オルタネータ化 (3)
1
オルタネータのコネクタは、図の通り。取扱説明書や仕様書、データシートなどがないため、行きつけの整備工場から配線図を貰い、確認を行った。
B端子は、発電した電力が出力される。
IG (S) 端子は、オルタネータ内部の回路等を動かすための電源を供給する端子である。
L端子は、バッテリ警告灯を点灯させるための端子である。L端子の内部は、恐らく Nch FETであると予想される。+12Vに接続された警告灯をこの端子に接続し、異常時のみ Nch FETが動作して、警告灯を点灯させる仕組みのようである。
しかし、S端子と誤って接続したら、L端子が壊れてしまいそうな設計であって、非常に心配になるし、S端子はオルタネータ内部で接続していて欲しいものである...。
この図から、ケーブルを作成して、車両へ配線していく。
2
まずは解体屋へ行き、コネクタを入手する。
近所の解体屋で、\300で購入。その後、IG端子のみ丸形圧着端子を接続する。
本来であれば、L端子も配線すべきであるが、最終的に電装系は全見直しを行う計画があるので、今は必要最低限の配線のみを行う。
3
電源ケーブル。AWG12相当品にヒューズを取り付けて使用する。
なお、30Aのヒューズを並列接続して 60A相当品としているが、これは本来の使用の仕方としては NGなので、ご注意を...。
オルタネータの最大出力は、60Aぐらいらしいので、60 ~ 80A相当のヒューズを取り付けることが望ましい。
4
まず最初に、ヒューズの付いていない側のマイナスケーブルを、オルタネータのフレームに接続する。
次に、プラスケーブルを、オルタネータの B端子へ接続する。
今回は試験的に、IG端子も B端子へ接続する。
5
ヒューズの付いている側を、バッテリへ接続する。
念のため、3A程度のごく低容量ヒューズで接続すると良い。もしも配線誤りがあれば、機械が壊れる前にヒューズが飛んでくれる。
6
アイドリング時の発電量は、だいたい 10~ 13A程度。
7
2500rpmぐらいと思われるエンジン回転数の場合は、30A程度の電流が取れるようだ。
8
エンジンを止めると、-4.3A程度の電流をオルタネータが消費するようだ。
これはエンジンが回転していないときに、IG端子に電源を与えるとこうなるようだ。IG端子への電源供給を止めると(コネクタを取り外すと)、消費電流はゼロになる。
あちこちに電流計をあてて調べたところ、B端子からのみ電流が流れているので、この電流消費はコイル本体か整流用の FETのようだ。どうにも納得できないが、IG端子は IG線に接続する必要がありそう(T2000には、ACC(アクセサリ電源)がない。念のため...)。
しかし、よく考えてみると、この仕様はおかしい。ワゴンRなどで、エンジンを始動せずにキーを IGのポジションにしたままにすると、オルタネータが電流を消費し続けることになる。そんな設計だとは、とても思えないのだが...。どこか接続を誤っているのかもしれない
次回は、このあたりをなんとかする。
[PR]Yahoo!ショッピング
タグ
関連コンテンツ( オート三輪 の関連コンテンツ )
関連整備ピックアップ
関連リンク