
陸戦兵器であるMSの戦場への迅速な移動は地球連邦軍・ジオン公国軍を問わず懸案事項の一つであった。地球上での占領地域の拡大に伴い、重力下での白兵戦用MSとして実戦投入された公国軍のMS-07B グフとてそれは例外ではなかった。グフそのものの運用では、MS輸送能力を有するドダイYSの運用で一応の戦果を上げたが、人的資源の問題などからMS単体での飛行能力の実現を目指して開発が進められたのがMS-07H 飛行試験型である。アリゾナ・フラットネイル空軍基地において、ビリー・ウォン・ダイク大尉らによってフライトテストが重ねられていたが、4号機にあたるMS-07H4は空中で四散炎上するなど、実用化にはなかなか至らなかった。その飛行試験タイプのうち8番目にあたる設計試作タイプがこのMS-07H8である。この機体はアジア方面に配備されており、実戦運用が確認されているのは今のところ2機のみである。試作MAアプサラスの完成に執念を燃やすギニアス・サハリン技術少将により、脚部の熱核ジェットエンジン・バックパック・スラスターの強化、可動式の安定翼の追加、シールドガトリングの追加など独自のアップデートが成され、空中でのドップに代わるアプサラス3の随伴機としての運用が企画されていた。
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ガンダム08小隊 | 日記
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2005/03/06 22:40:26