかな…と思っています。

貴重な情報提示、どうもありがとう御座いましたm(___)m
コメントへの返答
2011年12月29日 22:26
こんにちは。

純正クーラーも配管含めて後付けはOKみたいで、自分の記事見て色々な方が装着を検討下さっている事をちょっと嬉しく思います。

赤帽車の他にはドミンゴのNA車などにも付いていたみたいですね。

水冷クーラーは暖気の速さと油温のさらなる安定(極端に冷やす事はできないですが、瞬間的に非常に熱くなる事は避けられます)に貢献すると思うので、付けて悪い物ではないと思います。

プロフィール

「なお、最近は投稿する暇がなかなかないですが、3台とも大過なく維持できています。プラグのネタは書きたいですけどね。」
何シテル?   02/02 02:45
マイナー車のオーナーですが、いろんな事して楽しんでます。同じ三菱オーナーの皆さん、宜しくお願いします。
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

リンク・クリップ

カヤバ・シザースジャッキ オーバーホール  
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2025/03/03 15:02:23
パワーウインドウ修理 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2023/12/16 15:04:39
[その他 いろんなの] ガレージジャッキの修理 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2022/02/16 22:10:21

愛車一覧

三菱 スタリオン 銀VR号 (三菱 スタリオン)
そろそろ購入から15年目くらい?もう13万キロ位走って、変速機も変わっちゃって、あちこち ...
三菱 ミニキャブトラック GX号 (三菱 ミニキャブトラック)
「旧GX号を4WD化した」という扱いで家にやってきたミニキャブ簡易ダンプ。今回は真面目に ...
スバル サンバー トライ号 (スバル サンバー)
ひょんな切っ掛けから家にやってきたサンバートライXV。殆ど無償で引き取ってきたものですが ...
三菱 ミニキャブトラック 旧GX号 (三菱 ミニキャブトラック)
ひょんな切っ掛けから家にやってきたミニキャブV。完全に無償で引き取ってきたもので、4MT ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation