AMX-004 キュベレイ
AMX-004 キュベレイ(QUBELEY)は、一年戦争時のニュータイプ専用モビルアーマー「エルメス」を発展・強化させた機体である。開発陣の間では特にエルメス2と呼ばれていた。ニュータイプの研究において一歩先を行っていたアクシズは他の勢力に先駆け、グリプス戦役中期頃すでに、ビットを小型化したサイコミュ兵器「ファンネル」を初めて装備したモビルスーツとしてその実戦配備に成功。その機体は曲面を多用した白く優雅なデザインとなっている。キュベレイは、この時にはすでに強力なニュータイプとして覚醒していたハマーン・カーンによってその性能を引き出され、カミーユ・ビダンのΖガンダムやクワトロ・バジーナの百式といったエゥーゴの並み居るエースパイロットの機体を相手に存分にその威力を見せつけた。その後の第一次ネオ・ジオン抗争時には最終決戦時のみ出撃、ジュドー・アーシタのΖΖガンダムと死闘を繰り広げた。
MS-14Fs ゲルググ・マリーネ(指揮官型)
MS-14F ゲルググMは、ジオン公国軍後期量産モビルスーツ、MS-14ゲルググの海兵仕様の機体で、このFs型は海兵隊の首領 シーマ・ガラハウ専用にカスタマイズされた機体である(小文字のsはシーマのsとも)。F型の多くは一年戦争後、相当数が連邦に接収されることなく、ジオン残党に持ち去られたとされる。0083年のデラーズ紛争の折り、相当数が実戦投入されコロニージャックなどでその性能を存分に発揮した。Mはマリーネ(海兵隊)の略。各部スラスターや外装形状などを海兵ならではの強襲制圧任務用にカスタマイズされている。M型の大きな特徴としてバックパックを標準装備。特にFs型では大型のビームマシンガンを装備しており、その連射性能など残党軍にしては破格の最新機能を備えており、シーマ独自のアナハイムとのパイプによりもたらされた物とも推測される。下腕部にはビームガンを装備。さらにゲルググ標準のシールドよりも大型化したシールドを装備。その他、プロペラントタンクの増量など。 ゲルググそのものはジオン公国軍のモビルスーツとして初めてビームライフルを装備した機体であり、次期主力モビルスーツの座をギャンと争い、性能面においてこれを破り主力として採用された。機体性能はガンダムを若干上回っており、この機体が量産されるのがあと数ヶ月早ければ一年戦争の行く末が変わっていたかもしれないとされている。当初、ツィマッド社の開発したリック・ドム(MS-09R)が宇宙戦用への採用が決定したあと、その競合に敗れたジオニック社の高機動型ザクII(MS-06R-2)をベースに、地球連邦軍のモビルスーツを意識したコンセプトに基づいて着手された。特に、エネルギーCAPを搭載したビームライフルと、近接用兵器としてのビームサーベルの実用化である。結果的に、ビームライフルを装備したゲルググの性能は高く評価され、ツィマッド社から競合機として提出されていたギャンに圧倒的な大差をつけて次期主力モビルスーツとして制式採用された。量産型(MS-14A)としての本生産はグラナダ、ジオン公国本土、ア・バオア・クーなど各工廠で行われ、ゲルググ全体としては738機が生産された。量産型ゲルググ(MS-14A)は初期生産型(YMS-14)と外観上大きな差異は見られないが、緑系の塗装が制式採用されている。 ザクIIの様な露出型の動力パイプは格闘戦時に破壊されることが多かったため、ゲルググでは内装型とした。後頭部には冷却フィンが設置されている。ジオン公国MSの通例として、指揮官機には装飾を兼ねた通信アンテナが装備された。ビーム兵器を搭載するため、ゲルググのジェネレーターは大型化されている。このジェネレーターのベースとなったのは水陸両用モビルスーツのものとされ、当然ながら冷却水を利用することはできなかったため、新たに冷却装置が開発されている。スラスターは腰部スカート内、脚部フレア内に設けられている。
MSM-03C ハイゴック
一年戦争末期に開発・実践投入された高性能水陸両用モビルスーツ。この機体は水陸両用モビルスーツ先駆けであるMSM-03ゴックの発展型として知られているが、実際に継承されているのは運用概念のみで、全くの新設計と言える程の機体。各部に色濃く「MSM07 ズゴック」の影響が見られ、MSM-03ゴッグ では実現できなかった腕部内蔵のメガ粒子砲や、脚部へのフレキシブルベロウズリムの採用、頭部への4門の魚雷発射管設置などはその顕著な例であろう。さらに腕部には関節を増設、伸長させ、更なる格闘戦能力と作業性の向上を可能にしたバイス・クローを採用。さらに腕部にはめる形で搭載されるハンド・ミサイルユニットを追加。また、ズゴックEと同様の追加ジェット・パックの搭載により一気に水中から飛び出し、離水、攻撃するといった高い強襲能力を持たせることができ、ゴッグに比べて総合的な戦闘能力や運動性が飛躍的に向上し、作戦運用の幅も大きく広がっている。反面、ゴッグの最大の特徴でもあった防御力が大きく低下しており、ジムのマシンガンに装甲を撃ち抜かれて撃破された例もある。 ジオン公国軍が計画した統合整備計画に組み込まれて生まれ変わった代表的な機体でもあり、コクピットは他の機体との互換性があり、ジオンをしてその戦局の推移とともに数を減らしつつあったパイロットにとっては他のタイプのMSとの乗り換えが比較的容易なことは重宝がられた。水中での航行には他の水陸両用モビルスーツと同様に熱核水流ジェットを使っているが、脚部はもとより、特に腕部においては縮めて折りたたむ事に加え、さらにショルダーアーマー内に格納する工夫が凝らされ、総合的な水中航行能力が高められている。
すし食いました