高かったけど・・・

もう２０年近く前になるが、大好きなＴＶ番組があった。
「ＡＩＲＷＯＬＦ」。
海外のＴＶドラマで日本放映時のタイトルは「超音速攻撃ヘリ　エアーウルフ」。
この作品の少し前に「ブルーサンダー」というヘリコプターが主役（？）の映画がヒットしたけれども、面白さは「エアーウルフ」の方が上だ。
ＣＩＡが極秘裏に作った戦闘ヘリを駆って空中戦をくりひろげるというアクション作品ではあるが、基本的には人間ドラマであった。
映画「ビッグウェンズデー」で有名なジャン・マイケル・ビンセント演ずる主人公、ストリングフェロー・ホークがシブい！
もっと正確に言えば、その声を担当していた磯部勉さんが本当にいい味を出している！
この作品のヒットのおかげで、磯部さんは洋画の吹き替えにひっぱりダコになった。
日本にこの作品のファンが多くいる理由の一つは間違いなくそれだ。
「ナイトライダー」と共に一家に一台と冗談が出る位、人気のあったヘリコプターのエアーウルフのカッコ良さはもう鳥肌もの。
サメを思わせるカラーリングとボディシェイプは、スマートながらその名に恥じぬ空のオオカミを思わせる。

非常に前置きが長くなった・・・。
で、このエアーウルフ（個人的にはエアウルフと言いたい）のスケールモデルがこの度発売になった。
製作はこの日本であることから、人気の高さが伺える。
放映当時はプラモデルが輸入品で手に入ったこともあったが、出来の悪さは否めない。
日本は今、空前のフィギュア・ホビーブーム。
時間をかけて丁寧に作りあげられただけあって、その出来は素晴らしい。
ダイキャストのボディ、電動式可動のローター、差し替えによる武装展開の再現、ランディングギアの出し入れ等、エアーウルフの魅力がそのまま形になってあらわれている。

「これが放送当時にあればなァ・・・（感嘆の溜息）」

今日、代わりに買いに行ってくれたカミさんは、私の口からこの言葉を幾度となく聞かされているらしい・・・。

自分で働いて稼いだ金で、その当時描いていた夢が形となって手に入る時代になった。
これからもこの言葉は出続けるであろう・・・。