ホイールシリンダー交換

※注意※
ブレーキ周りの整備は有資格者でなければ行うことができませんので、無資格の方は整備士資格をお持ちの方に依頼してください。
なお、DIYではその限りではありませんが、有資格者の監修の元で行うとよいでしょう。

リヤドラムからフルードが滴っていたため、ホイールシリンダーの交換に踏み切りました。
当初、ドラムの外側にまで漏洩していたためフレア部のクラック等を疑いましたが、結果的には単なるカップからの漏れでした。（後述）

ミヤコ自動車から発売されているホイールシリンダーASSYを使用。
（WC-S206、WC-207）

フレアの異常を疑っていたため、配管も同時交換。
（51510-63J10、51520-63J10）

なお、ZCとZDでは品番が異なりますのでご注意を。
また、ZDはホイールを外せば簡単に内部にアクセスできますが、ZCはドラムの着脱にセンターナットを緩める必要があります。

交換そのものは非常に単純な作業ですが、配管部を扱うためクローフットレンチやフレアナットレンチが必須、通常のスパナではナメます。
配管の捻れや異物の噛み込み、フレアのオーバートルクに注意しましょう。

ホイールシリンダー部ボルト　10N・m
フレアナット　16N・m

以下の計算式を使用するとクローフットレンチを使用した場合でも正確に締め付けができます。

トルクレンチ有効長/（トルクレンチ有効長+クローフットレンチ有効長）*ねじへ掛けるべきトルク

漏れていた箇所はカップでした、ご覧の通り黒いスラッジまみれです。
スラッジの発生源は謎ですが、おそらくは漏洩したフルードとブーツに塗布されたパウダーが混ざり合ってできたものと思われます。
今の今まで交換した記憶がなかったため、単に寿命だった可能性もあります。

いずれにせよフルード交換も兼ねたメンテができて満足のいくものとなりました。