ZGMF-X42S デスティニーガンダム
「運命」という名を冠したこの機体は、戦争終結を目指したプラント最高評議会議長ギルバート・デュランダルを中心とした開発チームによって ZGMF-X666S レジェンドガンダム と共に開発された。 シン・アスカの搭乗を前提としており、彼に合わせた調整がなされている。換装なしでZGMF-X56Sインパルスガンダムの各シルエット装備時を上回る戦闘力を持ち、近距離から遠距離までのあらゆるレンジに対応可能な高い汎用性を獲得している。さらに、ミラージュコロイド技術の応用により高速機動時に背部ウイングからミラージュコロイドと同等のコロイド粒子を散布することで、自機の残像を作り出すことも可能という、ザフトにおいてレジェンドガンダムと並び最強とも言えるMSに仕上がっている。一方で装備の多くが既存のものを発展させたもののみで構成されており、掌底部、翼部、動力部以外にザフト独自の最新技術があまり見受けられないのは、兵装の信頼性に重きを置いた事とあわせ、ザフトがかつてX10AフリーダムやX09AジャスティスのN(ニュートロン)ジャマーキャンセラー、セカンドシリーズのデュートリオンビーム送電システムを他勢力に奪われた経緯があり、万が一本機が奪取された場合でも、最新技術の流出を防ぐためであったとも言われている。本機は型番にS(セカンド)がつき、形の上ではあるが“セカンドステージシリーズ”に分類されている機体である。このシリーズに一貫していたそもそものコンセプトは「機体構造の変形及び換装によって単機で局地戦用MSに匹敵する戦闘力を発揮する」であったはずであるが、本機デスティニーガンダムに限っていえば「高出力によって多数の兵装を装備し、単機であらゆる戦況に対応する」という、それまでとは真逆のコンセプトを持つ設計となっている。これには秘密裏に開発した最新型動力搭載MSということを、型番等から推測されないようにするためであると言う見方が一般的であるが、他にも、この機体の原型がインパルスに試験型シルエットである「デスティニーシルエット」を装備した「デスティニーインパルス」であり、かつてない重武装と高出力なシステムにインパルスの機体構造が耐えられないことが判明し、このスペックを実現するために十分な機体強度を持つ新たな非変形型高強度の機体フレームと最新型の動力機関「ハイパーデュートリオン」が採用されたという開発経緯が大きく影響しているとの見方もがある。この「ハイパーデュートリオン」はセカンドシリーズに採用されたデュートリオンビーム送電システムと、核エンジンを組み合わせた複合型動力機関であり、核エンジンのみでの稼動を実現するNジャマーキャンセラーはユニウス条約との兼ね合いで搭載が見合わされている。その為、デスティニーガンダム単体でのエネルギー供給は事実上の無尽蔵ではなく、出撃後、特にニュートロンジャマーの影響下において長時間戦闘状態を維持し続けるためには、母艦からのデュートリオンビームによる定期的なエネルギー補給が必要な機体となっている。
MS-14S シャア専用ゲルググ
MS-14 ゲルググは、一年戦争末期、ビーム兵器の携行を標準化した地球連邦軍のモビルスーツの登場を受ける形で MS-06F ザクII に代わる次期主力モビルスーツとしてジオン公国軍によって開発された。当時既に宇宙戦用にはツィマッド社の開発した MS-09R リック・ドム の採用が決定しており、その時、競合に敗れたジオニック社の MS-06R-2 高機動型ザクII をベースに開発が進められたとされる。特に、地球連邦軍のモビルスーツを意識したコンセプトに基づいて、エネルギーCAPを搭載したビームライフルとビームサーベルの採用をその課題としていた。ビームライフルの開発にはMIP社が参画して進められたが、その実用化には機体完成から3ヶ月ほど遅れたとされる。ツィマッド社のギャンとの競合の結果、ビームライフルを装備したゲルググの性能は高く評価され、量産化が決定したゲルググはまず YMS-14 初期生産型 25機が生産された。このうち1機がMS-14Sとされシャア・アズナブル大佐専用機として赤いパーソナルカラーに塗り直されて配備された。直後、テキサスコロニーにてガンダムと互角以上の激しい戦いを繰り広げ、実戦運用テストのついでながらその性能を存分に発揮した。その後も、ニュータイプ専用モビルアーマー「エルメス」のテスト随伴機として数度出撃。しかし、連邦軍進駐後のソロモン(コンペイトウ)空域で再度ガンダムを始めとするホワイトベースの部隊と交戦、結果的にシャアのゲルググは左腕を斬られ、エルメスも撃墜されて後退させられてしまうことになった。機体性能そのものはガンダムを若干上回っており、この機体が量産されるのがあと数ヶ月早ければ一年戦争の行く末が変わっていたかもしれないとさえ言われている。
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