GC8インプレッサ用水冷オイルクーラー流用
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
(写真は借用品です)
KV/TVサンバーのEN07エンジンには、4WD/AT/スーパーチャージャーを全て装備しているという条件の車両に限り、オイルフィルターの根本に水冷式オイルクーラーが装着されています。ヨーロッパ輸出向けのドミンゴにもこういう物が装着されていたようです。
特に負荷が大きい条件向けという事でこういう機器が装着されているようですが、暖気をスムーズに行うという効果もあるようなので、可能な限り大きな物を流用してみる事にしました。
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そこで選択してみたのは、国産車では恐らく一番コア段数の多いインプレッサターボ用の物です。サンバー純正は3段で2300kcalの性能ですが、インプレッサ用は7段で4000kcalという性能です。この中間のサイズとしてNBロードスターなどに5段タイプもありますが、折角ですから一番大きな物を選択しました。
課題はクーラントの配管をどこから分岐させるかという点と、オイルフィルターを付けた際にフェンダーパネルに当たってしまわないかという点ですが…。
3
作業に当たって必要な工具は下記の通りです。
1.M20x1.5ピッチのナット2個(センターボルト外しに使用。一つは金ノコで半分に切断します。)
2.30mmのソケット(M20ナットはこのサイズが必要)
3.24mmのソケット(オイルクーラーのセンターボルト締め付け用)
4.30mmサイズの薄手のスパナ
1は市販品をネジ屋さんから買っても良いのですが、大型トラック用のホイールナットにM20x1.5ピッチのものがあるようなので、解体屋さんから貰ってきてもいいかもしれません。
基本的にダブルナットという技でセンターボルトを外す事になるので、30mmのソケットと同時に、30mmの薄いスパナも必要になるのですが、ネット上の様々な水冷オイルクーラー取り付け記事を見ても、これの確保にとても苦労されるようです。殆どの人は高価な薄手のモンキーなどを使って外しているようですが、いい道具が見つかったので紹介させて頂きます。
それが一番下に写っている湾曲したレンチで、水道管のDIYに使用する用途で100円ショップに売られているプレートレンチです。これひとつで24-32mmまで2mm飛びで対応できます。
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このスパナとソケットで二つのナットをセンターボルト上でしっかりと締め付け、スパナの側面をハンマーで何度か叩く事でセンターボルトが取り外せます。
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こうしてセンターボルトを取り外し、クーラーとフィルターを付けて配管まで終えた状態がこの写真です。インプレッサ用はクーラント配管がΦ13なので、沢山変換継ぎ手を噛まさなければなりませんでした…。
あと注意すべき点としては、EN07のオイルフィルター周辺はかなり狭いので、オイルクーラーの配管の出方によっては周りにもろに干渉する事があります。実際GC8用もバイスで配管を曲げて、一部切断しなければこのスペースに収めて配管をする事ができませんでした。
この辺りは付けるクーラーによっても配管のサイズが変わってきますし、取り回しも各人の工夫でどうにかするしかありませんが。
また、純正オイルクーラーは配管をエンジン前方に回して、ラジエターロワーホース系統から冷却水を貰っているのですが、オイルクーラーのない車体にはオイルクーラー向けの取り出し口が用意されていないので、別の場所から分岐させなければなりません。
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自分のKVサンバーはリアゲート脇にラジエターキャップが用意されている為、インテークマニホールドなどを暖めた冷却水がトランクルームのすぐ下辺りを横断してラジエターキャップに戻っていきます。その為、ベルトテンショナーの脇を通すようにホースを真後ろに出し、この系統からΦ8のL字継ぎ手で分岐させて冷却水を確保しました。
TVなどの場合には一度エンジンの真上までホースを持っていき、スロットル付近を暖める系統から冷却水を取ってもいいかもしれません。
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オイルフィルターを付けて配管した後で、右インナーフェンダーを取り付けてみます。隙間1cmも無い位ギリギリですが、どうにか配管もオイルフィルターもインナーフェンダーに干渉せずに装着できました。
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ベルトプーリーとのクリアランスもかなりギリギリですが、どうにか今の処問題なく動いています。
パイプベンダーで金属パイプ曲げて、もう少し綺麗に配管を作れる技術が欲しいなぁ。と感じます。ゴム管や継ぎ手で作った現状の配管を元に、金属製のパイプをしっかり作ってくれるようなショップって無いんでしょうかね…。
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