KIOのブログ一覧

私は漫画週刊誌というものを基本的に買わない。
どうしても読みたい作品はコミックスなり単行本になってから読む。
だから常にリアルタイムではないのだ。

当然のように各作品は次号を買わせるために連載形式になっており、続けて読まなければならない。
しかし、物語の最初からキチンと読んでいるとは限らず、登場人物もストーリーも全くわからない漫画が一杯載っている週刊誌タイプは手を出さないようにしている。

ＴＶドラマのそうだが私は「１話完結」方式が好きな人間なのだ。
１３本たらずで連続ドラマ呼ばわりしているトレンディドラマの類はまずこれに当てはまらないので見ない。

一つ一つのエピソードの中でその登場人物が語ったり、経験していく中にこそ大きなドラマが存在していると思うからだ。
作品の当初はこの方法に習っているが、途中でどうしても大きな流れを作る為に連続形式にならざるを得ないということはわかっている。

そう考えると「こちら葛飾区亀有公園前派出所」という作品は凄いの一言だ！
週刊誌連載も３０年を超え、コミックも１００巻はとっくの昔に過ぎている日本を代表する漫画だ。
何時、どこから読み始めても楽しめる。
番号順にコミックを持っていなくても、友人の家に遊びに行った時の本棚にあっても、カーショップでオイル交換を待っている時でも、散髪屋さんの待合室でも、大キライな歯医者さんで嫌な音を聞くのをごまかす時にも・・・あらゆる場面でとにかく楽しめる作品だ。

今日コンビニで見つけた。
連載３０周年を記念して発行された傑作選集で、そのブ厚さに圧倒されて思わず買ってきてしまった。
１０００ページにも及ぶムチャクチャな編集で、厚さは７ｃｍ程ある。
この画像は立てて撮ったものだ。
枕にもなるかもしれない。

ここには４０編程の作品が収めされているが、主人公のハチャメチャな言動の中に人情味を感じさせ、その幅広い趣味や知識の世界には全く頭が下がる。
年末年始のお供には調度良い。
定価も￥９００とお得だ。