ドアパネルの共振

タイムアライメントのセッティングを終え、少し休んで馬鹿になった耳を回復させた後にもう一回聴いてみると、ドアパネル付近に違和感が・・・


どうも、共振した音が悪さをしているようです。
マダマダ制震が不足しているのですね・・・

試しに常に音圧が一定になるように（-3db/oct）スイープ信号を作ったり、個別にテスト用のsin波を作ったりして検証した結果、
１００～１３０Hzの帯域でドアパネルとドアトリムが共振して暴れているようです。
＊暇があったら、ドアパネルに加速度センサ固定し、FFTで解析してみたいです。

SWも搭載したので、何とか使わない帯域の60Hz位まで固有振動数を下げたいのですが、
そうするためには、
　・重くする
　・柔らかくする
の二つしか方法がないのです。物理学ですね。
さすがに後者の柔らかくするわけにはいかないので、重くするしかないのですが、これも車の走行性能を落としたり、ドアヒンジにダメージを与えるので極力やりたくないです。

で、最終的に取った手段は、
諦める
駄目なもんはしょうがないので、他の対策を考える事にしました。

まぁ、結局はSWとのクロスオーバー周波数を１２０Hz程度まで引き上げました。
共振する部分を谷にしてしまおうという魂胆です。

高音側にズレた部分は、SWに頑張ってもらいます。SWはちゃんとエンクロージャ化してシャシに固定されているため、ビビリは発生しません。加えて、ステレオ駆動してますので、代用できると踏んだのです。

聴いた感じではコレもイケそうな感じです。
さらに低音域の音圧が低くなりましたｗ


悪い事ばかりでなく、良い事も起きました。
ドアスピーカー（ミッド）のコーン紙の大きな動きが抑制されたため、ボーカル域の音がクリアになりました。調整によってはかなり良い感じです。
ボーカルとベースやドラムの分離が良くなったような感じです。

現在、トータルバランスの再調整中です。

音の探求は永遠と続く・・・・