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イイね!
2014年05月05日

そうだ呉にいこう3(5月4日)

さて最終日の3日目です。
5月4日は日曜日ということで艦艇や施設の一般公開が行われます。
これを狙ってるので5月3日と4日を選んだんですよん。
朝起きてホテルのあまり美味とはいえない朝食を食べて身支度を整えて呉へ。

ここで問題です。
一番最初に訪れた場所はどこでしょう?
・・・そりゃトイレだよ・・・
というのはさておき、荷物をコインロッカに押し込んで、向かう先は・・・
呉基地!
そう、日曜の艦艇公開です。
10時から見学開始、受付は9時40分頃からですが、その時間にはものすごい列ができてました。
はははは・・・みんな艦艇大好きなのね(^^;

結構並びましたが人気の高さが伺えます。
さぁ

パラダイスです(^^)
ここは天国ですか?
桃源郷ですか?
いいえ、呉基地です。
左の二隻は護衛艦DE-229”あぶくま”とDE-232”せんだい”(満載排水量2900トン)、その奥には練習艦TV-3517”しらゆき”(満載排水量4000トン)、右側には掃海艇MSC-687”いずしま”、MSC-690”みやじま”、MSC-688”あいしま”(それぞれ満載排水量590トン)、その奥に練習艦TV-3513”しまゆき”(満載排水量4200トン)、敷設艦ARC-483”むろと”(基準排水量4950トン)がみえますね。



今日の見学指定艦は”しまゆき”ですが、このものすごい列!
いやぁ、かなり並びましたよ。



左側が”しまゆき”、右側は”むろと”です。
”しまゆき”ははつゆき型護衛艦を種別変更したもので、ヘリコプタ格納庫内にプレハブ実習講堂を設置しているようです。
”むろと”は平成24年に退役した先代”むろと”の後継で昨年竣工したばかりの新しい艦艇です。
建造費抑制のために商船構造をとっていたり、敷設能力は最低限に抑えられているようです。



こちらは掃海艇MSC-688”あいしま”、MSC-690”みやじま”、MSC-687”いずしま”(それぞれ満載排水量590トン)。
現在主力となるすがしま型掃海艇で、3隻とも掃海隊群第1掃海隊に属しています。
ペルシャ湾での掃海部隊派遣の教訓から水中処分具や電子機器を新型のものを導入しています。


ここで思う存分艦艇公開を満喫したら、そのままタクシーでここにむかいましょう。

呉地方総監部です。
ここでは日曜に建物の一部を公開してるんですよ。



本当に美しい赤レンガ造りですね。
この建物は地方総監部の第1庁舎ですが、終戦までは呉鎮守府庁舎でした。
地下1階地上2階の赤レンガつくりのこの庁舎が建てられたのは明治40年といいますから107年前になります。



こちらは反対側からですが、建物の両面が正面というのが海軍らしいですね。
中央の屋根にドームがありますが、これは戦時中の呉空襲で失われましたが、平成11年に復元されました。



さてここから歩いてしばらくしたところに入船山公園があります。
いってみましょう。


ここには入船山記念館があります。



これは休憩所ですが、なんと旧東郷家住宅離れです。
東郷平八郎は明治23年に呉鎮守府参謀でしたが、1年半の間住んでいた離れを昭和55年に移築したものです。



こちらは入船山記念館のシンボルでもある時計塔です。
大正10年に海軍工廠造機部の屋上に設置されていた時計で、終戦まで時を刻んでいました。
昭和46年に入船山記念館に移築し、昭和55年に時計として復旧を果たしました。
時間になるといろんな音楽が鳴るよ。



こちらは番兵塔です。
警備のため兵士が昼夜を問わず立番をしていたところで、よく見ると足元がへこんでいます。
ここから動かなかった証拠ですね。



こちらは1号館。
元は警固屋高烏台砲台にあった火薬庫で、昭和42年に移設したものです。




貼ってあったポスター。
・・・なぜかものすごく物々しい絵になってるんですが(^^;



これが呉鎮守府長官官舎です。
面白いんですよ。
こっちは洋館なのに



後ろ半分が和館なんです。
おもてなしをするために洋館部で応接を、後ろの和館は住居として使われていたようです。



ドアをみるとガラス部が海軍の模様が。
つくりは非常にすばらしいものがあります。




応接室と食堂。
呉鎮守府長官ともなれば政治家や外国の海軍関係者が訪れることもあるでしょうから非常に格調高いつくりになっています。
この壁紙ですが、金唐紙という非常に貴重で造るのに難しい伝統文化なんですよ。


さて、入船山記念館を見学し終わったらいよいよラストです。
実は私が呉を旅行するのはこれで5回目。
そのたびに行く場所があります。
大和ミュージアム、てつのくじら館、アレイからすこじま・・・そしてあと1箇所。
それは



長迫公園に設置されている海軍墓地です。
もともとは明治23年に海軍将兵の殉職者・戦死者の埋葬地として発足しましたが、終戦後異例愛行事が禁止され、さらに呉空襲で墓地そのものが廃墟と化してしまいました。
昭和40年ごろから遺族や生存された方々の手で記念碑が建立されるようになって今に至っています。




緑と花にかこまれたとても美しい場所です。
そこには無数の石碑が並んでいます。
この一つ一つに何人、何十人、何百人、何千人という将兵が乗り込み、そして散華されています。
これほどの多くの艦艇が沈み、多くの方々がこの国を守るために苦しみそして散華されていると思うと考えさせられるものがあります。


戦艦大和戦死者之碑です。
本来なら全ての記念碑を紹介すべきなのでしょうけど、代表して大和の碑を掲載しました。
海軍墓地にはこの大和をはじめ慰霊碑91基、個人碑157基、英国水兵の墓1基があります。
眠られている将兵は13万柱といいます。
多くの将兵の命で今の日本の平和と繁栄があることを忘れてはいけません。
日本の平和を見守り続けてください。

そういえばタクシーの運転手さんから興味深い話を伺いました。
親父さんが海軍の将兵で無線士をやっていたそうですが、南方で敵の雷撃を受けて散華されています。
詳細がわからないので厚生省に問い合わせても肝心のところがわからない。
そこで旧海軍の関係者に調べてもらったところ、その親父さんが乗られていたのは艦艇ではなく貨物船で、潜水艦の警戒をしていたのではないかということです。
潜水艦の雷撃を受けて亡くなったのは親父さん1人だったそうですが、きっと無線で周囲に潜水艦がいるから気をつけるよう通信をしていたのでしょう。
命を懸けて打った無線できっと何隻もの船舶が沈まなくて済んだのでしょう。
顔を見たこともない親父さんのお墓をようやくちゃんと作ることができると話されていました。

今旧海軍の艦艇を擬人化したゲームが売れているようですが、私が手をだせないのは艦艇の1隻1隻、飛行機の1機1機にこの国を守ろうとし、愛する人を守ろうとして望まない形であれ地獄のような戦いに身を置かなければならず、苦しみ傷つきそして散華された多くの方々がいることがどうしてもよぎってしまうからです。


この後大和ミュージアムに行ってもう一度展示を簡単に見てお土産を買ってきました。

お土産買いすぎた・・・・・



昼過ぎになったので呉のラストとして

地元グルメの呉冷麺を食べました。
これ食べたかったんですよ~
冷やし中華よりあっさり系ですね。


この後広島経由で家路につきました。
この二泊三日で総額いくら使ったのか、考えるのも恐ろしいですが、ブルーレイレコーダーが2台は買えそう(^^;
おまけ。

鉄のくじら館でゲットした潜水艦”あきしお”と護衛艦”あしがら”のモデル。
スーツケースと比べるとモデルが結構大きいのがわかるでしょ?
それぞれ1/350と1/700です。


以上、呉旅行でした。
ブログ一覧 | プチ旅行 | 日記
Posted at 2014/05/05 22:34:11

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この記事へのコメント

2014年5月5日 22:40
こんばんは。

私は「艦これ」ですか?

ちょっと冒涜している感じがして、当時の乗員に対し失礼だから嫌いなんです。

まずはその艦船の歴史を知って欲しいかと思いますよ。
コメントへの返答
2014年5月5日 22:48
こんばんは。
そうなんです。
作ってる側、プレイしてる側にそんな意図はまったくないと思いますけど、どうしても私には手が出せないんです。
艦艇が美しい、かっこいいのは十分わかりますが、それを擬人化して、ましてや「大破」「撃沈」というのはさすがに・・・・
その「大破」という言葉に数百名もの将兵が戦死されたことになるわけですし、正直なところちょっと・・・と思います。
これが完全なフィクションで、実際の艦艇と何の関係もないのなら良いのですが、ゲームとはいえ非常に複雑なものを感じますね。
2014年5月5日 23:36
こんばんは

パッケージが気にいって大和もみじ饅頭、私も買ってきました。

あと呉ではTVに出た肉玉ライスいただいてきました。
コメントへの返答
2014年5月5日 23:45
こんばんは。
このもみじ饅頭は予想通り普通のもみじ饅頭でしたね(^^;
でもチョコクリームは冷やすと結構美味かも。
肉玉ライス!?
そんな未知のグルメが・・・・
2014年5月6日 7:47
おはようございます。
私も紀行中ですが、ライドするのに精一杯で大好きな歴史縁探訪があんまりできてない・・・。
旧い建造物とか見歩きたいな~。

大和の故郷は憧れの場所です!
でも本州最北からはあまりに遠く・・・。

ここでコメするのもナンですが、大和の1/10はもはや艦艇を一隻竣工させちゃったってスケールですね。
そういえば映画「連合艦隊」の撮影で製作されたIHI製の大和も三人くらいの乗員が乗って実際に航行するようなモノだったと記憶してます。
実艦は無くとも現在に至るまで桁外れのスケールを残してますな。
コメントへの返答
2014年5月6日 22:05
こんばんは。
古い建物もそこに歴史を感じるとまた違った感じ方がありますよね。
ただ古いだけでなく当時の社会情勢や出来事が結びつくと感慨深いものがあります。
呉は本当によいところですよ。
そちらよりは近いとはいえ、やはり600キロは離れていて遠いのでGWでないとなかなか行く機会もないですね。

大和の1/10は単に大きいだけでなく、非常に精巧ですし、ひとつひとつに職人技を感じるのも魅力を感じる一つだと思います。
甲板の板なんて非常に丁寧に1枚づつ貼られていますがまさに職人技だなぁと感じます。
スケールを1/10を重さに当てはめると、実際の1/1000になりますから基準排水量が64トンになります。
長さも26メートルですから、海上保安庁の巡視艇に匹敵しちゃうんですね。
本当に桁外れだと思います。
2014年5月6日 19:25
こんばんは、趙大作お疲れさまです。

体調は大丈夫ですか?

私は呉にはまだ一度しか行っていませんが、その時海自の隊員さんから、敷設艦あぶくまの任務とその隠密性を教えていただき、同艦に凄く興味を持ちました。

嫁が古い洋館などの建築物が好きなので、来年岩国がノーフラなら、嫁を騙して呉に連れていっても良いかなと思いました。
コメントへの返答
2014年5月6日 22:14
こんばんは。
まだ少し体調で気になるところはあります。
妙にふわふわしてるような・・・
病院にいっても様子見(いわゆる耳鼻科的な眩暈の類ではない)してくれっていわれるだけですしね・・・

呉は今回で5回目ぐらいになりますし、呉湾艦船めぐりを除けば3回以上見ている場所ばかりなのですが、そのたびに面白さを感じます。
やっぱり呉はいいところですよ~

岩国はどうなっちゃうんでしょうね。
オバマ政権の間は大々的なエアショーは望めないかもしれませんね。
もしそうなら是非呉に。
江田島、入船記念館、呉地方総監部など艦船以外にも見所はたくさんありますし、音戸の瀬戸なんていいかもしれませんね。
2014年5月6日 21:41

艦名を間違えていました。
正しくは「むろと」ですね、済みません。
コメントへの返答
2014年5月6日 22:25
こんばんは。
いえいえ、それぐらい問題ないですよ~。
実は「むろと」ですが、前回2012年に行ったときに先代を見かけたんです。
といっても退役して既に艦番号もなかったんですが。
寂しかったですね・・・

プロフィール

「佐久間挺長ほか潜水艇の慰霊塔がある鯛の宮神社は呉のタクシー運転手さんも知らない場合もあってちょっと行きづらいのですが、あのあたりは安芸地震で結構被害受けたみたいで爪痕がまだ残ってたりします。」
何シテル?   06/23 21:17
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