RB-79 ボール
元々は宇宙用の作業ポッド(SP-W03)だったものを改修し、120mm低反動砲を1基装備させた戦闘用ポッド。一年戦争時は、ジムの支援用として大量に投入された。モビルスーツとして人型を成しているジムに比べて、球体の左右下部に2本の作業用アームと、天頂部に唯一の武装である120mm低反動砲だけを付けたその姿と低い戦闘力から、兵士の間では動く棺桶とまで言われており、アニメではザクに蹴飛ばされて撃破されるシーンなどでも有名。K型のマニピュレータは、作業規模の大小に応じた二重構造をしており、ノーマルの物よりも作業性に優れ、ソーラレイの鏡面パネルの設営を始めとする戦闘以外での様々な作業に投入される。ルナツー基地で開発、量産され、ソロモン戦、ア・バオア・クー戦などで活躍した。
MSN-00100 百式
エゥーゴとアナハイム・エレクトロニクス社による共同開発計画「プロジェクト・ゼータ」(Ζ計画)で開発されたアナハイム製ガンダムの一機。MSA-099リック・ディアス(γガンダム)の次に開発されたため、開発コードδが与えられ、δガンダム(デルタガンダム)とも呼ばれた。また本来、型式番号は099の次なので100が予定されており、名称もそれに併せ、開発主任であるM.ナガノ博士により「百年後でも通用するモビルスーツ」という願いを込めて百式と名付けらた。しかし結局、型式番号は博士にとっての最初のプロジェクトであるためにMSN-001とするべきという意見もあり、博士の主張によりMSN-00100と付けられた。MSNのNはM.ナガノ博士のイニシャルであり、00100はMSN-100(MSA-100)とMSN-001(MSA-001)のダブルミーニングという事になった。しかし、5桁の型式番号は扱いにくく、元々の予定や機体名の影響でMSN-100と呼ばれる事が多かった(本機は何度か設計変更が行われているため、型式番号については諸説あり判然としない。)また、機体名称に伴い両肩に漢字の「百」がマーキングされた。設計当初は可変モビルスーツとして設計されており、両形態で作動するAMBACシステムが組み込まれていた。しかし高いGが掛かった状態で変形すると胴体フレームに歪みが生じてしまうトラブルが発生してしまった。そのため、フレーム剛性を強化するなど試行錯誤するが解決に至らず、可変モビルスーツとしての開発を断念するに至った。本来ならばその段階で破棄されるのが通例であったが、機体自体のポテンシャルが高かったため非可変モビルスーツとして再設計された。そのため以前の名残として各所にムーバブルフレームが露出し、バックパックにはフレキシブル・バインダーが残されている。これはリック・ディアスのバインダーを洗練したものであり、それ自体が可動肢として機能することで高い機動性を実現した。これは後に開発されたMSK-006A1Ζプラスにおいてウイング・バインダーとして再び採用され、本来の役目を果たすこととなる。この機体の最大の特徴として金色の外装があげられる。これは一種のプラスチックを皮膜した耐ビーム・コーティングといわれるが、あまりにも目立つため以降のモビルスーツには採用されなかった。ティターンズのパイロットからはその機体色から「金色」とも呼ばれた。もっとも、この機体の特性は高い機動性による被弾率の低さであり、シールドも装備しないことから、被弾することを前提とした耐ビーム・コーティングは不要のものだったのかもしれない。