ブリスク最前線!新型(DR14ZC)を徹底検証。
投稿日 : 2006年01月24日
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競技用途「以外の方」へ 重要な注意事項
「レーシングプラグは魔法のプラグではありません」
ブリスクZ型は「レーシングプラグ」です
ブリスクZ型は純正エンジンユニットの「高度な構成バランス」に対応しております。(吸気量と燃調と内燃機関温度・圧縮比等のバランス等の面)
強化部品等で燃調を含む燃料系・点火・吸気・排気を変更している場合にそれに合わせたセットアップのやり方、マシンのセッティングを含むマッチングのできない(ショップ等のサポートの受けられない)改造ベースの一般ユースの方は手を出さない方がよろしいかと思います。
ブリスクZ型は間違いなくプラグでの性能でこれ以上の物はありません。
ただしそれを使いこなすにはオーナーのいじり壊し等がなく高度にバランスされた構成が必要となるため、調整やさらなる改造部品やバランスを崩している物を撤去するなど対策が必要になります。
撤去などの対策をしたくないならどんなエンジン構成バランス状態でも着火だけはしてくれる標準型プラグをお勧めします。
もう一度書きますが
「レーシングプラグは魔法のプラグではありません」
ので認識を間違わないでください。
2013-6-29追記
現在DR12ZS以外のブリスクは当方扱っておりません。
この記事のDR14ZCはボディーショップカミムラさんで扱っております。
お問い合わせはそちらへお願いいたします。
*****以下本文
旧型品「ブリスクDOR14LGS」ちょっと伝説入るプラグに成りつつあります。
新型品のDOR14LGSはトルク・パワー共に今一歩旧型品に及ばず、ただこの新型品も一般に出回っているどの国産プラグよりも性能が上と・・・性能が下がるのが判っていながらあえて導入しないといけないのか・・・・
旧型品もいつかは寿命が来ます。この問題から次回プラグに悩んでおりました。
そんな中、ヤフオクでブリスクを扱うUSK1957さん(ヤフオクで検索してみてね!)より最新型の
「ブリスクDR14ZC」
をご紹介頂きました!
この新型ブリスク(以下ZC)を早速搭載しました!
今回はこのレポートをお届けします!
写真はZC型の詳細図。
この近未来チックなプラグの性能はいかに!?
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まずはパッケージ!
今までの青いパッケージから黒を基調にした渋めの箱に!
理由はわからないのですが、DR15ZCは以前からの青を基調にしたパッケージでした。
話を戻してこのDR14ZCはNGK熱価で「6・7・8」番。
今ちょっとだけ出たDR15ZCはNGK熱価で「5・6・7」番といずれもマルチ熱価。ビートでの対応はどちらでも良いと思いますが、高回転でサーキット連続走行派は14ZC、ジムカーナなど短期決戦型や街乗りであまり高回転を使わない人は15ZCでややプラグを熱した感じで行くと良いと思われます。
但し15ZCで8500回転以上をキープしつつ連続走行をする場合は内燃機関の温度が上がりすぎる場合があるので14ZCもしくは12ZSへの変更をお薦めします。
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中を開けるとこんな感じです。
このプラスチックキャップがとにかくかっこいい!!!
あ・・・いや・・・性能と関係ないところ褒めてもしょうがないんですけど、このキャップ良いよ~~~(^^)
使っていたプラグを保管しておきたい場合なんかに持っておくと良いと思います!
時々プラグのプラグキャップとの接点端子(写真上の方の金色の部分ね!)が緩んでいるモノがありますので、必ず締まっているか確認することを忘れないでくださいね!
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いよいよ本物の先端端子。
?!
見たことある人もいるのではないでしょうか?
そう!某社の「マルチエ◎サイター360°」に似てます。
でもOEMとかそういったモノは全くなく、ブリスクはブリスクですのでそこら辺はお間違えの無いように!
参考までに高回転、10000回転対応はブリスクだけです!
ちなみに、入力ラインが1系統だった場合どう頑張っても着火はその時一番通電しやすいところ一カ所で着火するだけなので、2カ所とか3カ所同時点火とか謳っているプラグは・・・「私的」意見だと虚偽広告だと思っております。。。
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写真が多かったのでなかなか性能の話をしませんでした。(すいません、引っ張ってました。。)
で、今回ここまでレポートしたのは当然理由があります。
このZC型のブリスク、「旧型品とほぼ同程度の性能が出ております!」この秘密は、ドン!写真でプラグ芯の角先端からねじ山の先端までの距離を見てくださいズバリ「7ミリ」!つまりギャップ7ミリ!!・・・なんですけど、実際火が発生するのは芯の周りの白いリングの部分にアースが落ちて、かなり大きい火花が起こります。
それでもプラグ芯の角からリングまで3ミリのギャップがあります。
「3ミリギャップ」、そう!!旧型品と同等の性能はこのギャップ3ミリから来ているのです!!
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旧型品との比較検証!
今回のZC型、ある条件で旧型品と同程度の性能が出ます。
それはエンジンシリンダーにある程度の熱が廻ったとき!
これは熱価の問題ではなく、プラグ形状から来る燃焼室の圧縮面積の違いから出ると推測します。
写真の左から旧型品・ZC搭載寸前の銅グリス添付・箱から出しただけのZCx2ですが、旧型品はねじ山の先にプラグ芯を覆うようにアース爪が出ておりますがZC型は出ておりません。
たったこれだけの差ですが、違いとしてエンジンに熱が廻るまで本来の性能が出にくいというZC独特の症状が出るようです。
暖気が終わる程度の熱で本来の性能に成りますが、冷え切った状態で、旧型品と比べるとアクセルの踏みしろが500回転分くらい多くなります。
まあ暖まればこの踏みしろは手前になるので問題ないのですが、旧型品に慣れている人でいきなりZCに変えると、起動一発目に激しい違和感を感じると思います。
しばらくしてエンジン全体に熱が廻り混合気がエンジンの熱で着火しやすくなると旧型品と全く変わらない踏みしろとトルクになります。
これで旧型品が無いとお嘆きの人に一押しのプラグとなりました!
また、スターレットなどの旧タイプターボ車にはZCやLGSは対応しておりません。
ターボの対応は心材がすべてイリジウムでできたDOR14IRやターボ用のDOR14TSが最良です。
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そして!
本文でもちょっとだけ触れたDR15ZCです!!
これも新品をDR14ZCと徹底比較してみました。
まず小型排気量のビートの場合、街乗りから峠くらいまでは15ZCの方が良いようです。
ジムカーナなどの短期決戦も15の方が良いようですが、長時間9000回転を使い続けるようなサーキット走行の場合は15だと破損の危険があるためやめてください。
大きな違いは初期性能が出るまでの待機時間。
15ZCだと夏場で5分、冬でも10分に対し、14ZCは夏でも8分、冬場だと15分程度掛かります。
この時間差はそのまま始動性に直結するのでデスビ式なら問題ないですがDイグだと点火用電力不足からかぶりやすい特性が顔を出すから注意が必要です。
それから性能の持久力かな・・・15ZCは街乗り高速を連続走行2時間位すると油温で120°を超えて来た時に体感レベルで熱ダレします。
対して14ZCは人間様が先にへばるので・・・
使用用途をよく考え、チョイスしてください。
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