
ザフトでは前大戦終結後もMS開発が行われ、数度のコンペティションが行われたドムトルーパーはザクの先行試作型であるZGMF-X999の設計思想から派生し、ザクと同じウィザードと呼ばれるバックパックの換装によって様々な戦局に対応できるよう想定された機体であり後にザクに採用されたウィザードはほぼ全て換装可能であった。
当初はミラージュコロイドの使用も想定された機体であったが、
ユニウス条約締結でその使用が制限されるとそのコンセプトが宙に浮いてしまった。
また、主に重力下での使用を想定した大型のホバリングユニットを脚部にマウントし、
その鈍重なシルエットとは裏腹に地形によっては2足歩行のMSよりも高速な移動が可能な反面、
高出力化されたスラスターや、特殊な技量を要するホバリング駆動は
前大戦でジンやゲイツでの戦闘を経験したパイロットが多数を占めるザフト内では不評であり、
数機が試作された段階でコンペティションからは外され、乗り継ぎが容易なMSの開発が継続、
最終的に「ニューミレニアムシリーズ」として「ZGMF-1000 ザクウォーリア」が採用されることになる。
「ZGMF-XX09T」とされた形式番号の末尾にある「T」はガンダム系MS以降の
サードステージでの復活を望んだ開発陣の願いとされているが真相は定かではなく、ザフト内では欠番とされている。
しかし、意外な形でこのMSが実戦に参加する。
ギルバート・デュランダルによるロゴス討伐を目的としたオーブ侵攻にあたって、
エターナルからストライクフリーダムと共に地球に舞い降り、
本来友軍となるはずであったザフトMSの攻撃からオーブを守るのである。
これは旧クライン派により前大戦以降エターナルが隠されていた岩礁内の工場で極秘に生産されていたものだが、
先のコンペで使われた生産ラインまで想定したプレゼンテーション用資料が何らかの経緯でクライン派へ流出し、
容易に量産できたためと思われる。
ドムの名称はDauntless Obliterator Magnificent(壮大なる不屈の抹殺者)という意味を持つが、
これは当初の開発段階に付けられたもので、クライン派の意向ではない。
Posted at 2005/07/31 20:14:56 | |
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ガンダムSEED DESTINY | 日記