
MS-14 ゲルググは、一年戦争末期、ビーム兵器の携行を標準化した地球連邦軍のモビルスーツの登場を受ける形で MS-06F ザクII に代わる次期主力モビルスーツとしてジオン公国軍によって開発された。当時既に宇宙戦用にはツィマッド社の開発した MS-09R リック・ドム の採用が決定しており、その時、競合に敗れたジオニック社の MS-06R-2 高機動型ザクII をベースに開発が進められたとされる。特に、地球連邦軍のモビルスーツを意識したコンセプトに基づいて、エネルギーCAPを搭載したビームライフルとビームサーベルの採用をその課題としていた。ビームライフルの開発にはMIP社が参画して進められたが、その実用化には機体完成から3ヶ月ほど遅れたとされる。ツィマッド社のギャンとの競合の結果、ビームライフルを装備したゲルググの性能は高く評価され、量産化が決定したゲルググはまず YMS-14 初期生産型 25機が生産された。このうち1機がMS-14Sとされシャア・アズナブル大佐専用機として赤いパーソナルカラーに塗り直されて配備された。直後、テキサスコロニーにてガンダムと互角以上の激しい戦いを繰り広げ、実戦運用テストのついでながらその性能を存分に発揮した。その後も、ニュータイプ専用モビルアーマー「エルメス」のテスト随伴機として数度出撃。しかし、連邦軍進駐後のソロモン(コンペイトウ)空域で再度ガンダムを始めとするホワイトベースの部隊と交戦、結果的にシャアのゲルググは左腕を斬られ、エルメスも撃墜されて後退させられてしまうことになった。機体性能そのものはガンダムを若干上回っており、この機体が量産されるのがあと数ヶ月早ければ一年戦争の行く末が変わっていたかもしれないとさえ言われている。
フォトギャラリーへUP、そちらもご覧ください
Posted at 2006/10/31 22:43:50 | |
トラックバック(0) |
ファーストガンダム | 日記