
一年戦争開戦よりジオンの主力として活躍したMS-05から始まる「ザク」系のMSは戦局・運用方法等により各種のバリエーション機を生み出していった。その結果、一年戦争緒戦において300対1とも言われた連邦軍との戦力差を覆す事に成功したジオンであったが、RX-78-2 ガンダムをはじめとした連邦軍のMS投入において劣勢を強いられる事となる。そのためか、最もオーソドックスなMS-06Fは終戦に近づくにつれ、機体の軽量化・出力の向上により機動性がアップ、艦隊戦よりも連邦のMSに対しての戦略的意味合いが濃くなっていく。
後期生産型と呼称されるF2型は外観こそザクだが、性能では連邦軍の量産型MSであるRGM-79 ジムと互角、もしくは凌駕するスペックを有していたとも言われている。しかし量産体制が整った頃には補給路の寸断などで運用は思うに任せず、宇宙要塞ソロモンやアフリカ戦線などの一部でしか配備されていない。そのまま終戦協定が結ばれ、その後多くの機体が連邦に接収・運用されることとなる。ごく少数が終戦後の混乱に乗じてアフリカ戦線をはじめとしたジオン残党へ横流しされたと言われているが、真相は定かではない。
この機体が陽の目を見るのは宇宙世紀0083年。アナベル・ガトー少佐らデラーズ・フリートによる「星の屑」作戦のその日まで長い雌伏の時を過ごす事となる。
Posted at 2005/10/28 19:38:06 | |
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0083ガンダム | 日記