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アスロックのブログ一覧

2015年03月01日 イイね!

明野駐屯地航空祭2014 その2

会場上空を飛び去った23機の異機種大編隊は着陸準備を行います。
これだけの大編隊だと着陸コースにはいるのも時間がかかります。
その間に空挺降下が行われます。



用意!用意!用意!・・・
降下!降下!降下!
今飛び出しました!
上空のUH-1多用途ヘリコプターから空挺隊員が降下をします。



見事に降下予定地点に降下しました。
今回展示を行ったのは千葉県の習志野駐屯地に駐屯する第1空挺団の精鋭3名です。





先ほどの大編隊が戻ってきました。
着陸態勢に入った各機が滑走路にそって会場を通過します。
まずはUH-1J多用途ヘリコプター。
陸上自衛隊は昭和38年からUH-1多用途ヘリコプターを導入していますが、初期はUH-1Bを、昭和48年からは発展型のUH-1Hを、そして平成5年からはさらにそれを改修したUH-1Jを調達しています。
乗員2名に加えて11名の隊員を乗せることができ、軽輸送を行う空中機動輸送や災害派遣には欠かせないヘリコプターです。




こちらはOH-1観測ヘリコプター。
通常のOH-1は機体をオリーブドラブで塗られていますがこの機体はまるで警察のヘリコプター?と思うような黒と白で塗られています。
これは飛行実験隊の機体になります。
OH-1は純国産開発のヘリコプターですが、その飛行実験部隊がこの飛行実験隊になります。
岐阜基地の飛行開発実験団の陸上自衛隊版といったところでしょうか。




こちらはOH-6D観測ヘリコプターです。
陸上自衛隊は観測ヘリコプターや練習ヘリコプターとして昭和昭和44年からOH-6Jを導入しました。
観測ヘリコプターとは作戦区域の偵察や味方部隊の火砲の砲弾の団着状況を観測して弾道の修正のための支援を行ったりする極めて重要な任務を行うヘリコプターです。
そのOH-6Jの後継として昭和54年から調達されたのがこのOH-6Dになります。





OH-1観測ヘリコプター、AH-1S対戦車ヘリコプターが続きます。
航空祭会場の左端(駐車場側)はちょうど滑走路のエンドに近くて、このように次々とヘリコプターが「Uターン」を行うところをバッチリ見ることができます。



UH-1JとUH-60JA多用途ヘリコプター。
写真で見るとだいたい同じぐらいの大きさに見えますが、全備重量はUH-1Jは4.8トン、UH-60JAが10トン、胴体の長さはUH-1Jが12.9メートルに対してUH-60JAが15.6メートルと、かなりの大きさの差があります。



ラストはCH-47J輸送ヘリコプターです。
V-107輸送ヘリコプターの後継として昭和59年から調達が開始された大型のヘリコプターでメインローターの長さを含めた全長は30.2メートル、胴体長さは15.5メートル、最大全備重量は22.7トンという巨大なヘリコプターです。

以上、編隊飛行でした。




続いて航空機支援車両等の展示です。
航空機の支援車両の説明を白子隊が表現していました(^^;




ストライカーが進入してきました。
この車両は4月8日に配備されたばかりの新型の救難消防車で、航空機事故の際に迅速に消火活動を行い乗員を救助する車両です。




ストライカーが放水を展示します。
救難消防車は迅速に消火活動を行う必要があるため、航空機の運用時には滑走路横で万が一に備えて待機をしています。
消火栓などからホースをつないで放水の準備・・・を行う時間を短縮するため、車内に大量の水と消火液を備えています。
大型でごついですが、事故現場に可能な限り短時間でかけつけるために何気に時速100kmで走ることが出来る俊足だったりします。

以上、航空機支援車両等展示でした。




続いて飛行展示です。



航空自衛隊岐阜基地よりF-15戦闘機とF-2戦闘機が飛来して機動飛行を実施しました。
以上、航空自衛隊による展示飛行でした。




続いてハヤテジュニアの展示です。
航空祭直前に完成したばかりで、ミニバイクをベースにヘリコプターに改造しています。
ブルーインパルスジュニアの明野版ですね。



1番機をOH-1、2~5番機をAH-1Sとしています。
ちゃんと機首の20ミリ機関砲やTOWミサイルランチャなども再現していますね。






非常にコミカルで見事な展示を披露しました。
以上、ハヤテジュニアの展示でした。




明野駐屯地航空祭その1/その2/その3/その4/その5

Posted at 2015/03/01 19:48:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年03月01日 イイね!

明野駐屯地航空祭2014 その1

もうか~な~り遅くなったどころか年あけちゃいましたが、去る10月19日、三重県伊勢市にある陸上自衛隊明野駐屯地にて恒例の航空祭が行われました。

今回は駐屯地開設59周年の記念行事ではありますが、航空学校創立62周年でもあります。


陸上自衛隊明野駐屯地は戦前の大正9年に陸軍浜松飛行場に置かれていた射撃班が三重県の明野ケ原に移動して開設されたところからはじまります。
大正13年には明野陸軍飛行学校が発足しています。



今は記念館(資料館)になっているこの建物が陸軍飛行学校の将校集会所です。
この建物は当時から今まで現存しているんですね。
あの有名な加藤隼戦闘隊長が教官を務めていたそうです。
戦後は陸上自衛隊の航空学校が昭和30年に浜松から移動して陸上自衛隊明野駐屯地が開設されました。



この忠魂塔が明野の歴史を物語っています。
忠魂塔が建てられたのは昭和17年。
戦時中です。
明野陸軍飛行学校は戦闘機の教育、運用戦法の研究を行い陸軍航空隊に普及させ航空戦力の増強に大きく貢献しました。
同時に職務で殉職されたり国を護ろうと数多くの航空戦士が散華しています。
その方々の英霊を慰めるため建立されました。
戦後は荒廃していましたが昭和30年に陸上自衛隊の明野駐屯地が開設されると庭園として整備されています。
昭和46年には殉職された陸上自衛隊航空学校関係者の魂も合祀して今に至ります。
写真の横に写っている忠魂塔顕彰之誌にはこうしめくくられています。
「我が国の伝統と平和を護ることは、日本国民に課された最大の責務であることを肝に銘じ、先輩勇士の忠魂を顕彰し、ここにこの塔建立の由来と、その変遷を誌し、以って後世に伝える次第である」
国を護ることは並大抵の努力ではできません。
そのために数多くの犠牲の上に成り立っています。
刻まれた言葉の1文字1文字の持っている重さが伝わってきますね。
前日には忠魂塔前で慰霊祭も行われていたようです。



さぁはじまりました。
中部方面音楽隊が入場してきました。
中部方面音楽隊は東は北陸・東海・近畿・四国・中国の広い範囲を警備区域にもつ中部方面隊の直轄部隊で記念行事などで音楽演奏を行う部隊です。




まずはじめに祝賀飛行です。
航空自衛隊のT-4中等練習機が会場上空を航過していきます。
浜松基地の第1航空団第32教育飛行隊からの参加になります。




「エンジン一斉始動!」
記念行事の編隊飛行に参加する航空機がいっせいにエンジンを始動します。
異なるさまざまな機種、それもかなりの数の航空機のエンジンスタートは圧巻です。



AH-1S対戦車ヘリコプター

OH-1観測ヘリコプター


AH-64D戦闘ヘリコプター

UH-60JA多用途ヘリコプター

CH-47JA輸送ヘリコプター



編隊飛行を行うため次々と航空機が離陸していきます。
離陸していく航空機は実に23機!
瞬きする暇もなく次から次へと離陸が続きます。
多機種の離陸を同時に見ることができるのは
陸上自衛隊が保有するほとんどの種類のヘリコプターが配備されている明野駐屯地だからこそですね。




会場にUH-1J多用途ヘリコプターが飛来してきました。
駐屯地司令と来賓が降りてきました。



駐屯地司令の式辞です。
明野駐屯地司令は航空学校長も兼任しています。
明野駐屯地航空祭は「航空祭」ではありますが、航空自衛隊の航空祭とはずいぶん違っていて、陸上自衛隊の駐屯地祭に準じています。
記念式典があり、その一環として観閲行進があり、アトラクション、訓練展示という流れになります。
陸上自衛隊の駐屯地祭が訓練展示までをお昼前までに終わらせてしまうのと同じように明野駐屯地の航空祭も飛行展示そのものは午前中にはすべて終了します。
時間にすれば2時間ちょっとと短いものの、非常に凝縮されて充実したた内容になります。




さぁ編隊がもどってきました。
TH-480B×5機、UH-1×3機、AH-1S×4機、OH-1×5機、AH-64D×1機、UH-60JA×2機、CH-47J×1機、OH-6D×2合計23機の異機種大編隊は大迫力の一言です。



第1編隊は航空学校のUH-1J多用途ヘリコプター




第2編隊は航空学校のTH-480B練習ヘリコプター5機



第3編隊は航空学校のAH-1S対戦車ヘリコプターを編隊長に、AH-64D戦闘ヘリコプター、OH-1観測ヘリコプター計4機



第4編隊は飛行実験隊のOH-1観測ヘリコプター2機


第5編隊は第10飛行隊のUH-1J多用途ヘリコプターとOH-6D観測ヘリコプター計3機
第6編隊は第5対戦車ヘリコプター隊のOH-1観測ヘリコプターとAH-1S対戦車ヘリコプター計3機




第7編隊は教育支援飛行隊のOH-1観測ヘリコプター、Uh-1J多用途ヘリコプター、UH-60JA多用途ヘリコプター、CH-47J輸送ヘリコプター計4機です。


その2に続くよ




明野駐屯地航空祭その1/その2/その3/その4/その5

Posted at 2015/03/01 19:47:42 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年02月08日 イイね!

掃海隊群 艦艇一般公開その3(掃海艦「つしま」)

さてラストです。
ここからは掃海艦「つしま」の一般公開の模様です。

掃海艦MSO-302「つしま」(満載排水量1200トン)は”やえやま”型掃海艦の2番艦として平成元年度計画で建造されました。
竣工は平成5年3月23日なので早くも20年のベテラン掃海艦になっています。
木造で腐食などを考えるとそろそろ代替艦の建造時期ですので平成25年度計画で”やえやま”型の後継になる690トン型掃海艦の建造が決まっています。
こちらは木造からGFRP化され、サイズも3割ほどダウンサイズ化されるとのことです。
ということはこの世界最大の木造船はこの”やえやま”型がラスト・・・・
少し寂しい気がしますね。
後部には他の掃海艇にはない掃海具がみてとれます。
ではみてきましょう。




艦首にあがってみました。
”やえやま”型は他の掃海艇に比べると2倍近く大きいのですが、意外にもそれを感じません。
とはいえ、”ひらしま”型が長さ57メートルに対して”やえやま”型は67メートルと10メートルも長いんですよ。
艦首旗竿には国旗(艦首旗)が掲げられています。




こちらは「つしま」の20ミリ多銃身機関砲です。
2枚目は同型艦「はちじょう」「やえやま」のものになります。
機関砲はターレットに乗せられていて旋回や射撃は手動で行うようです。



この艦首直前に設置された巨大なリールは?
これはSQQ-32機雷探知機の巻上機です。
このソナーは米海軍で使われているもので可変深度型で水面から海底までを捜索できるようです。




「つしま」の艦橋です。
2枚目は同型艦の「はちじょう」「やえやま」の艦橋になります。
やはり巨大なSQQ-32機雷探知機の巻上機が目を引きますね。



「つしま」のマストです。
マストの横に見える白いドームはスーパーバード衛星通信アンテナ。



「つしま」の艦構造物です。
こうしてみてみると掃海艇に比べて大型なんだなと感じます。
”やえやま”型掃海艦の主機は6NMU-TKI型ディーゼルエンジンを2基搭載していて出力は2400馬力になります。


こちらは機雷処分具S-7(2型)です。
第二世代の国産機雷処分具で、中深度用の1型と深深度用の2型があります。
”やえやま”型は2型を装備しています。
先端の大きな黒い部分は超音波映像装置、その下に水中テレビカメラがあります。
写真ではちょっとみにくいですが、下部にはアームのようなものがありますがこれは係維索カッタです。
S-7は自走式の有線誘導で目標の機雷まで接近させます。
係維索機雷ならカッタで切断して浮遊させ、沈底機雷の場合は爆雷を投下して機雷を処分します。



こちらは機雷処分具S-7(2型)の機雷処分用爆雷です。
これはもちろん訓練用になります。




「つしま」の艦尾です。
いろんな掃海具があるのがみてとれます。
左側の魚雷のようなものは深深度用フロート、その後ろは音響掃海具、その隣はフロートです。
2枚目は同型艦の「はちじょう」ですね。




深深度用フロートです。
掃海用艦艇はこのフロートとダビッドがやはり目を引きます。



「つしま」の搭載艇と水中処分艇。



「つしま」の艦尾。
フロートの後ろにある白いラックのようなものは係維掃海用の沈降機です。
”やえやま”型の係維掃海具は89式係維掃海具S-8と呼ばれています。



この巨大な黄色いロープが巻かれているのはオイルフェンス?
・・・・実はちょっとだけ近いんです。
これは磁気掃海具の掃海電線の巻上機です。
磁気に反応する機雷をこの電線でぐるっと取り囲んで電流を流します。
そうするとこの電線で磁場が発生するのでこの磁場を使って反応させて処分を行います。






以上、掃海隊群艦艇一般公開in松阪港でした。






掃海隊群艦艇一般公開in松阪 その1/その2/その3






















せっかく松阪にきたので帰りはカウを食べたぜ。

超絶美味だったけどあまりに高価なので松阪カウではなく、国産の和カウだぜ。
ワイルドだろ~?




Posted at 2015/02/08 22:07:39 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年02月08日 イイね!

掃海隊群 艦艇一般公開その2(掃海艇「とよしま」)

ではここからは甲板などの様子を少し。
今回の一般公開では多数の掃海艦艇が停泊していましたが、このなかで見学ができるのは「つしま」と「とよしま」の2隻です。



では掃海艇MSC-685「とよしま」をみていきましょう。
掃海艇「とよしま」は”すがしま”型掃海艇(満載排水量590トン)の5番艇で平成10年度計画で建造されました。
竣工は平成14年3月4日ですのでもうすぐ艦齢11年になるんですね。



「とよしま」の前部甲板にのぼってみました。
横付けされている同型艇の「うくしま」と「のとじま」の前部甲板です。
艦首には20ミリ多銃身機関砲が搭載されています。
F-15戦闘機などでおなじみのいわゆる20ミリヴァルカン砲を艦載型にしたもので、機雷の処分や警備活動などに用いられるようです。



こちらが「とよしま」の20ミリ多銃身機関砲JM61です。
20ミリヴァルカン砲は6本の銃身を高速で回転させて給弾・発射・装填・排出を行うため非常に高速で射撃ができますが、このJM61はそれほどの発射速度が求められていないためか発射速度は450発/分に抑えられているようです。


こちらは同型艇の「うくしま」の艇構造物です。
「すがしま」型掃海艇は前型の「うわじま」型に比べて長さを切りつめたので発電機を船体内の機械室から船首楼内に配置してるのでこのように艇橋からかなり延長したような形になっています。
ここにはCICとソナーを巻き上げるための機械室もあるようです。




「とよしま」の後部艇構造物と煙突です。
煙突は現役海上自衛隊の掃海艇では唯一並列2本を採用しています(写真ではわかりづらいですが)。
2基の6NMU-TA(B)EI型ディーゼルエンジンを搭載していて出力は1800馬力、速力14ノットなんだそうです。




では艇橋にのぼってみましょう。
羅針儀(いわゆるコンパス)がみえます。
これで方位を測ります。
2枚目は同型艇の「うくしま」「のとじま」の艇橋です。
手前に探照燈がありますね。
この探照燈はよくみると後部にレバーがついていて、レバーを動かすことでシャッタを開閉させてモールス信号をおくることができます。






「とよしま」の艇橋内です。
ここで艇の航行を行うわけです。
”すがしま”型からは機雷掃討時の自分の位置を一定にたもつために自走操艇装置で制御する定点保持システムを装備しているようです。
基本的に操艦関係の装備は護衛艦などとは同じですからちょっと窮屈そうな感じがしますね。
4枚目は艇内で火災や浸水、被弾など被害があった場合の艇内全体の状況を把握するための盤です。



艇橋後部をみてみましょう。
こちらには信号旗が並んでいます。
これをマストに掲げるわけですが、この旗の組み合わせでいろんなメッセージを作ることが出来ます。
艦艇一般公開のときに信号旗がズラリと並んで掲げられていたら何と言う意味なのかを調べてみると結構面白いですよ。



これな~んだ?
実はコレ訓練用の模擬機雷です。
なぜか「うくしま」のものですね。
機雷にはさまざまなタイプがあって船が機雷に触れると爆発する触発型や近くを船が通過すると反応して爆発する感応式などがあります。
感応式は船のもつ磁気に反応するタイプ(掃海艇はこれに対応するために磁性をおびない木造やGFRP製なのです)、船の出す音や水圧の変化などに反応するタイプなどさまざまな種類があります。
当然それに対処するため機雷の処分法もかわってきますし、年々機雷の性能も向上してくるので掃海も非常に複雑になってきます。




こちらはPAP104機雷処分具です。
”すがしま”型では英国製の対機雷戦システムが導入されたのですが、これにともなって導入されたのがPAP104です。
フランス製の機雷処分具で各国で採用されている実績があります。
300メートルまでの運用深度があり水中を6ノットの速力で移動することができます。
バッテリを内蔵していて有線で誘導された後にテレビカメラで目標に接近、係維機雷ならもっているワイヤカッタで切断して浮遊させ、沈底機雷の場合は機雷処分用爆雷を投下して機雷を処分します。




「とよしま」の艇尾です。
白い魚雷のようなものはフロート(浮識)でこれに電線や掃海索などを接続してさまざまな掃海作業を行います。
横のクレーンのようなものは掃海具を展開させるためのダビッドです。
艇尾からみると「えのしま」と「ちちじま」が係留されていますね。
こちらにはさらに高性能化したS-10掃海具が搭載されています。




次は掃海艦「つしま」だよ。


掃海隊群艦艇一般公開in松阪 その1/その2/その3
Posted at 2015/02/08 19:10:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記
2015年02月08日 イイね!

掃海隊群艦艇公開(松阪港)

気がつけば2015年の年が明けたと思えばもう1月も終わり。
これを書いてるのは2月の上旬というつっこみはおいといて、2月といえば例年海上自衛隊が伊勢湾で機雷戦訓練を行います。
それに先立って三重県松阪市にある松阪港で艦艇一般公開が1月31日に行われました。

いってきましたよ~。
しかもこれに気がついたのが1月29日。
近くはないですが、松阪市ならいけないこともない・・・よね?
どうしようかな・・・・よし、いくか。
前日の会社の飲み会をキャンセル(元から行く気なかったですが)して準備万全(?)
いざ三重県松阪に!


きしゃは~闇をぬ~けて~ひか~りのうみへ~
って別にトンネルをぬけるでもなくふつーに近鉄特急で名古屋から松阪へ。
近鉄特急は快適なんですが特急料金が・・・・

さて、松阪駅につきました。
会場は松阪港の北埠頭です。
駅から4kmぐらいあるのでさすがに徒歩はきついので・・・
かっちゃかっちゃかちゃかちゃかっちゃかちゃ~めーたーが~まわる~♪
走れ~た~くし~びゅんびゅんはしれ~♪
(この歌を知ってる人はうまい酒が飲めそうだ。私は酒が飲めないけど)

松阪港に到着すると・・・




やばい・・・
鼻血でそうなぐらい興奮してきました。
掃海艦艇がズラリ!
こいつはすごいぜ!

伊勢湾で行われる機雷戦訓練ですが、今年は2月1日から10日の期間で艦艇22隻、航空機2機というかなり大規模な訓練のようです。
これがそのまま松阪港にズラリと係留されてるのですから迫力満点!

ではみていきましょうか。

この1枚には5隻の掃海艇が写っていますが、スペイン海軍やオランダ海軍の掃海艇の保有数がそれぞれ6隻(ジェーンズ2013-2014より)ですからそれに匹敵する掃海艇が停泊していることになります。




3隻ならんだ”ひらしま”型掃海艇(基準排水量570トン、満載排水量650トン)です。
奥からMSC-601「ひらしま」、MSC-602「やくしま」、MSC-603「たかしま」です。
それぞれ掃海隊群第2掃海隊に所属していて、定係港は佐世保です。
掃海艇といえば磁気をおびない木製で船体を作るのが標準的でしたが、”ひらしま”型掃海艇は海上自衛隊で最後の木造掃海艇になります。
国産の掃海具S-10を搭載しています。
写真で艇尾に搭載されている黄色いものがS-10になります。



こちらは”すがしま”型掃海艇(基準排水量510トン、満載排水量590トン)になります。
奥からMSC-683「つのしま」、MSC-684「なおしま」です。
両艇とも呉地方隊の阪神基地隊第42掃海隊に所属しています。
”すがしま”型は船体は木造ですが煙突はFRP製になっています。



こちらも”すがしま”型掃海艇です。
奥からMSC-690「みやじま」、MSC-688あいしま」です。
両艇とも掃海隊群第1掃海隊に所属していて、定係港は呉になります。
2本の煙突が特徴の”すがしま”型掃海艇は平成7年から15年にかけて12隻が建造された海上自衛隊の主力掃海艇です。
掃海具は外国製のPAP104というものを搭載しています。
発電機を船首楼内に設置することで水中雑音が低減できたそうです。


こちらは”うわじま”型掃海艇(基準排水量490トン、満載排水量570トン)。
奥からMSC-680「ながしま」、MSC-679「ゆげしま」です。
両艇とも大湊地方隊函館基地隊第45掃海隊に所属していて定係港は函館になります。
”うわじま”型は昭和63年~平成6年度計画で9隻が建造された掃海艇で、200メートル程度の水深まで対応可能な海上自衛隊で初の中深度掃海艇です。
”うわじま”型で現在掃海艇として現役なのはこの”うわじま”と”ながしま”のみのようで、中深度の掃海を行う場合は2隻でペアになって1組の掃海具を曳航して対応するようです。
掃海具はS-7(Ⅰ型)を装備しています。





こちらは”いえしま”型掃海管制艇(基準排水量490トン、満載排水量570トン)です。
MCL-729「まえじま」、MCL-730「くめじま」の2隻はともに掃海隊群第101掃海隊所属で、定係港は呉になります。
元は”うわじま”型掃海艇でそれぞれ平成25年、26年に掃海艇から掃海管制艇に種別変更されています。
掃海管制艇は自航式掃海具SAMの母船として管制を行う艦艇になります。



掃海管制艇「まえじま」を艇首から。
元々は”うわじま”型掃海艇なので外観に大きな差はありませんね。
20ミリ機関砲にはカバーがされています。




「まえじま」の後部甲板。
フロートや掃海具、磁気掃海具が撤去されています。
磁気掃海具のリールはそのまま残っているようですね。



「まえじま」の艇橋。
掃海艇は各種の機器を用いて掃海作業を行うため、比較的小型の艦艇ですが45名の乗員を載せています。
掃海管制艇は掃海具ではなくSAMの管制を行う艦艇なので乗員は28名に減少しています。



「まえじま」「くめじま」を後ろから。
SAMは横付けされていないようです。
SAM(Self-propelled Acoustic and Magnetic)は遠隔操縦式掃海具1型と呼ばれるスゥエーデン製のリモコン掃海具です。
中型掃海艇が進入できない浅深度水域の掃海をおこないます。
ここにSAMがみあたらなかったので、掃海母艦に格納されてたのかな?
掃海管制艇1隻で2機のSAMを管制できるそうです。




掃海母艦「ぶんご」の搭載艇が母艦に向かっています。
乗員の交通のためでしょうか?
掃海母艦MST-464「ぶんご」(基準排水量5700トン、満載排水量6850トン)は”うらが”型掃海母艦の2番艦として平成7年度に計画された大型掃海母艦で掃海隊群直轄艦として呉を母港としています。
非常に広大なヘリコプター甲板をもっているので、大型ヘリコプターMH-53Eの運用も可能で航空掃海具も格納ができます。
掃海艇は比較的小柄の艦艇なので居住空間も狭く掃海具など掃海作業に必要ではないもの以外を積む余裕はほとんどありません。
そのため掃海には支援が不可欠です。
「ぶんご」は満載で6850トンは「あきづき」型護衛艦に匹敵する排水量で、掃海艇への補給支援やヘリコプター掃海の支援、旗艦としての司令部機能に機雷敷設機能までもっています。
大型艦なので松坂港に停泊ができないのか、沖合いに停泊していました。





3隻並んでいるのは”やえやま”型掃海艦(基準排水量1000トン、満載排水量1200トン)。
岸壁側からMSO-302「つしま」、MSO-303「はちじょう」、MSO-301「やえやま」です。
他の掃海艇よりひと周りほどおおきく掃海「艇」ではなく掃海「艦」ですね。
3隻とも掃海群第51掃海隊に所属していて定係港は横須賀になります。
平成元年~2年度計画で3隻が建造された海上自衛隊初の掃海艦で、1000トンを超える排水量でありながら船体は木造となっています。
対潜用深々度機雷への対処をするのが主務ですが、乗員の方に伺ったら掃海艇と掃海艦の船の大きさ以外での使われ方の違いは特にないそうです。
ただ船が大きいのでその分燃料が大量に積めるため遠方への航行に有利で海外での訓練にも”やえやま”型が選ばれたそうです。



「やえやま」型を後方から。
艦尾には自衛艦旗が掲げられていますね。
これは軍艦旗と同じ意味を持つもので極めて重要な旗です。
旗のサイズは横方向は縦方向の1倍半、日章は直径が縦の1/2で中心から左に1/6ほど偏っています。
光線は日章の中心から11度4分の1に開くなど規定されてるようですよ。
一方で艦首には日の丸が掲げられています。
通常航海時には国旗は掲げず、艦尾に自衛艦旗を掲げますが、停泊中は日の丸を掲げます。
自衛隊の施設では午前8時から日没まで国旗を掲げるように決められていますが、これにならって自衛艦も停泊中は艦首に国旗をかかげています。
であごすてぃーにの自衛隊モデルコレクションでは艦首に日の丸が掲げられていますので停泊中なんでしょうね。



「はちじょう」の艦尾。
搭載艇が係留されています。
掃海作業では水中処分隊員(掃海のダイバー)が海に潜って作業をすることも多いでしょうから機動力のあるゴムボートは重宝するんでしょうね。





こちらの3隻は”すがしま”型掃海艇。
海側からMSC-682「のとじま」、MSC-686「うくしま」、MSC-685「とよしま」です。
「のとじま」は舞鶴地方隊第44掃海隊(定係港は舞鶴)、「うくしま」と「とよしま」は佐世保地方隊第43掃海隊(定係港は下関)に所属しています。





こちらは”えのしま”型掃海艇(基準排水量570トン、満載排水量660.トン)。
海側からMSC-604「えのしま」、MSC-605「ちちじま」でともに横須賀地方隊第41掃海隊に所属しています(定係港は横須賀)。
海上自衛隊最新の掃海艇で、従来は木造だった船体が”えのしま”型からガラス繊維強化樹脂(GFRP)製になっています。
掃海具等は「ひらしま」型と同じですが、GFRP化で腐食の心配がなくなったために船体の寿命は約30年に延びたそうです。


続くよ。



掃海隊群艦艇一般公開in松阪 その1/その2/その3
Posted at 2015/02/08 16:48:48 | コメント(2) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記

プロフィール

「佐久間挺長ほか潜水艇の慰霊塔がある鯛の宮神社は呉のタクシー運転手さんも知らない場合もあってちょっと行きづらいのですが、あのあたりは安芸地震で結構被害受けたみたいで爪痕がまだ残ってたりします。」
何シテル?   06/23 21:17
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