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2015年03月18日 イイね!

春日井駐屯地創立48周年記念行事その3(装備品展示)

さて春日井駐屯地創立48周年記念行事、ラストは装備品展示です。

式典、アトラクション、訓練展示が終わった後はグランドに先ほど観閲行進や訓練展示で使われた車両等が展示されます。
春日井駐屯地は戦闘車両といえば82式指揮通信車と87式偵察警戒車、軽装甲機動車ぐらいですので大型の火砲や戦車等の展示はありません。
が、他の駐屯地ではなかなか見ることの出来ない装備車両や装備が多数展示されます。

【78式戦車回収車】


装備品展示からちょっと離れた訓練場では装備品試乗がおこなわれてました。
こちらはそのなかのひとつ、78式戦車回収車です。
戦車回収車は平たく言えば戦車用レッカ車で、動けなくなった戦車などの重装備の回収や整備作業に用いるものです。
74式戦車の車体に回収用のクレーンなどを装備したもので、戦車の運用では欠かせない装備になります。

この戦車回収車の体験試乗の動画も撮ってみました。

私も体験試乗をしたのですが、いやぁ、ものすごかったです。
わずかに30秒程度の試乗ですが、投げだれないように掴まるのに必死・・・というのは大げさですが、とにかく踏ん張らないと身体が持っていかれそうでした。
ジェットコースタの100倍すごいぞ。


【野外入浴セット2型】

これは何でしょう?
これは野外入浴セット2型といいます。
野外で簡易に入浴ができる装備で、このトレーラにはボイラ、揚水ポンプ、発電機が搭載されています。


この野外入浴セットを使って足湯が開かれていました。
作戦時でも衛生上入浴はあったほうがいいですし、大規模災害時にも活躍します。
東日本大震災では被災者の皆さんにせめて身体を暖めてもらおうと臨時浴場を開設していました。
この入浴用の設備を運用するのは後方支援連隊の補給隊です。


【野外手術システム】

手術室?
なぜ駐屯地に手術室?

実はこれトラックの中なんです。
野外手術システムといいます。
戦闘時には傷病者が発生する可能性があります。
場合によっては生命に関わるほどの深刻な重傷に陥る場合もあるでしょう。
初期外科手術や応急治療で傷病者の救命率の向上を図るのがこの装備です。


上の写真はトラックを2両接続しているわけです。
手術室も長手方向に拡張することで2倍に広がります。
手前の車両は発電機、その後方のおきな赤十字ノマークをつけているのが手術車、その隣が手術準備車になります。


【浄水セット(逆浸透型)】


名前の通り浄水で飲料水を確保する装備です。
野外では豊富な飲料水を確保することが難しいですが、河川や湖沼等から取水して濁質分や細菌ウイルスなどを除去することができます。
国際貢献で海外に展開したこともあるそうです。


「銃剣に注意」
なぜに?
ちなみに前年はこれでプールの水をろ過してお茶の試飲をやってました。
私も飲みましたよ。


【野外炊具1号(改)】

これは見たことがある人も多いのではないでしょうか?
野外でご飯を炊いたりする野外炊飯用の装備です。

これが調理かまどの中だ!
この1号(改)ですが、1号(見た目はほとんどかわらない)の更新用ではありますが、性能は大きく向上しています。
野外炊具1号では焼物ができませんでしたが、1号(改)では炊飯、汁物、焼、煮、炒、揚げ物が可能です。
しかも自動点火・消火機構や不着火防止・立ち消え防止機能がついています。
200人分の主食・副食をおおむね45分以内に同時に調理ができるようです。

【83式地雷敷設装置】

名前の通り地雷を敷設する装置で、大型トラックで牽引することで広地域を迅速に地雷を敷設することができます。
ここで言う地雷は対戦車地雷です。
イラク戦争後に米軍のM1A1戦車が対戦車地雷で破壊されていることが報道されましたが、強固な装甲で覆われた戦車であっても対戦車地雷は大きな脅威になるんですね。

【重レッカ】【3 1/2トントラック】


なにやら大型トラックがすごいことになっていますが・・・(^^;
手前の車両は重レッカです。
乗用車が道路で故障や事故にあったときはレッカ車をつかって移動しますがこれは自衛隊も同じです。
とはいっても自衛隊の車両は非常に大型で重く、しかも走る場所は整備された道路だけでなく荒れた路面の場合も多いわけです。
こういう状況で使われるので車両がぬかるみにはまったり穴や大きな凹凸に足をとられて動けなくなる危険も多いわけです。
そこでこの重レッカをつかうわけです。
写真ではあまり大きさを感じませんが、車体は7トントラックなので非常に大型の車両です。
最大吊り下げ能力は実に10トンにもなりますので装甲車両以外ならばこの車両でだいたい回収することができます。
また吊り下げ能力が大きいので火砲や装甲車両の砲塔、エンジンを吊り下げることが出来ます。
大型車両の回収だけでなく整備にも欠かせない重要な車両です。


牽引状態ですがバンパを取り外しているようです。


牽引されているトラックですが何気に大型なんです。
3 1/2トントラックといって積載量は人員なら22人、貨物なら6トンを輸送できる大型の車両です。

【道路障害作業車】


こちらは施設部隊の車両です。
施設部隊は陣地や道路、橋をつくる部隊(工兵)なのになぜ道路に障害?
施設部隊は敵部隊の移動を遅らせるために障害を設置したり道路や橋を破壊するのも任務のひとつです。
地雷敷設はその障害のひとつですが、そのほかにこの道路障害作業車なども用います。
道路網が整っている我が国は部隊の移動も迅速に出来ます。
ですが万が一、我が国に侵略する軍が上陸してきたときはこの道路を使われてしまう恐れがあります。
そのため敵の侵攻速度を遅らせるために道路に孔を空けて迅速・軽易に障害を構築するのがこの装備です。


【バケットローダ(装輪式)】

土砂の積み込みや整地など土木作用を行う施設機材です。
アタッチメントを取り替えて除雪作業も行います。
第10師団は北陸地方も警備地域ですが豪雪での災害派遣では必須の装備なんでしょうね。


【3 1/2トン燃料タンク車】

いわゆるタンクローリーですが野外で行動する自衛隊車両では燃料補給に欠かせない車両です。
積載量は5.1トンにもなるようです。


【油圧ショベル(グラップル)】

油圧ショベルのアームにグラップルをつけた施設機材で、回転させることができます。
資材を掴んで移動させることができます。
ものを掴むことができるので倒壊した家屋の解体や撤去など、必要に応じて災害派遣にも使用できます。


【オートバイ(偵察用)】

山岳地域が多い我が国では軽快な機動は大きな武器になります。
偵察や連絡などに用いられます。
UH-1多用途ヘリコプターに搭載できるなどコンパクトな車体を活かして輸送も簡単に出来るのは大きな強みかもしれませんね。
スピードメータはデジタル表示でした。


【人命救助システムⅡ型】


地震や津波などの大災害や航空機事故などの大規模事故で倒壊した家屋や事故機から被災者を救助するための装備です。
ここに展示してあったのはごく一部で背負い式消火ポンプや折りたたみ式リヤカー、台車、発電機などもあってそれがコンテナにおさめられています。
以前春日井駐屯地の記念式典の装備品展示で「こんなの使うことがなければ一番なんですけどね」なんて説明をしてくださった隊員さんとお話をしたのですが、まさかその5日後に東日本大震災が来るとは思ってもいませんでした・・・・


【82式指揮通信車】

国産初の装輪装甲車で、その名前の通り指揮通信を行う車両です。
タイヤ式なので道路網が整備されている我が国では移動速度の速さは大きな武器になります。
指揮通信用の車両なので武装は自衛用の12.7ミリ機関銃と7.62ミリ機関銃のみとなっています。


【87式偵察警戒車】

路上機動により偵察警戒を行う装輪式の装甲車す。
武装は25ミリ機関砲と7.62ミリ機関銃を装備しています。
82式指揮通信車も87式偵察警戒車もタイヤ式なので一般道路を普通にに走ることが出来ます。
最高速度は100km/hなので高速道路も走ることが出来るんですよ。


87式偵察警戒車の25ミリ機関砲です。
操縦手と砲手用に微光暗視装置を搭載しているそうです。


【軽装甲機動車】

すっかり陸上自衛隊の顔になった感がしますね。
軽装甲を施されてるので小銃弾や砲弾の破片などから乗員をまもることができます。
高機動車と軽装甲機動車は普通科部隊に大量に導入されたので陸上自衛隊の機械化を大きく推進できたそうです。
固有の武装はありませんが小銃・機関銃・対戦車ミサイルを車上から射撃することができます。
航空自衛隊でも警備用に採用されているんですよ。

なぜかナンバープレートが秘匿されてます(^^;


【救急車】

こちらは装備品展示ではありませんが厚生センターの横に駐車されていた業務隊の救急車。
衛生隊のもっている1 1/2トン救急車とは違っていわゆる普通の救急車にあたります。


【1 1/2トントラック】

こちらは装備品展示というわけではないですが、展示広場横に中型トラックが駐車していました。
「First-force」とありますがら災害時にすぐに対応できる指定の車両なんでしょうね。
1 1/2トントラックは現在の生産型は高機動車と共通のシャシを使っているようですが、写真のトラックはその前の旧仕様っぽいですね。


【1/2トントラック】

こちらも装備品展示というわけではないのですが、1 1/2トンラックの横に駐車されてました。
いわゆるジープですが、車体はパジェロをベースにしています。
写真の車両には赤色灯がついていますが、これは警務隊用というわけではなく、最初から緊急自動車として作られたんだそうです。


こちらは正門横に駐車していた1/2トントラック。
白色に塗られているのは警務隊用だからです。
警務隊はいわゆる「憲兵」(MP=ミリタリーポリス)にあたり、自衛隊内の秩序維持や自衛隊内の犯罪捜査を行う司法警察組織です。
有事の際には交通統制を行います。

【74式戦車】【61式戦車】


ゲートガーディアンとして展示してあった74式戦車と61式戦車です。
61式戦車は戦後初の国産戦車で、90ミリ戦車砲を搭載しています。
陸上自衛隊は創立からしばらくは米軍供与の戦車を使用していましたが、身体の小さな日本人にとっては扱いづらい部分も多々あったそうです。
有事の際には鉄道で輸送できることが求められ、可能な限りコンパクトにまとめられたためか背が高いシルエットとなっています。
74式戦車は61式戦車の後継として開発された戦後2世代目の戦車で、105ミリの戦車砲を搭載しています。
可能な限り姿勢を低くすることが求められ、車体の高さを上下数十センチ変更することが出来る油圧サスペンションをもっているので地形に合わせて車高を調整することができます。
戦車技術が世界水準に追いついた名戦車だと思います。



ちなみにお昼は厚生センターできしめんをたべたのだ。


以上、春日井駐屯地記念行事でした。



春日井駐屯地創立48周年記念行事 その1/その2/その3
Posted at 2015/03/18 23:45:07 | コメント(1) | トラックバック(0) | ミリタリーイベント | 日記

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