RX-178 ガンダムMk-Ⅱ(エゥーゴ仕様)
フランクリン・ビダン博士を中心に一年戦争時のV作戦に従事した技術者等によって開発され、ムーバブル・フレームを本格的に採用した初めての機体である。「黒いガンダム」はエリート集団ティターンズの象徴となるはずのMSであったが、グリプス2で開発された3機はすべてエゥーゴに奪取され、フランクリン博士の息子、カミーユ・ビダン操るMk-Ⅱは皮肉にも対ティターンズに多大な戦果を上げることとなる。7年前、あのアムロ・レイが初めてガンダムに乗った同じ場所から「星を継ぐ者」の伝説は始まったのである。その後、「Zプロジェクト」による百式、Zガンダムの開発、ティターンズ量産型MSバーザムにその技術は応用され、意外な所で活躍している。エマ・シーン中尉、エル・ビアンノらも搭乗した名機だが、次々と投入される可変機能まで有したティターンズ、ネオジオンの新型MSを相手に能力不足を露呈していく事になる。
RMS-117 ガルバルディβ
FXA05D Gディフェンサー
AMX-004 キュベレイ
AMX-004 キュベレイ(QUBELEY)は、一年戦争時のニュータイプ専用モビルアーマー「エルメス」を発展・強化させた機体である。開発陣の間では特にエルメス2と呼ばれていた。ニュータイプの研究において一歩先を行っていたアクシズは他の勢力に先駆け、グリプス戦役中期頃すでに、ビットを小型化したサイコミュ兵器「ファンネル」を初めて装備したモビルスーツとしてその実戦配備に成功。その機体は曲面を多用した白く優雅なデザインとなっている。キュベレイは、この時にはすでに強力なニュータイプとして覚醒していたハマーン・カーンによってその性能を引き出され、カミーユ・ビダンのΖガンダムやクワトロ・バジーナの百式といったエゥーゴの並み居るエースパイロットの機体を相手に存分にその威力を見せつけた。その後の第一次ネオ・ジオン抗争時には最終決戦時のみ出撃、ジュドー・アーシタのΖΖガンダムと死闘を繰り広げた。
RMS-099 リック・ディアス
RMS-099 リック・ディアスは、エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社により共同で開発された代表的な第2世代型モビルスーツである。形は大幅に違うものの、設計上はガンダムタイプのMSに分類され、後にΖ計画と呼ばれることとなる高性能MS共同開発計画のきっかけともなった機体である。装甲材質および内部フレームにガンダリウムγを採用したため後のエゥーゴの指導者ブレックス・フォーラ准将の提案によりγガンダムと呼ばれる予定であった。しかし、アクシズからガンダリウムγをもたらしたクワトロ・バジーナ大尉の希望により宇宙用の機体を意味する「リック」、エゥーゴの活動が折り返し地点に到達したことから喜望峰の発見者バーソロミュー・ディアスの「ディアス」を合わせてリック・ディアスと名付けられた。本来の型式番号はMSA-099であるが、地球連邦軍の目からエゥーゴの動きを欺くためRMS-099とされた。試作機(プロトタイプ・リック・ディアス、RX-098)のテストを経て改良した後、エゥーゴの正式採用機としてロールアウトした。当初量産された機体は濃紺をベースにした塗装が施され、クワトロ・バジーナ大尉の乗機のみが赤く塗装されていたが、彼の優秀な功績により制式塗装が赤に変更された。メインカメラはモノアイを更に機能化したもので、広角レンズによって得られた映像を補正して全天周囲モニターに投影する。この方式はシステムを小型化することが可能な上、モアイレールなどの可動部が少ないためメンテナンス性に優れている。腹部に大型のジェネレーターを設置したため通常腹部にあるコックピットは頭部に移設され、パイロットは左側頭部にあるハッチから搭乗する。他の第二世代タイプと同様にコクピットブロックは緊急時に射出可能で、構造上、胴体部設置タイプより確実に作動させられる。通常、バックパックが配置される背部にはプロペラント(推進剤)タンクを兼ねる作動肢としてバインダーを2基備えている。ガンダリウムγによる軽量化とムーバブル・フレームの採用に合わせ、これによるAMBAC機能により鈍重な見かけに反して軽快な運動性を示した。武装: ビームピストル×2、ビームサーベル、クレイ・バズーカ、バルカン・ファランクス 。