ORX-005 ギャプラン(MS形態)
ティターンズの可変モビルスーツ。高々度迎撃用・宇宙用の機体。大気圏内での使用はプロペラント消費が激しいため、長距離航続時はブースターを使用する。地球連邦軍のニュータイプ研究機関「オーガスタ研究所」が開発した機体で、モビルアーマー形態に変形することでMA形態時はほとんどの推力を後方に向け、爆発的な加速が可能で大気圏内での単独飛行が可能となる。またアクティブスラスターユニットの装備で機首方向を変えずに、急激な方向転換を行うことも可能。機動性能は非常に高いが、そのため急激なGが機体にかかり通常のパイロットには耐えられない。通常の人間では乗りこなせず、実質的に強化人間専用機体となった。当初は強化人間ロザミア・バダムによってテストが行われていた。追加ブースターを装備することで大気圏離脱も可能。ヤザン・ゲーブルが宇宙で搭乗しているが、その機体は調整されていた。なお、全天周囲モニターに欠陥があり、機体下方に死角が生じてしまう欠点を抱えている。
RMS-106 ハイザック
地球連邦軍が次期主力機として旧ジオン公国軍の名機MS-06ザクIIを参考に、連邦の技術を組み合わせグラナダ基地にて6番目に開発された。量産にはザクの生産ラインをそのまま活かした部分もあり、新規設計の機体にしてはその生産コストが低く、連邦軍(ティターンズ)の戦後軍備拡充の迅速化に一役買ったとされる。全天周囲モニター・リニアシートを量産機としては初めて導入した機体で、運動性も申し分なく、操縦や整備面など取り扱いも容易だった。また、ザクを参考にした為に拡張性が高く、ジェネレーターの出力を高めた狙撃用のハイザックカスタム、頭部にレドームとモノアイを増設しプロペラントを増やしたアイザック、現役を退いた後には民生機にカスタマイズ(ホビーハイザック)されたり、時には手足をもぎ取られて単にメガビームランチャードライブ用の電池として運用されたりと、その安価さからか様々な局面に応じた派生型が多数存在した。機体その物の構造上、軍用MSとしては出力の低いジェネレーターしか装備出来ずビーム兵器が2つ同時に使用できない(ビームサーベルとビームライフルを同時にドライブすることができない)等の欠点を抱えていた。結局機体を新規に製造されたものの、旧世代の改修機RMS-179ジムIIを出力で下回ることとなったハイザックは戦力として考えた場合にその主力にはなりえなかった。グリプス戦役では、地球連邦正規軍とその独立部隊ティターンズでそれぞれ青と緑の機体が運用された。
MRX-010 サイコガンダムMk-Ⅱ
MRX-009 サイコガンダム(MA形態)
MRX-009 サイコガンダム(MS形態)
地球連邦軍のニュータイプ機関・ムラサメ研究所が開発したとされるモビルアーマー。頭頂高が40.0mと、通常のMSとはそのサイズ(通常は18m程度)が大きく異なる。この機体には通常ならば強襲揚陸艦などの艦艇にしか装備できないミノフスキークラフトが搭載されており、自力での飛行が可能になっているのが特徴である。飛行時には手足を本体に折り畳んで固定し防御用のシールドを分割、収納してある安定翼を展開して左右に配置、機体の重量バランスが取られた状態であるモビルアーマー形態へと変形をおこなう。胴体部縦方向3連の拡散メガ粒子砲からビームをまき散らしながら、空中を進む様は空中要塞の表現が相応しい威容を誇り、主として都市制圧などにその威力を発揮する。また、対モビルスーツ戦においては、MS同様の人型形態をとり、胴部拡散メガ粒子砲を主体に、指先に当たる部分のメガビーム砲にて迎撃・攻撃を敢行する。その精度はパイロットである強化人間やニュータイプの能力次第で、左右計10門それぞれ別のターゲットを狙える程の性能が付加されていた。ただ、通常の操縦システムではまともに動作させることすら難しく、新たに試作されたシステムにおいてもパイロットに大きな負担を強いる為に普通の人間にとっては極めて短時間のみの戦闘しか適わなかった。建造の為にすでに大量の予算をつぎ込んでいた事やハードとしての技術的な壁もあいまって、さらなるシステム開発が困難であったため、パイロットの側を人為強化する方向でこの不備を埋めるような方法が模索された。当時、そうした生体研究が最も進んでいたのが地球連邦軍のムラサメ研究所であった事から、結果的にその研究開発が引き継がれ、機体は試験でも比較的良好な成果が認められたフォウ・ムラサメにあてがわれるようになった。