とりあえず、今回のドライブ最大の目的は果たされたワケで、この後はそれ程たいしたモノでもない感じだがまだ先へ進むことに。
やっぱり早めに行動をおこしておいて良かった、既に渋滞は始まってしまっている。
熱海に向かう為に車を走らせるもノロノロ運転だ。
カーナビに設定してある次の目的地への到着予定時刻が一向に減らない。
それどころかどんどん長くなっていく・・・。
音楽を聴きながらとはいえ、さすがに参ったね、コリャ。
道はコレしかないのだから仕方ない、とただひたすらノロノロと進むだけだ。
熱海が見えてきた。
数年前此処を通った時も既に敗退の一途を辿っている感じだったが、更に拍車が進んでいる気がしないでもない。
遠目に見るとナポリとかあっち方面の雰囲気が漂うが、近づくにつれそれは勘違いだったと思わずにはいられない。
にも関わらず渋滞の列はその激しさを増す。
一瞬、私の眼に大きな物体が入ってきた。
なぜ、ここまで近くならないと気が付かなかったのか・・・。
「実写版 機動警察パトレイバー」の撮影の為、実物大イングラムが立っていたのだ。
慌ててスマホのカメラで撮ろうとしたが、渋滞の流れのくせにそこを通り抜ける時間はほんとうに一瞬で、間に合わなかった・・・。
車を停めようにも、この列から離れると元に戻るのが厳しいと判断し通り抜けてしまった。
今思えば、渋滞しているのだから私だけ降りて、撮影して走って戻ってきても良かったのではないか、と冷静に判断出来るのだがそれまでの渋滞ですっかりヤル気を損なわれていたというのもある。
昨夜、実はこの熱海を抜ける際に何か撮影を行っているのは知っていたのだが、まさかそれが「パトレイバー」だったとは・・・残念である。
しばらくそのコトばかり頭に浮かべながらカミさんの運転する車の助手席で悶々としていた。
とにかく時間が無情にも経過していく。
もうお昼はとっくに過ぎている。
まさか朝早くから行動しているハズなのに、ここまでロスするとは思っていなかった。
甘かった。
ようやく目的地までの距離が1kmを切った。
小田原市内に入ったようだ、ソレは間もなくである。
早川という駅のすぐ近くだというカミさんの言葉通りならもう見えてもいいハズなのであるが・・・。
カーナビは既に案内を停止しているのであきらかにこの近くだが、道がどんどん狭くなってきているところへもってきて後ろからバイクに乗ったおもわりさんが来た。
別にやましいことは何もしていないぞ!
私達の車がどう進んで良いかハザードランプを出して躊躇しているので、通り抜けるのを待っているおまわりさん。
そこで思い切って彼に聞いてみた。
「○○があるというのでこっちへ来たが、この道は通れるのか?」と。
あるにはあるが、とにかく狭いのでやめた方が良いと、おまわりさん。
反対側に回って行った方が一応車は入れるというので、そこから私に運転を交代。
ま、ひどい狭い道だね、コリャ。
ここへ来る際に調べたネットでも確かに狭いとあったし、車を擦りそうになって断念したなんて記述があったこと思いだす。
一応、目的のソレは見えたんですがね、どう行っていいのやらって感じで多少焦りました。
その上、結構車が通るんですよ、この狭さなのに。
カミさんが降りて先に行って偵察してくることにした。
なんとか目的地には駐車場があるとのことで激セマの道を抜けていく・・・。
こりゃ、フォレスターじゃ無理だったわ。
ようやく辿り着きましたよ、魚籃観音。
クリーム色のボディがよく見えないのは、陽が傾き始めて眩しいからです。
カメラで撮るにも殆ど逆光。
なんとか足元まで近づき無理矢理撮影するしかないのですが、立地というか非常にヘンな場所に立っている。
手には大漁を祈願する為に魚が入ったカゴを持たされているのが可笑しい。
しっぽがチラッと覗く(笑)。
味わいがあると言えば確かにそうだが、なんでこんなヘンピなところにあるんだろう。
小田原有料道路を超えた海を臨む形で立っているが、後ろには線路がありもの凄い速さで特急が通り抜けて行っているぞ!
音がスゲェ~。
ま、なんとか観れたね、良かった良かった。
えっ、まだ次があんの?
カミさんの立てたスケジュールによるとこのすぐ近隣にお寺があって、そこには大仏様がいるというので、一応行く(笑)。
実は私、あんまり大仏には興味を示さないというか、よほど大きなモノじゃないと受け付けないんで(爆)。
確かにありました、けど、小さい・・・。
というワケで終了、写真のアップも無し(笑)。
さァ、これで今回の旅行のスケジュールは全て遂行されました。
後は小田原市内を散策・・・と行きたいところなのだが、結構な時間が迫っているのですよ。
明日が休みならまだ良いが、会社があるしね。
本当はこの地にある古民家を改築して経営している雑貨屋さんに立ち寄るのも目的の一つだったが、残念ながら本日休業の為あきらめたでした。
またこの店を訪れた時の為に小田原散策はとっておこうということになり、帰路に着くことに。
給油を済ませ、スマホで高速の渋滞情報を見ると既に始まっている。
仕方ないので1号線を行けるとこまで行くっていう私達の通常の選択基準を元にし、走り始めた。
こっちはこっちで混むねェ・・・。
平塚まで行くのに相当掛かったよ。
夏の海シーズンだったら一体どんな状況に陥るんだろうと、この辺りに住んでる方々、お察しいたしますわ、ホント。
で、最近こういう状況になったらと、車でCDを聴く時に用意しておくのが面白いCDだ。
アーティストの面白MCを集めたモノや、モノマネとかのネタモノを仕込んでおくと良い。
聴いているだけで笑えてしまう、そういうのを掛けておくと少しはイライラが解消されるみたいです。
この時は清水ミチコさんのCDをずっと掛けていた。
普通に歌が上手いのだけど、彼女はホントにモノマネが上手い!
笑いを通り越して感心してしまう程だ。
お陰で厚木から相模原に向かう道でどれだけ気分が救われたかしれない。
そしてこっち方面に来る際に酷かった246号に入り、当然の様にノロノロ運転で進む。
もう完全に諦めモードでカミさんの運転のまま環八を通るコースに素直に入る。
嗚呼、もう絶望的な渋滞だろうと思ったら、意外や意外、結構スムーズに走れるではないか。
途中で運転を変わるつもりが結局全部カミさんの運転で夜8時までには家に戻ってこれました。
スマホやTVのニュースでは相変わらず渋滞の情報を伝えている。
実は一般道で進む方が正解だったようだ。
前日、東名高速が渋滞していたのは高速バスに接触したことによりバイク運転手が亡くなるという事故が起こった為だとわかる。
こちらは車だから大丈夫とかはとても思えない。
事故のニュースを見て知っているハズなのに、相も変わらずワンボックス車の馬鹿どもが煽って、ウンカー無しの進路変更や流れ無視の無理矢理な合流をしてくる。
こういう馬鹿が事故を起こして死ぬのは勝手だ。
だが巻き込まれる善良な運転者たちのことを少しは考えろ!
まァ、考えられないからそういうバカな運転になるんだろうけどもさ。
とにかく、スケジュールや思いつきの行動は無茶苦茶だったが、少なくとも事故につながる様なアホな運転だけはしなかったつもりだ。
それは自分達が助かれば良いというのではなく、事故そのものを起こさないことで周りに迷惑が掛からないように心掛けて運転していると信じているからである。
無事に今回も楽しい旅行が出来たと思っている。
長い長い与太話にお付き合い下さり、ありがとうございました。
えっ、つづく?