996t WEVO セミソリッド Engine Mount
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
前々から導入したいと思っていたエンジンマウントです。
アルミ板で硬めのウレタンを挟む構造で、メタルタッチのソリッドマウントよりは音振の悪化が少なく、車体へのダメージも少ないはずです。
ネジ部にはカジリ防止グリースがあらかじめ塗布されていました。ペリカン経由で200ドル/個。
2
純正のマウントはこのように軸が倒れるだけでなく上下方向の動きが大きいため、段差通過などでのショックを和らげる半面、加減速時のパワートレインの揺動が気になります。
特にMT車では、パワートレインの動きがシフト操作を妨げることになるので、もう少し固めたいところです。
3
タイヤにトラクションがかかると、パワートレインは反力を受けてタイヤとは逆の方向へ回ろうとします。
エンジンブレーキをかけた場合はこの逆です。
4
純正のマウントを分解した写真がこちら。ネットで見つけたものです。
同じ996でも車種によって型番が分かれているのは、中のフルードやそのオリフィス(と言うよりデカイ穴)をチューニングしているのでは?と推測します。
また、ゴムの塊と違い経年変化を受けにくい構造とも言えます。
5
取り付けで特別難しいところはありません。軸方向の寸法も純正と同じです。写真はターボのホースを外してますが、そのままでも交換可能だと思います。
M10のナットは83Nmで締付けます。
試乗してみると思ったよりハードです。
3000越えたあたりでブルブル振動する領域もあります。(汗)
アイドリングではどうでしょう、2割くらい音増えたかな?
その一方でアクセルのオン/オフでのレスポンスは向上しました。その他もろもろ含め走りには間違いなく効果ありです。まあ当たり前と言えばそれまでですが。(笑)
6
997後期から採用のダイナミックエンジンマウントです。
磁力によって粘度が変化するフルードを閉じ込め、電気的にマウントを硬めることができます。
本当はこれが欲しいのですが、どうがんばっても996には付かないでしょうね。残念です。
これがスゴイのは、普段乗りでは柔らかく、スポーツボタンを押すと硬くなるだけではないことです。車両にかかるGや舵角などの情報から非常に細かく硬⇔柔を制御しているようです。例えばコーナリング中には外側が硬く、内側が柔らかくなり旋回を助けたり、ブレーキング時のバンプでは柔らかくなったり。ただの快適性向上アイテムではないんです。あっぱれ!
7
こちらを使っている方もいます。
964RSのマウントですが、996ターボに取り付け可能とのこと。昔乗っていた964に付けてましたが、こちらの方がWEVOより若干柔らかい気がします。
8
2012年5月追記
間違いなく雑音は増えます。特に4速1500rpmからゆっくり加速するような場合に、どこからかガラガラ音が聞こえてきます。
しかし、アクセルのON/OFFに対する車体の反応遅れのようなものは全く気にならなくなりました。音は増えるけれども、ぎくしゃくしたストレスは減ったとでも言いましょうか・・・。
何を求めるかによって評価の分かれる製品だと思います。
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