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先週末、ペットショップに行ってきた。

別にそれが目的ではなかったのだが、お気に入りのリサイクルホビーショップがあるその近辺にペットショップが多く立ち並んでいたので覗いてみることした。

数多くの犬がいた店を軽く冷やかした後、こじんまりとした次の店に行ってみた時のことだ。
入口側のガラス越に一頭の子犬が目に入った。
顔も身体も真っ黒で、何やらこちらを見ている気配がする。
私はその犬が良く見える様に店内にはあえて入らず、外のガラスから様子を覗うことにした。
どこが眼なのかよくわからないその黒い物体は私達夫婦の姿を確認すると狂った様に自分のいるケースの中を動きまくる。

ピョンコ、ピョンコと跳ね周り、時折ガラスに短い前足を付いて立ち上がる。

もうその姿にはやられた。

全身真っ黒なのに立ち上がると首から腹部にかけて白いラインがＹ字型に入っている。
店の外にいるのでよく聞こえないのだが、ガラス越にこちらを見ながら鳴いているのがわかった。
とにかく可愛い。
他にも子犬はいるけれども、コイツの可愛さは絶大だった！（爆）。
最初に入った店ではこういう動き回るヤツは殆どいなくて、ただ疲れきった様に寝ているだけだったし、もうね、とにかく私達に向かってずっと動いてアピールしているのよ。

カミさんもその愛らしい姿にすっかりやられてしまい、「欲しい、欲しい」と言い始めた。

この黒い子犬は、ポメラニアンの女の子で、なんと１８万円もする（ゲッ！）。
今まで色々子犬を見てきたけど、ポメラニアンを意識した事は殆どない。
柴犬かジャックラッセルテリアとかそういうのが好みだったのでこの黒いヤツはかなり意外な存在だった。

店を後にしてからもコイツが気になって仕方がない様子のカミさん。
あちこち行ってもどこか上の空・・・。
あの時、店に入って抱っことかしてたら完全にやられていたろうなァ。

確かに私もその気にならなかったワケではない。
まだ買ってもいないのに名前とか決めたりして（爆）。
外出先の本屋でポメラニアンの飼い方とか読んだり、犬小屋を見て見たり・・・。

家に帰ってくるまでの間、二人で色々考えた。
金額も勿論だが、今の状況で犬を飼うということがどういうことなのか。
生活のリズムが全く変わってしまうであろう。
飼ってしまったならキチンと責任をもって育てていくだろうが、それに伴って色々なことが犠牲になってしまうかもしれない。
カミさんがどうしても欲しいと思うのなら、私もそういう選択もまたアリなのかとも思っていた。

寝る直前まで二人で考えた。
翌日も勿論そのことで話合った。
一晩寝て二人共少し落ち着き始めたのか、冷静な判断を出来るようになり結果犬を飼うことは一応やめた。

冷やかしで行ったハズのペットショップなのに、ここまで二人を色々考えさせたアイツは凄い！
まァ、あの可愛さなら私達以外でも飼いたくなるだろうし、もう既に飼い主が決まっているかもしれない。
複雑な思いでまたこのショップに行ってしまうのかなァ・・・？