
一年戦争開戦前、地球連邦軍はジオン公国軍のモビルスーツ開発計画を察知し、61式戦車に代わる次世代主力戦車 (MBT) として開発が進行していたRTX-44の開発計画をV作戦の一環であるRX計画に統合した。これにより独自の技術で急遽ロールアウトに漕ぎ着けた地球連邦軍初のモビルスーツがこのガンタンクである。複雑な二足歩行システムの完成を待たずに開発されたため下半身がキャタピラ式で、戦車に人間の上半身を乗せたような格好が特徴である。最高時速70kmと通常のモビルスーツと比較して速いものではなく、また、高低差を持つ地形での走破性の低さなど、その運用に制限こそあったものの、トラブルを抱えることもあった二足歩行システムと比べ信頼性と整備性の高さにおいてその評価が高かった。また、スラスターと姿勢制御バーニアを用いることで宇宙空間においての運用も一応可能であった。武装面でこの機体の最も特徴的なものが、両肩に装備された120mm低反動キャノン砲である。その射程距離は260kmにもおよび、炸薬によって実体弾を射出するこの方式は、信頼性が高く特に地上戦、特に要塞などの拠点攻略や防衛において非常に有効であった。両腕部には40mm4連装ボッブミサイルランチャーを装備し、給弾システムも腕部装甲内にコンポーネントされていた。そのためマニピュレーター(手首)を持たず、肘関節の可動範囲も制限を受けていた。ガンタンクは、これらの武装を生かして遠距離からの支援攻撃に用いられる。そのため、モビルスーツというより移動砲台として運用されることが多い。また、近接戦闘に対応する武装を持たないため、機体のすぐ近くに敵が接近するともろい一面もある。開発当初、4機(8機という説もある)が試作されたが、サイド7でのテスト中にジオン公国軍の強襲を受け、うち3機が組み立て前の状態で破壊された。残った3号機はホワイトベースで運用され、当初はパイロット(腹部)とガンナー(頭部)の2名を要する複座式で、パイロットはリュウ・ホセイとハヤト・コバヤシが勤めていたが、後に単座式(頭部のみ)に改修され、ハヤトが搭乗している。
ジャブローより陽動作戦として宇宙に上がった第13独立部隊(ホワイトベース隊)ではRX-77 ガンキャノン(機体番号109)がガンタンクの代替として配備され、ハヤト曹長も愛機の乗り換えを余儀なくされている「V作戦」の一環として開発された機体。歩行システムが搭載されていない為、戦車としての性格が強い。出力、機動力不足は否めないが、反面、過剰なまでの火力を搭載している。
ガンダム
Posted at 2005/02/19 21:54:26 | |
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ファーストガンダム | 日記