前回のMKセッションで相当落ち込んでしまった、ワタクシ・・・。
あれからちょうど一か月、またMからスタジオ入りのお誘いを受けた。
ホント、いつもありがとね。
で、実は今回お誘いがあって然るべく理由が存在するのだ。
Mが新しいギターを手に入れたからなのだ!
昨年からほぼ月一で会う様になったワケだが、その間に2本ものギターを買ったりしている私に触発されてか、遂に彼が20数年ぶりにギターを買うという決意をした。
昨年中にその話は聞いていたんですけどね、実は。
でも、ちょっと事情でそのことをここで書くのはやめておこうと思っていたのよねェ・・・(謎)。
せっかくギターを買おうと決めた以上納得のいくモノが欲しいと思うのは当たり前で、以前彼が話してくれていた壮大なプロジェクト(笑)を実行するというので、私もそりゃ楽しみだったワケですよ。
テレギブ。
正確にはそんな名称のギターは無い。
フェンダー社のテレキャスターに、ギブソン社のレスポールに搭載されるハムバッカーを取り付けたモノ・・・そういう特殊な1本のことを示す。
なんでも、彼がエレキギターを始めた頃手にしたことがあるらしく、その音が今の彼を決定付けている・・・そうな(爆)。
ま、楽器屋を色々と周ってもそうそうあるもんでもない。
ということは、勿論カスタマイズされたシロモノってことになるワケですよ。
彼は本気だ、と私は思ったね(爆)。
結果的に入院させていたギターを良い感じ仕上げてくれた某楽器店にてオーダーすることに決めたらしい。
当たり前だけど、フェンダーだのギブソンだのって言ってたら相当な金額になっちゃうんだけど、彼、プロでもなんでもないただのギター弾きだから(笑)。
で、営業マンと色々試し弾きしたりしながらついに発注したのが昨年の12月。
分割払いもとっくに始まっちゃってる(爆)。
当初2月完成の話が大きくズレこんで、この4月ようやく完成、納品されたのがコレだ!
↓

野楽亭カスタム、ジャスタウェイ(仮名)!
HISTORYというブランドシリーズのテレキャスタータイプにハムバッカーをフロントピック部分にマウントした奇跡の1本だ。
ホントはリアもハムバッカーにしたかったのだが、予算やら色んな事情で見送ったという。
更にブリッジを6コマにして、ヘッドをリバースにしたかったとも言う・・・。
そんなことしたら一体いくらになるんだ・・・ということで壮大なプロジェクトを一部諦めて、塗装だけちょっと無理を言って仕上げてもらった、とのこと。
なんの因果か、私の誕生日に納品され、その日のうちにスタジオを借りてさっそく弾いてみたようだ(爆)。
少し前に、「支払いも始まっちゃてるんだから、無理矢理気に入るしかない」みたいなことを言っていたが、そんなのどっかいっちゃったみたい(笑)。
気に入ってるみたいで、今回お誘いがあったというワケ。
ハムバッカーが付いているギターを対決しなければいけないと、私もレスポールを持っていったよ。
スタジオに入り、アンプに繋ぐやいなや、弾き始めるM。
良い音じゃん♪
低音弦の響きが素晴らしいね。
彼がコードバッキングを始めたので私はいきなりリードを取るテキトーセッションが始まった。
おっとなんか良い感じで弾けてんじゃん、オレ(爆)。
指も動いてるし、なんとなく音の位置もあってる(気がする)し、カッコイイじゃんよ、と(爆)。
途中から私がバッキング、彼がリードと交代し、それらしいセッションになったなァ、と。
以前自分から言っていた“あまり歪ませない”ハズの彼のギターが適度に、いや珍しく歪んでいるじゃあないですか。
ライトハンドとか普段殆どしない様な弾き方をしてます。
PUの位置を換えたりしながら音がどうなったかを説明してくれます。
こういう彼を観たのは久しぶりなのかもね。
嬉しかったよ、私も。
自分のことではないけれどもやっぱり新しいギターを手にした時は誰だって嬉しいに決まってる。
スタジオ内のライトはオレンジが強い為画像には上手く写らないんだけど、木目がキチンとみえる綺麗でそれでいて落ち着いたグリーンに仕上がっている。
良いギターだと思う。
気分が良いね。
グレッチで練習してる時は指弾きとかもしてるけど、レスポールでやるのもどうかと思い、ピックでの奏法に専念出来るという私の勝手な理論に基づいていられる自由さも楽しさに繋がったのかも。
一応出来ることは出来るのでただそれを弾けば良い。
エフェクターを切り替えながら私も遊びました。
ま、一番最初にセッション時に自分の全てを出し尽くした感があり(笑)、後はほとんどマンネリになりつつあったのでリードを弾くのはやめたけど、なんか久しぶりに楽しく弾いた。
途中休憩を挟み、余興用として持ってきたベースを弾いてみた。

数か月前に購入した初めてのエレキベース。
リッケンバッカーのコピーモデルだが、いつかベースを買うことがあったらこのカタチともう何年も前から決めていたから結構気に入ってるのだ。
ベースアンプに繋いで、「SMOKE ON THE WATER」セッション(笑)。
ま、これ位は一応弾けますわよ。
本家ベーシストに言わせると“なんじゃそりゃ!?”って音だった思うけど。
スタジオ内にある大きな鏡に写っている2人。
彼の緑のギターと私の赤いベース。
絵になってんじゃん(爆)。
ま、歌ういながら弾くってのはギターもベースもおんなじで難しいんだけどね・・・。
ギターに持ち替えて、以前バンドでやってた課題曲を思い出しながら弾いてみる。
お互いすっかり忘れちゃってるけど、当時よりは私も弾けるようになってるハズだよな。
そんなこんなで、お互いのギターの特性を語りながら色々やってたらあっという間に予約の三時間を迎える。
この日は、その後私に用事があるという理由からいつものお食事&おしゃべりタイムは無かったけれども、お互い充分だった思う。
一応この一か月の間、私もそれなりに練習はしているので、多少の成果があったからだと思いたい。
そして、せっかく彼が新しいギターを買ったのだから、そいつをもっと存分に弾かせてあげたい。
その為には私も上達しなくてはならない。
でもね、ちょっと焦るのやめた。
誕生日の日にも書いたけど、自分で勝手に50歳というゴールを決めてるからいけないんだよね。
3年しかないとか、3年あるってことじゃなく、ギターを弾く、ベースを弾くってのは期限を決めてやることじゃないんじゃないか。
そう思うことにした。
弾けない日もあるだろうし、弾きたくない日もある。
それでも弾く為に持つ、ってことはそれだけで良いのかもしれないって。
次にMに会うのは一か月後になると思うし、そうじゃないかもしれないんだし(爆)。
会ったその日に出来ることをするだけなんじゃないのかな。
お互い楽しい時間を過ごせたらそれが、「音楽」なのだから。