
外観だけではまったく想像もつかないが、本機のパーツのほとんどはMS-06 ザクシリーズから流用・改造されたものが導入されている。水圧に耐えるための頑強な装甲=機体重量に対し陸上での運動性を確保するためにザクのジェネレーターを2基搭載するなど、地球連邦軍に対し物量に劣る公国軍の苦心が伺え、ゴッグと比較すると水陸両用MSの簡易型と言った面持ちである。しかし水中ではジェネレーター1基による「片肺航行」を実現したことで排熱量が抑えられ、熱センサーに関知されにくいという思わぬメリットを生み出している。そこに電波・赤外線吸着剤を用いてのステルス機能を付加したことで偵察任務・作戦拠点の確保などの隠密性に優れたMSとして、南米大陸周辺から東南アジア沿岸部を中核とするほとんどの海域で大きく貢献している。しかもベースがザクだけに生産性・運用コストがゴッグとは比較にならないほど低く、ザク譲りの操縦感覚と整備の簡便さはMSM-01 ザクマリンタイプから乗り継いだパイロットにも好評を博した事は想像に難くない、隠れた傑作機とも言えるだろう。
Posted at 2005/09/01 01:15:16 | |
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ファーストガンダム | 日記